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【こち活まとめ】こち亀181巻~200巻+999巻+カメダス2冊 1ツイートレビュー

人生で「こち亀」は読破しておきたいと思っていたのですが、昨年にそれを完了しました。

2020年の春より1日1巻でこち亀の1ツイートレビューをし続けていました。

その終盤にあたる181巻から200巻、999巻、カメダス2冊のレビューについてこちらにまとめてみました。

終盤のこち亀ってこんなことをやってました、というご参考にどうぞ。

※紹介の都合上、多少オチを書いてしまっているものもありますのであらかじめご了承いただける方はご覧くださいませ。

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こち亀181巻
ARの麗子を本人に内緒で製作。
AR麗子に「おはよう両ちゃん」と言われて「クラッとくるぜ」と照れる両さん。
しかもAR麗子に後ろからハグされて「きた~っ」と歓喜する両さん。
本物麗子よりAR麗子には素直になっちゃう両さんなのでした。

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こち亀182巻
町工場の中小企業を束ねて電動カーを作り、中国で販売してシェアを獲得した両さん。
今度はインドでクーラーを売る。
おまけにインド映画へ出演して大ヒットに。
このエピソードが大成功したまま終わるのは作者のメッセージを感じる。

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こち亀183巻
世界の料理が100円均一で食べられる店が登場。
ラーメン、餃子、チャーハンどころかフランス料理やフカヒレスープ、ボトルワインも100円になっている。
みんなが喜ぶなか、中川だけが安さへの恐怖に包まれる。

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こち亀184巻
元タレントの山田中武太郎が登場。
カメラがまわると急にテンションがタレントモードになり、フレームに収まる位置で話して、10秒以内にまとめた短い答え方をし、間をしっかりあけて編集点を入れるという。
映像関係やYouTuberの方はにやりと感心しちゃうエピソード。

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こち亀185巻
中川の泣きツボが犬であることが判明。
子犬の動画、号泣。
渋谷のハチ公像を見て涙。
渋谷を通るだけで涙。
88という数で涙。
上野の西郷像でも涙。
185巻目でこれだけ強いキャラ設定をくり出すこち亀は豪傑な漫画かと。

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こち亀186巻
ボーカロイドならぬ演歌ロイドにはまっている部長。
PCは使わずWカセットのラジカセで演歌の曲をつなぎあわせて編集するという。
その世界での部長のハンドルネームは「時空P」。
アナログさがかっこよすぎる部長なのでした。

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こち亀187巻
両さんが片足の骨にひびが入っている状況で富士登山駅伝競争に出場。
勝つために落石をおこしたり、銃を発砲したり、相手の首を「ゴキ」というまでひねったりする。
両さんがえげつないことを忘れてはならないエピソード。

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こち亀188巻
「サンタがクリスマスというイメージをなくし、四季を通してサンタにする」ことを提唱した両さん。
葛飾区を一年中クリスマスな街にしてしまう。
「ひなサンタ」や「五月サンタ」と人形を販売していくプロデュース力たるや。

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こち亀189巻
中川が小学生のときにプラモを作ったことがあることが判明。
中川少年が好きな車を見かけるとその車を開発スタッフが計測して1/24の1品ものプラモデルを製作するという(ワンオフ)。
1品のために箱もデザイン。
金型はすぐに処分。
なんじゃそりゃー(笑)

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こち亀190巻
電車内で牛丼を食べているところを部長に見つかった両さん。
満員電車でも立って牛丼を食べたことをうちあける。
そんな両さんからの逆ぎれ的な提案で食事OKの車両ができて大人気に。
ニーズの見つけかたが独特だ。

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こち亀191巻
両さんがベーゴマのオリンピック日本代表になり、オリンピック予選大会に出場。
ヒモを水につけたり、さらに低い超ペチャを駆使してアメリカとフランスに勝利し、オリンピック予選を突破。
競技の話での両さんはえぐさが頼もしさにかわる。

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こち亀192巻
首都高速で馬のレースを両さんが発案。
両さんが箱崎ジャンクションについて「ほとんど迷路だ」「4車線からいきなり2車線になるし100%渋滞になるように設計しているとしか思えん!」とごもっともなコメント。
みんなの声を両さんが代弁しているようだ。

