春の遠足
FOIX(フォワ)という、トゥールーズから普通電車で1時間ちょっとの場所にある、中世のお城の街へ行ってきました。ピレネー山脈に向かって電車が走るので、平日でしたが大きなザックを担いだ人も結構いて電車は予想に反してほぼ満員。車窓からは、フランスの田舎の風景の定番、広い庭で飼われている馬とか、農場の牛たちとかが楽しめました。
フォワ駅に着いて街へ向かって歩き出すとすぐに見えてきたのが、絵に描いたような中世のお城(トップの写真の真ん中上部にある建物)。小さな街を見下ろすように建っています。今はお城が工事で閉まっているせいか、観光客はまばらでした。お城はアップダウンがしんどそうで、私には博物館だけの開館でちょうど良いのだけど、それにしても博物館も貸し切り状態。中世のフォワの君主たちの歴史や戦いのコスチューム、当時の狩りなんかを紹介していました。観光案内所では2時間かかると言われたけど、ぷらっと見て1時間ちょっとで出てきてしまいました。
受付によると、お城の工事後はエレベーターが追加されてお城の上までエレベーターで上がれるようになるとか。お城の営業時は城内で色んな催しもあって評判も良いようです。
街は小さいのですぐ一周してしまったし、落書きが随所にあって残念だったのですが(観光地だし多分すぐ消されると思うけど、この日はたまたまだったかなあと)、趣のある街ではありました。居心地のいいカフェを見つけて、ランチとお茶と二回も訪問。写真のバゲットサンドが、実はパンじゃなくて、シュー生地でできていて、食べやすくてグッドでした。バゲットのサンドイッチって美味しいけど、ずっと食べていると顎がしんどかったりするので(笑)。因みに巨大な丸いのはクッキー。
そして、どこへ行っても入ってみたいのが私の場合は本屋と手芸店。小さな街なのに数軒本屋さんがあって、そのうちの一軒は大型書店には並ばないような小さな出版社の本にもスポットを当てている本屋でした。探している本があって聞いてみたら、りんごを齧りながら応対してくれて「知らないわね」とのこと。とってもフランクで日本だったら考えられないけど、自然体すぎて驚きもしないんですよね。
手芸店もありました。商品は一般的だったけど、一角でミシンを教えていて、高校生ぐらいの子たちが何か一生懸命作っていました。洋服かなあと思うのですが、こんな若い時から自分で作っていたら、私の歳になればもう自由自在でしょうよねなんて思って、羨ましく眩しかったです。
春のお天気の良い日に思い立って行った遠足でしたが、私には丁度いいぐらいの見学と散策とまったりでした。日本も桜が咲き始めて、どこに行っても楽しめる季節がやってきましたね。
今日も読んでくださってありがとうございました!
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