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まっすぐ

憂鬱な仕事も、
君に会える週末を思ってやり過ごす。

どんな服着ようかな、
どんな髪型にしようかな、
どんな自分で居ようかな。
プレゼントは持っていこうかな、
何したら喜ぶかな。

君が私に「可愛いね」って
言ってもらえることを想像しながら、
作戦を立てる。



恩師が言っていた。
「恋愛のすべてはタイミングだ」と。
当時付き合っていた、年上の彼女と別れて5年、
いろんな人と付き合ってきたけど、
たまたま5年越しに出会った年上の元カノが
今の妻だ、と先生は言う。

譲れないところもある。
お互い、共に過ごしていると、
相手の気持ちを考えなくなる。
そんな時に大事なのが、
自分の気持ちを言語化する能力。

基本は妥協。譲り合い。
60%好みで大事にしてくれて優しいのなら、
それは満点だ。


いつだって人生の先輩の恩師は語る。
私は、心理学だけじゃなく、
人生の歩み方までたくさん教えてもらってきた。

その話を聞いても、やっぱり、
彼のことを大事にしたい。
守りたい。優しくしたい。
いつでも、遠くに居ても、心はそばに居たい。


私の気持ちは、ふんわりと浮かんだ雲のよう。
ありふれてて、でもあなただけのもので、
たくさん溢れている。
全部かき集めてほしい。
でも、無理だろうな。
だって、地球の反対側まであるんだもん。




私は、まだ“私”で居ることに自信がない。
君の好きな髪型、君の好きな歌、
君の好きな小説、君の好きな人。
自分の“かわいさ”だけじゃ、
君を繋ぎ止めることができない気がしている。

でも、こんなに誰かを追いかけるのも久しぶりだ。
「あの人の好みになりたい」
そんな気持ちは、いつ振りだろうか。
下手したら、小学生振りかもしれない。

一方で、かき集めた“かわいさ”だけじゃ、
いつしか飽きられてしまうだろう。
そこで大事になってくるのが、
私本来の“かわいさ”だろうな。
まだ、自分らしさを出すのは、早いかもしれない。
ゆっくりじっくり、育てていかないと。



考えたくもない「別れ」。
いつしか私たちにもくるのだろうか。
今はとても浮かれ気分で、
幸せの飽和状態になっている。
地に足をつけなければ。

でも、父親が言っていた。
「今を全力で生きなさい。酔いしれなさい」
いつだって私の道標である父親の言葉、
信じないわけがない。
悪いことは考えたって来ないし、来る時は来る。
なら今を楽しむことが最善だ。


こんなにも他人に夢中になることがあるものか。
今となっては、
「君のため、生きていきたい」。
そんな重い思いを抱えながら、
揺るがないまっすぐな気持ちだけが、
ここに在る。



【参考楽曲】
まっすぐ / 私立恵比寿中学

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