興味があることは「何でもやってみなはれ」
さて、令和の日本は何でも手に入ります。
本やゲーム、面白い動画、他人とのつながりなど、普通に働いてお金さえあれば何でも買えます(最近はプロテインを買いました)。
ゲームなんてわざわざ買いに行かなくても、オンラインで買えますからね。10秒の決済とアホみたいに長いダウンロードさえ乗り越えれば、椅子に座ったままゲームが始められます。
暇ならYouTubeを見ればいいし、LINEで友達と遊ぶ約束をすればいいんです。自分の欲求を満たすものは何でも揃ってます。
ただ、この時代に唯一手に入れにくいモノがあるとすれば、それは「情熱」だと思います(キモ経営者みたいになりました)。
我を失ったように何かに没頭する。そんな情熱を手に入れることが難しくなったこの世の中に対して、ちょっとPOISONしてみましょうか(この世でカッコいい俳優は反町隆史とジェイソン・ステイサムだけです)。
なぜ情熱を持ちにくいのか?
さて、情熱をもって取り組んでいることって何かありますでしょうか?
例えば、海外でMBAを取るために英語を勉強したり(最近YouTubeで見ました)、起業して自分のやりたいことをしたり。案外、YouTubeやブログなんかを見てると、情熱をもって勉強や仕事をしている人が多いような印象があります。
しかし、現実で「情熱をもってこんなことを頑張ってるんです」なんて人は滅多にいません。
私の周りでも、仕事は仕事、帰ったら一日中ゲームとか遊びに行くという人が多く、「こんなことを成し遂げたい」とか「将来は○○になりたい」なんて人は珍しいです。
だとすると完全に主観ですが、情熱をもって何かに取り組んでいるという人は、現実には少ないのかもしれません(「情熱を持つには」という記事のビュー数が多いのもその証拠だと思います)。
じゃあ、なぜ情熱を持っている人は少ないのでしょうか?
それは日本が便利すぎるからだと思います。
例えば、情熱が生まれやすいモノとしては「不便だから作り出す」というもの。
もし日本が発展途上国で、インフラの整備もされていない国だったとしたら、「まずはこの国で誰でも気軽に水が飲めるようにしよう」と思うでしょう。それこそ情熱をもってこの国のインフラ事業に携わっているかもしれません。
しかし、そんなものはとっくの前に誰かさんが成し遂げています。蛇口ひねれば水なんていくらでも出ます。子供の頃、駐車場で水風船作って遊んだらブチ切れされましたが、それくらい自由に使える資源であふれています。
長距離移動したいなら飛行機も新幹線も車もあります。誰かと連絡を取りたいならスマホもパソコンもあります。
こんな便利な時代に「不便なものを無くしたい」という情熱は湧いてきません。
ならどんな情熱なら令和の時代でも湧いてくるのか?それは人それぞれの経験によります。
情熱を持ってる人はどんな人か?
結論から言うと情熱を持っている人は「自分の経験から感情が動いた経験がある人」だと思います。
分かりやすく言うと、「いろんなことを経験して、興味を持ち、感情的な経験をして、情熱を持った」ということです。
ちょっと例を挙げましょうか。
例えば「貧しい国の学校で先生をしている」という人がいたとします。
その人を見た時の私の反応は「ふ~ん」です。確かに貧しい国に行って、自分もドロドロになりながら、子供たちに勉強を教えている姿はスゴイなと思います。
と同時に「なぜそこまで情熱を持てるのか?」や「日本で適当な会社員になればある程度豊かな生活が送れるのに」と思ってしまいます。
まあみなさんの反応もそんなところでしょう。
しかし、当の本人が思ってることは全く違うと思うんですよね。
当の本人はきっと過去にその国に行って、子供たちの惨状を見て可哀想だと思ったとか、自分には何もできなくて悔しくなったとか、貧しい食事を見て辛くなったとか、いろんな原体験があるんだと思います。
つまり実際に自分が体験して、感情が動かされて、情熱を持ったということです。
この「自分で体験する」というのが肝で、自分の考えや他人の話からは絶対に生まれません。だから椅子の上でただ考えるだけでは、情熱が持てる何かは生まれないということですね。
他にも、「貧しい国の実態をニュースで見て、これは何とかしないと!と思って来ました」なんて人見たことありませんし、たとえその国の現状をその先生から聞いたとしても、想像がつかないので感情は動かないと思います。
実際に貧しい国で先生をしている人のドキュメンタリーを観ましたが「ふ~ん」だけで、何も感情は動きませんでした。
つまり情熱を持っている人は、何かを自分で経験し、感情が動いた経験がある人ということになります。
情熱を持つためにできること
さて、難題ですね。
結局、情熱を持つためにできることは「興味のあることをひたすらやってみる」ということに収束するような気がします。
本を読んだり、他人の話を聞いたりするのではなく、全部自分で経験してみる。そうでなければ、自分の感情が動かすことはまず難しいと思います。
「じゃあ興味のあることをやってみるってどうしたらいいの?」と思うかもしれません。
とにかく興味を持てば、ミニマムでいいからやってみるということですね。
ブログに興味を持ったなら無料ブログを開いてみるとか。
データ分析に興味を持ったらPythonを使ってみるとか。
数学を勉強したくなったら図書館で借りてくるとか。
お金を稼ぐ経験をしたいならメルカリで何か売ってみるとか。
それこそ情報で稼いでみたいならnoteで有料記事を販売するとか。
体型が気になったら腕立てしてみるとか。
ミニマムでやってみて面白くないって思うことは結構あります。でもその一歩をやってみて、ちょっと知るって大事だと思います。
UFOキャッチャーでも、自分で一回やってみて全然だめなら次の台へ移ります。でも「ちょっと取れそうやん」って思ったら続けると思います(つまりゲーセン側は、いかに「ちょっと取れそうやん」と思わせるかが勝負ですね)。
そうやって興味のあることを探し出すのが、情熱を持つための第一歩ではないでしょうか・・・
POISON
おわり
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