フランス留学 クリスマス

今回はフランス留学の中でも特に特大イベントクリスマスについてレポートしてきたいと思います。

まず大前提としてフランスのクリスマスは大きくキリスト教に関係しています。そのことを踏まえ、10つに分けて、日本と違うフランス流のクリスマスの祝い方を説明します。

①クリスマスツリー

大人の人の背丈くらいの大きなクリスマスツリー(本物のもみの木が多い)を家に飾ります。私はピンクが大好きで日頃からピンクのものばかり集めているのをホストファミリーは知っているので今年は特別に私のために全てのクリスマスツリーの飾りを新しくピンクに買ってくれました。それと去年までのクリスマスツリーもあって私の家には2つのクリスマスツリーがありましたが、これはあまり一般的ではないです。

le sapin de Noël (normal)
le sapin rose de Noël


クリスマスツリーに飾りつけるものにも名前がついていて
・ボールのようなもの la boule de Noel
・ツリーに巻くもの la guirlande de Noel
・ツリーに巻くものでも光るもの la guirlande électrique
・ツリーの一番上につける星 l'étoile
・その他、家族の写真や好きなものをツリーにかけることもあります。


②クリスマスプレゼント

基本的にクリスマスには家族とパーティーを開くのでその時に参加者全員に小さくても大きくてもプレゼントを用意するのが基本です。私はホストファミリーや彼らの親戚総勢9人のために習字で名前を漢字で書いてそれを男女別で白黒の木のフレームに入れて渡しました。みんな素晴らしい!と喜んでくれて本当に嬉しかったです。


また12月の初めからみんな家族はそれぞれの家族のメンバーへのプレゼントを用意し始めるので(ホストファザーが会社帰りに見つけた可愛い食器をホストマザーに買ったり、などなど、12月は総勢クリスマスプレゼントショッピングの月で誰もが散財しています笑笑)
その買い貯めたプレゼントを毎回毎回自分の手でクリスマスの包装をします。赤や緑、白の紙でプレゼント全体を包んで一つずつツリーの下に並べて行きます。毎日帰ってくるたびにプレゼントが増えているのが本当に楽しくてしょうがないし、この大きいプレゼントに私の名前が書いてあるじゃん!!!と興奮するホストブラザーも面白かったです。一つずつ自分の手で装飾する、その手作り感もすごくいいと思いました。

cadeau de Noël


③クリスマスパーティー

私のホストマザーが12月21日に誕生日だったので彼女の誕生日パーティーも含めたクリスマスパーティーを企画して20、21、22、23、24、25日と毎日学校の後にクリスマスパーティがありました(学校は24日で終わり)。
apéroというお酒(主にシャンパン)を飲みながら、小さな料理が三皿マックスくらいで出てくるスターター、そのあとはメインテーブルに移って、サラダ、メインディッシュ、チーズ(赤ワインと、デザート、コーヒー(コーヒーが飲めないので私は紅茶)の一連の流れを4時間くらいかけて毎晩やります。ホストファミリーと彼らの友達や親戚はあまり若くないので、10代がどのパーティーにも私しかいなくて最初は大変でしたが、この状況は9月からよくあったので今はとてもいいフランス語の練習の機会だと思って参加者の方とよく話しています。学校では1学期が終わってその評価が返ってきてその報告や日本の少し違ったクリスマスを紹介したり、などの中でジョークを覚えたり新しいフレーズを使えるようになる絶好のチャンスでした。

(特に私と同じ世代の子達はホストファミリーと比べて2倍速くらいで本当に話すのでとてもとても難しいです。私は何を言っているのかもうほとんどわかるようになりましたが、自分で文章を作って早く話すことが難しいのでまず自分でゆっくり文章を作りながら直してくれるホストファミリーや大人と話す方のも練習になりました。(ただホストシスターが教えてくれる最新のフランス語や声のトーンなどは毎日聴いているだけでもフランス語脳になっていくので吸収できることが毎秒たくさんあります。)


④le calendrier de l'avent

これは日本でもたまに見かけますが、24日のクリスマスイブまで12月1日から毎日カレンダーをビンゴように開けていくというものです。
日本ではないのがこのカレンダーチョコレートバージョンもあって、毎日違った種類のチョコレートを開けていくのがもう本当に楽しいし、だんだん大きさや大きくなっていくところも好きです。


