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税金がもし無かったら? (税金#1)

みなさんは普段納めている「税金」についてきちんと考えたことはありますか。

税金と聞くと複雑で覚えることが多く、とても難しく煩わしいイメージがあります。

税金は私たちの生活にとても身近な存在です。

税金にまつわる制度や仕組みなどは、ほとんど学校で教えてもらえないにも関わらず、【社会人では必須の知識】です。

例えば身近でシンプルな税金と言えば消費税です。
買い物をするたびに金額に対して税金がかかる仕組みです。

社会人の多くの方は給与から差し引かれ納めている税金については、仕組みなどが難しくどの程度納めているか分からないなど、消費税に比べて難しく感じます。

ですが、必要となる範囲を整理し体系的に学習すれば理解できていきます。

税金に関する正しい知識を身に付けると、賢く節税でき、その後の人生に大きな影響をあたえ、一生涯役に立ちます。

基本からわかりやすく税金の制度や仕組みを解説いたします。

1.税金の仕組み

税金とは、国民生活を支えるために国や都道府県・市区町村が使うお金(財源)です。

大きく言えば日本社会全体を支えるお金のことです。

税金には様々な種類があります。日本の代表的な税金だと所得税、住民税、法人税、消費税です。これら以外にも非常に多くの税金が存在しています。

税金を支払う(納める)ことを「納税」と言います。

わたしたちが納めた税金は国の財源として、みんなの安全を守る警察・消防や、医療、教育といった「公共サービス」や、学校、図書館、保健所など「公共施設」に使われています。

そのために必要なたくさんのお金を国民全員で出し合って負担するのが「税金」です。

税の仕組み
引用:国税庁 税の学習コーナー 税のしくみ 税の意義と役割より

1-1.憲法で義務付けられている

日本国憲法第30条
「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」

税金は、国や地方公共団体(都道府県・市町村)を維持し、発展させていくために欠かせないものです。そこで憲法で税金を納めることは国民の義務と定めています。

国民の三大義務とは、
日本国憲法に定められた「教育の義務」「勤労の義務」「納税の義務」です。

三大義務の1つとして、
税金を払わない人は、税務署から後から追加の支払いを請求されたり、悪質な場合には懲役刑などの処罰を受けてしまうこともあります。

つまり、国民は税金を支払わなければいけないということです。

1-2.なぜ税金が必要なのか

税金は、みんなが豊かで安心して暮らしていくために必要です。

国や都道府県、市区町村では、私たちが健康で文化的な生活を送るために、公共施設や公共サービスなどに使われています。

私たちが無料、もしくは非常に安い料金で使うことができるのは、私たちが納めた税金で運営されているものばかりです。

このような公共施設や公共サービスを提供するためには、多くの費用が必要になります。

その費用をみんなで出し合い負担しているのが税金です。

公共施設や公共サービスには、以下のものがあります。
ごみ処理施設、交番、市民病院、信号機、小学校、市役所、公園など

税の意義と役割
引用:国税庁 税の学習コーナー 税のしくみ 税の意義と役割より

1-3.税金がなかったら

もしも税金がなかったら、私たちの生活はどうなるでしょうか。

次の公共サービス・公共施設を受けるのにお金がかかってしまいます。

税金がないと救急車・交番・ごみ収集などが有料になり、病気になった時に病院に行って支払う医療費が全額負担になります。また、道路や水道の整備も有料になります。

そして、子供たちの学校建設や義務教育期間中の教科書の無料配布など、誰もが安心して学べるための教育環境を整えることができず、これらも有料になってしまいます。

このように、税金がなかったら、「公共サービス」「公共施設」を受けるのにすべての費用を自己負担しなければなりません。

こうして改めて税金について考えてみると、税金の身近さやありがたさを感じることができます。みんなが豊かで安心して暮らしていくのに、税金はとても大切なものです。

引用:国税庁 税の学習コーナー 税って何だろう?税は会費のようなものより
山根 プロフィール


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