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こち亀193巻
警視庁の女子プラモ部とサバゲ対決をする両さんたち。。
女子の香水の香りでサーチする両さんたち。
追いつめたつもりがそこには香水の瓶だけがあり、背後からうたれて全滅してしまう。
その香水のせいだよ。

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こち亀194巻
部長の誕生日で2010万円のゴルフ場をプレゼント。
ランニングコストはかかるけど家より安いゴルフ場ということで、私物として部長夫妻が住むことに。
風呂はでかいしレストランの厨房もあり、園芸も楽しめるという贅沢さ。
ちなみにこの表紙の人は部長です。

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こち亀195巻
両さんが広報課配置係へ出向。
犯人から押収した盗品などをマスコミの撮影用に体育館などに並べる係につく。
ブランドのコピー商品を配置するときにはきれいに並べずナナメにしたりヨレたりさせて、ニセものは「グレている感」を演出するそうな。

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こち亀196巻
ヘリウムガスとバルーンでつくったシップに乗り込む両さんと本田。
そのまま上空へ浮上しオゾン層に到達して宇宙旅行を実現。
5万円で宇宙旅行の販売を始める。
この旅行、飛行機との衝突の可能性があるところが強烈だ。

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こち亀197巻
両さんの発案で鳥型ドローン「バードロン」を防犯用に開発。
電線にとまって充電。
歩いて地上のパトロールも可能。
見た目がカラスなので犯人も気づかない。
本物のカラスと区別がつかないのが難点であり強みとなっている。

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こち亀198巻
両さんが開発にたずさわった「世界一小さい音声認識対応装置」が完成。
両さんが教え込んだ雑談やオヤジギャグがふんだんに入っている。
両さんはダメだとたかをくくりながら企業へプレゼンするもトントン拍子で3社成約。
後期こち亀はビジネスで勝つパターンが多い。

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こち亀199巻
城を移動させる技術を知った部長が両さんに部長宅を駅前まで移動させておくように指示する。
その費用が4000万円。
さらに元に戻して、と指示。
翻弄された両さんと中川は部長宅に台車を付けて電気自動車ハウスにしてしまうという豪快なエピソード。

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こち亀200巻
最終巻の巻末コメントは秋本治先生自らが。
23歳から63歳までかけて執筆されたこち亀。
偉業ですね。
面白いを超越した迫力がもう。
200日かけてキャラと作者の人生をご一緒したようなイッキ読みでした。
今宵は余韻にふけりながらこち飲みです。

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こち亀999巻
「いいゆだね!」「Mr.Clice」など秋本先生作品のキャラたちがこち亀ワールドで混ざりあうMCU的な巻。
KCUか。
リョーツデラックスに麗子が占い相談するエピソードが最高です。
資料ページの作り込みがまた豪華で。

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カメダス
カラーで再現する「住人と色」の回が十人十色を象徴していて秀逸。
大原部長の「両津おしおき大図鑑」はハラスメントすぎてすごいです(笑)
構成の樹想社様にはレジェンド編集すぎて頭があがりません。

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カメダス2
127巻までの内容でのファンブック。
有名漫画家たちが描く両さん。車や玩具、寿司の実写撮影。舞台やアニメ、グッズの紹介と内容盛り沢山。編集、大変だったでしょうね。
カメダス3が出たら嬉しいなと期待しています。
5000円から一万円ぐらいの高級仕様でもよいかと。

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少年時代に「いつかこち亀を全巻欲しい」と願っていて、やっと昨年にその夢を成就しました。「カメダス」は当時持っていて、すみからすみまで読んでいたことをよく覚えています。

こうして一気に1巻から読み終えてみますと作者の人生観や考え方の変遷が見えるようで感慨深いものがありました。また、中盤からは社会や人類の未来に向かって投げかけているようなテーマが多数ありました。

総じて振り返りますと圧倒的に頭に浮かぶのはやはり主人公。圧倒的に不屈の精神を持ったダーティーで人情深く呑気な両津さんの魅力がたまらないです。清濁合わせて人類が「前に進む力」の象徴のような気がしています。

全巻読み終わった後でのカメダスを当時の気分も合わせて楽しみつつ、気になる巻のつまみ読みをしながら今後もこち亀ライフを楽しんでいきたいと思います。

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