今の不幸は、未来への伏線だ。映画“スラムドッグ・ミリオネア”

おつかれさま。今日はどんな一日だった?

どうも、とある広告マンfreeです。

本日は「今の不幸は、未来への伏線だ。映画“スラムドッグ・ミリオネア”」というテーマでお話させていただきます。

先日、とある方にですね、「また映画を紹介をしてほしい」という嬉しいリクエストをいただいて、僕的には、映画の話はですね、自分が前のめりに語ってる反面、「需要あるのかな」って思っていた所もあったので、映画の話であれば、もういくらでもやらせていただく所存でございます。

今日はこの「スラムドッグ・ミリオネア」という映画なんですけども、
この映画はですね、なかなかレビューしがいがあるというか、
かなり見応えがある映画だと思います。

僕も仕事はクリエティブ業界と言ってもいいと思うんですけども、
企業のCMとかを作っていると、CMってテレビだと大体15秒なんですけど、
その15秒という限られた時間の中で、その商品をどうやって印象づけるのかっていうのを突き詰めて考えるので、本当に1秒1秒に一切の無駄を作らずに、こだわりを持って、15秒の作品を完成させるんですね。

それが、この「スラムドッグ・ミリオネア」という映画はですね、
2時間まったく無駄がないというか、
ストーリー展開であったり、伏線の貼り方であったり、その回収の仕方とか、あとは視聴者の感情を高ぶらせるような演習の仕方であったりとか、「もう完璧」って言いたくなるんですね。

この映画はですね、2009年のアカデミー賞の作品賞にも選ばれていて、
同じ年に、ベンジャミン・バトンっていう映画でブラットピットが主演男優賞でノミネートされているんですけど、そのブラッド・ピットが、今年のアカデミー賞はスラムドッグ・ミリオネアが総ナメするだろう、と言っていたらしくですね、結果その通りになったと、それも納得の傑作だと思います。

まず、この「スラムドッグ・ミリオネア」のジャケットを見たことがある方もいるかもしれませんが、日本でも昔フジテレビでやっていた「クイズミリオネア」っていうクイズ番組を絡めた映画なんですね。

僕も、クイズミリオネアって、元々、日本オリジナルのTV番組だと思っていたんですけど、実は元々イギリスかどっかのTV番組を、いろんな国で同じスタイルでやってたみたいですね。

僕も最初、「クイズミリオネアを映画にした」っていうことで、「なんだその映画」ってちょっとなめてかかってたんですけど、完全にいい意味で裏切られました。

じゃ、本題というか、映画の内容に入るとですね、

まず、映画の「入り」の部分なんですが、
映画の「入り」ってめちゃくちゃ大事で、後々にいろんな所で繋がってくることって多いですよね。
この映画は、映画としてたまにある、「クライマックスに繋がる伏線を冒頭に持ってくるパターン」ですね。
この映画は、冒頭で、映画全体の大きなテーマである、一つの問いかけで始まるんです。

彼はあと一問でミリオネア。なぜ勝ち進めた?
「A、インチキをした」「B、ついていた」「C、天才だった」「D、運命だった」

っていう、クイズミリオネア恒例の、クイズ問題と、4択の選択肢が出てくると。
それをこの映画で解き明かしていく、っていう感じで、映画がスタートします。

そもそも、この質問が不思議だと思うんですが、
「なぜ勝ち進めたのか?」っていう、なんでこういう疑問が出てくるかっていうと、
実はこの主人公が、インドのスラム街出身で、学が全くないんですね。
医者とか弁護士でも最終問題まで辿り着けないのに、なんでこのスラム街の青年が勝ち進めて、最終問題にたどり着いたのか。
そこが大きな謎なわけなんですね。

そして、ついに、次が最終問題、最終問題の収録は明日、っていう所で
主人公がなんと連行されて、「お前インチキしてるだろ」って取り調べを受けるんです。

でも、実際はインチキなんてしてなくて、
じゃなぜ、主人公が答えを知っていたのか、クイズを勝ち進めたかっていうと、
実は、主人公が辿ってきた人生そのもの、人生で起きた出来事がヒントになっていたんですね。
そこで主人公の少年時代の話に遡って、物語が進んでいきます。

たとえば、一見、教養が必要そうなですね、宗教を題材にしたクイズに、なぜこの主人公が答えられたのか、
それは実は、主人公の少年時代に、宗教の紛争に巻き込まれててですね、
自分が巻き込まれた紛争のおかげで、たまたまそのクイズの答えがわかったんです。

こういう感じで、この主人公が味わってきた壮絶な人生経験が、すべてヒントになっていて、それに関するクイズが出たから答えられたって事なんですね。

大事なのは、この映画から何を学ぶか、っていうところなんですけども。
まあ、この主人公が歩んだ人生って、めちゃくちゃ壮絶なものなんですね。

生きていく中で、いろんな事件とかトラブルに巻き込まれて、
でも、そのおかげで、クイズに正解して、最終問題まで行けるわけです。
つまり、過去の辛い出来事が財産になってるんですね。

僕らも、人生に起きる一つひとつの出来事が、僕たちにどんなメーセージを発しているのか、それが、今後人生で起きる問題を解決するヒントになっているんじゃないか、

つまり、今つらいことがあっても、その経験を無駄にせずに、そこから自分なりにしっかりと学びを得ることで、未来の幸せを勝ち取れるんじゃないかっていうですね、救いと激励の言葉を同時にこの映画は伝えてくれてるんじゃないかな〜と思います。

で、最後にですね、実はこの主人公、お金が目的でクイズミリオネアに出たわけではないんですね。
ある人に、見つけてもらうため、そして少しでも長くTVに映るために、クイズに正解し続ける必要があったわけなんですね。
その辺りの、この主人公の真っ直ぐさとか、そしていい意味で、結果のために手段を選ばない行動力と心の強さっていうのをすごく感じ取れる映画じゃないかな〜と思います。

というわけで、本日は「今の不幸は、未来への伏線だ。映画“スラムドッグ・ミリオネア”」というテーマでお話させていただきます。

さあ、新しい一日が始まる。キミは何をする?

freeでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?