⑤家に飾るクリスマス装飾

・le lutin
これはエルフで、サンタクロースの手伝いをすると言われています。家に二、三匹置いていて、かなり大きい腰くらいあるものや小さいものなど様々です。
・la crèche
これはキリスト様が生まれた誕生の様子をシルバニアファミリーのような感じに飾ります。時にはひな祭りくらい大きく大規模なものもあり、たくさんお人形を集め階段の上から下まで飾っているうちもありました。

la crèche

・あとは家の中をできるかぎりキラッキラにするので光る綱みたいなものや光る星やピカピカしてるものなんでも並べてキラキラさせます。


⑥クリスマスカード

これはフランスにとっての年賀状のようなものです。知り合いから家族、仕事仲間までみんなに送ります。当然クリスマスカードでもクリスマスプレゼントに入れて一緒に渡す場合もあります。
パーティーに来れない人、呼べなかった人などには配達して、今の状況やどんなことをした1年だったかをお互い確認しあっていました。


⑦ film de Noel

クリスマスを題材にした恋愛要素が多めのドラマです。これは好きな人とそうではない人でかなり別れます(ホストマザーが毎晩これを見ているので大っ嫌いなホストファザーと言い合いになってましたが、、、)
毎回主人公やキャラクターなどは変わりますがいつも同じシナリオとオチに全く納得がいかないようでした笑笑

⑧クリスマスの街の様子

クリスマスになると街全体がクリスマス装飾がされて、当日に大きなサンタクロースの像や、着ぐるみで溢れているし、クリスマスソングが絶え間なく流れていました。クリスマスの特別メイクをする人やコーラスをしている人もいて、私は所属しているダンスクラブのみんなとストリートクリスマスダンスをしました。教会の前から街のセンターまでダンスをしながら進んでいきます。たくさんの人で道はぎゅうぎゅうでしたが老若男女誰もがダンスとクリスマスを楽しんでいて大好きな雰囲気でした。

学校のクリスマス
お店のクリスマス
ダンスの様子


⑨クリスマスに向けた学校の様子

まず学校の至る所にクリスマスの装飾が施されます。先生たちもとても気合が入っていますよね。
また12月の初めの授業から毎日クリスマスソングがチャイムに変わって、授業の初めと終わるたびに廊下でたくさんの生徒が歌って踊ってを繰り返していました。本当に1ヶ月間このクリスマスの興奮を保てるフランス人のクリスマス愛舐めてはいけません本当に。
またクリスマス休暇に入る前の最後に授業には学級委員が企画してクリスマスパーティーを行いました。(私のクラスだけだったようです。)
各自その1時間のパーティーのためにお菓子や飲み物を持参します。(こういう時絶対にあるのがNUTELLAのチョコをクレープに塗るやつです。みんなたくさんお菓子持参したのに結局大半の人がクレープでお腹いっぱいにしてしまうのでめっちゃ残ります。私は母から送ってもらったきのこの山を持って行ったら最初は怖がっていた子達もとても気に入ってくれました。)
また先生の提案でプレゼント交換もすることになり、事前にくじで引いた人に小さなプレゼントを用意しました。私は日本からの金運をもたらす金のだるまをプレゼントして、灰色の可愛いキャンドルをもらいました。


⑩教会

最後、順番が前後しますが、クリスマスイブの夜には街の教会を訪れました。いつもはガラガラの教会もクリスマスイブの夜にはぎっしりの人で立っている人や地面に座っている人もいるくらいでした。約1時間半くらい、キリスト教の歌を歌ったり、神父さんのお話を聞いたりするだけですが、家族や友達のこと祈るためにも多くの人が毎年訪れるようです。(キリスト教ではない私からしてもたくさんのことを学べましたし、後から家に帰ってから色々キリスト教について教えてもらって新しい発見もありました。)



以上10つ、これだけでも日本とは全く違うクリスマスを味わえると思います。初めて日本を離れて過ごすクリスマスの夜。もう絶対に忘れないほどのたくさんの素晴らしい思い出ももらいました。

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