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消えるように眠りたい気分

目を瞑って、静かに息をして、消えるように眠れないでしょうか。

お腹が空気で膨らむのを感じながら、輪郭がうすくぼやけて、持たれた壁に溶け込むように消えられないでしょうか。

気配を消して、誰にも気づかれないまま、ひとり静かにいられませんか。


本当の本当に消えたいわけじゃない。
ただ、そう、2,3時間くらい、ほんの少しだけ切り離された世界にいたい。
息をするだけでいいような、平和な世界。


そこにないはずの怖いものに怯えている。
怖いものなんてないのに、おばけなんて嘘なのに、ひとり勝手に怖がっている。だからそういうものが側に来ない場所に行きたい。


・ ・ ・


元気じゃない、のだろう。

引きずり込まれるような気持ちの下がり方。何かから逃げたくなる時、私はたいてい元気じゃない。何もしたくない。洗濯も皿洗いも料理も、一人暮らしをいいことにほっぽっている。


不思議と、元気じゃないときでも文章は書ける。

何にもしたくない、逃げたいと思っていても、文章は書ける。
逃げ出したい自分ごと、じっと観察して言葉に落とし込む。
自分の気持ちを書いていると視点が主観から客観に移り変わっていく。そうして少し落ち着ける。


気分がしずんだときこそ、書くことの出番なのかもしれない。

元気な時は、いろんなことをしたいしできるから、書いてる場合じゃないのだろう。
こんなことを書いていいのかわからないけど、文章を書くことの優先順位は不動じゃない。
書くことも考えることもnoteも好き。だけどいつも1番ってわけにはいかない。
これは文章に限らない。
お菓子作りもアコギも読書も、その時々で気が乗ったものを楽しんでいる。


そんな気分屋の自分を、よく思えないことが多かった。真剣に考えたことでさえ、考えを変えてしまう自分がよくわからなかった。

それでも、私のことを「柔軟なんですよ」と言ってくれたり、
「この道一筋は身に合いません」と言い切ってくれる言葉に出会ったりして、こんな自分でいいかと思い始めている。


気分なんて、どんどん流れて変わっていく。
この文章を書いている間にすら、気分は少し落ち着いている。

ただ、今、こんな気分。

じっと自分の気持ちを見つめて、言葉に落とし込んでいく。そんな文章。


・ ・ ・



🛏お借りしたみんフォト

すやすや寝ている姿がかわいい…!
(検索キーワード 眠る)

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今こんな気分

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