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私の00smusic

54
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記事一覧

私の00smusic#54

私の00smusic#54

#531 Sweet Disposition by The Temper Trap

メルボルンのバンドのデビュー作Conditionsからスマッシュヒットのシングル曲。オーストラリアでのヒットもさることながら、海外展開にも積極的で、特にイギリスのツアーやフェスにも参加して、アルバムもゴールドディスクを獲得していたりしたそう。ファルセットを使ったボーカルはインドネシア出身ということもあってか、元々

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私の00smusic#53

私の00smusic#53

#521 Kids by MGMT

コネチカットにある大学在籍時に結成された音楽ユニットのメジャーデビュー作Oracular Spectacularより。プロデューサーは、デイヴ・フリッドマン。サイケな雰囲気とノスタルジーなメロディを持つ、懐古的なロックサウンドと今時のポップなデジタルサウンドを組み合わせた、当時では新しい感覚だった作品。リスナー界隈でもかなり話題になっていて、すごく人気があった

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私の00smusic#52

私の00smusic#52

#511 Powder Blue by Elbow

英国グレーター・マンチェスターのバンドのデビュー作Asleep in the Backより。バンドコンペを経て、メジャーレーベルとの契約を勝ち取って制作するも、レーベル売却で話が破談になるという困難の後、もう一度体制を整えて、制作し直した作品だそうで。個人的にはDovesのLost Soulsと並んで、傑作の一枚かなと。中身が反映されたようなジ

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私の00smusic#51

私の00smusic#51

#501 Hyperdrive! by Devin Townsend Project

当時のデヴィンは、アルコールやドラッグで、クリーンな状態を保つのが難しかったようで、彼のバンドやStrapping Young Ladも止めてしまい、一線からしばらく身を引く選択をしてしまう。その後、落ち着きを取り戻しながら、楽曲制作を始め、2年ほどの間に60曲程度の曲が集まり、それらは4つの異なるスタイルに分

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私の00smusic#50

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#491 N.Y. Song by Modern Skirts

ジョージア州アテネのバンドのデビュー作Catalogue of Generous Menから。地元アテネの音楽賞でアルバム・オブ・ザ・イヤーに輝き、R.E.M.のマイク・ミルズが彼らを支持して、R.E.M.のトリビュート作に参加したり、オープニングアクトに抜擢されていたりした。残念ながら、3作を作り終えた後、その役割を終えたとして、

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私の00smusic#49

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#481 Hey Let's Get It on by AntiProduct

ジンジャーと一緒に共同サイドプロジェクトClam Abuseに参加していたアレックス・ケイン率いる英国のバンド。全体の活動歴がいまいちよくわからないけど、一度ワイルドハーツ来日時に前座出演していて、会場の外で彼らに直接会って、ギタリストのクレアがイケメンすぎて、スタイルが良すぎて、人類でこんな格好良い女性に遭遇したの

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私の00smusic#48

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#471 Wayward Song by The Earlies

イギリス人2人とテキサスからのアメリカ人2人で構成されているグループのデビュー作These Were The Earliesから。スピリチュアライズドやポリフォニック・スプリー、牧歌的なシガーロスなんかを混ぜたようなサイケワールドに、ビーチボーイズのようなハーモニーやエレクトロニックなスパイスも混ぜてみたり。ポップで繊細な、美しき

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私の00smusic#47

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#461 Extraordinary by Liz Phair

シカゴのシンガーソングライターの4作目セルフタイトルから。元々は、ローファイなインディロックミュージシャンとして、メディアやグラミーにまで評価されていた人ですが、このメジャー転身を機に、思いきったメインストリーム向きのポップロック化を図ります。個人的にはそれが大ウケで、彼女のブレイクスルー作品くらいに思ってるのですが、セールス的には

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私の00smusic#46

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#451 The City Lights by Umbrellas

オクラホマのインディバンドのセルフタイトルのデビュー作から。優しいボーカルとリヴァーブが利いた冷えたバンドサウンドに、エモで叙情的な雰囲気を持った良作。パステル調でポップなジャケットも素敵。
#452 Hammers and Hearts by Daphne Loves Derby

ワシントン州ケント出身のインディバンドのデ

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私の00smusic#45

私の00smusic#45

#441 Get Back by The Beatles

これを入れて良いものか、わかりませんけど笑。リマスターやリミックス作業を進めることで、ビートルズ作品がまた新たに21世紀にも大事に遺されていく中で、かなりの衝撃のリリースだったのが、これ。ファンの間でも賛否に割れましたが、ビートルズ側がマッシュアップというリミックス方法を容認することは、かつて録音テープを切ったり貼ってたりして、音楽制作を

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私の00smusic#44

私の00smusic#44

#431 The Wild Things by Ben & Jason

ベン・パーカーとジェイソン・ヘイズリーからなるロンドンのデュオの3作目Ten Songs about Youから。フォーキーで地味な印象もあるけど、澄んだ歌声と豊かなストリングスのアレンジも手伝って、全体的に情感のこもった良いシンガーソングライターアルバム。つらつら聴いてると、色んなことをとりあえず脇に置いといて、心持ち少し

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私の00smusic#43

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#421 Never There by The Szuters

マイク・ズーター率いるロックバンドの3作目Not Quite at the Budokan。この後に、Magna-Fiと名前を変えて活動するも解散して、現在はマイクのソロプロジェクトとして、この名が使われている。このチープ・トリックのライブ作品をもじったタイトルの作品は、分厚いパワーポップにより特化した流れを作った。途中のカバー楽曲

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私の00smusic#42

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#411 White Winter Hymnal by Fleet foxes

シアトルのインディフォークグループのデビュー作から。ビーチボーイズのハーモニーと、ゴスペルの響きにサイケな香り、それらとトラッドなフォークを組み合わせるという伝統的で古風なやり取りが、突然00年代後半に注目を浴びるというのは、当時もなかなか唐突な感じはしたものの、これは多分、そもそもあまり時代等に左右されないアート作

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私の00smusic#41

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#401 Leave Out All the Rest by Linkin Park

1作目のHybrid Theoryと2作目のMeteoraで、空前の大ヒットで知られるアメリカのバンドですが、当時はまあ、またあの流行りのニューメタルか、くらいにしか思ってなかったんですけど、その後、サマソニで彼らのライブを観る機会があって、その時にチェスターのあんな繊細な感じなのに、なぜかやたら届いてくる感じ

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