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【中日】根尾昂、投手登録に変更

6/21、中日ドラゴンズ根尾昂選手(22)の選手登録が、外野手から投手登録へ正式に変更されました。

登録変更の前から、すでに投手としての活動は始まっていています。
既に、3度1軍のマウンドで投球をしています。
投手登録への変更後は登板は無いものの、ベンチ入りしブルペン投球はしている根尾選手。
ここから名実ともに、投手根尾昂の野球人生が始まります。

簡単に、根尾選手のプロ野球人生を振り返ってみましょう。

根尾昂とは

【入団前】

根尾昂選手は、2018年ドラフトで1位指名され、大阪桐蔭高校から中日に入団した今年4年目の選手です。

高校時代は、投打で大活躍
センバツ史上初めて2年連続胴上げ投手にもなりました。
投手以外では、ショートを主に守り、チーム事情に合わせ外野もこなしました。
大谷選手の活躍もあり、プロでの二刀流も期待されましたが、本人の強い希望で「ショート1本」で行くことに決まりました。

【1年目・2019年】

4球団競合のゴールデンルーキーでしたが…
入団1年目の2019年シーズンは、二軍でも期待されたような打撃成績が残せず、1軍ではヒットが1本も打てませんでした。
またショートの守備も安定せず、エラーの多さが問題となり、秋のキャンプで外野練習が始まりました。
【1年目・1軍成績】2試合出場、打率.000、2打数0安打、0本塁打

【2年目・2020年】

開幕1軍は逃すも、8/4に「1番・ライト」で初のスタメン出場
8/11には、17打席目で待望のプロ初ヒットも出ましたが…
結果的にはシーズンでのヒットは、2本止まり。
出場できたのは9試合だけ。
ショートで出場は1度もありませんでした。
この年の契約更改の会見で「ショートへのコダワリ」を語り、外野手ではなく遊撃手としての活躍を宣言しました。
【2年目・1軍成績】9試合出場、打率.087、23打数2安打、0本塁打

【3年目・2021年】

初の開幕1軍。そして、「8番・レフト」で開幕戦初スタメン
3月にはプロ初打点&初お立ち台も経験。
5月には、初本塁打も放ちました。満塁弾でした。
ですが、6月になると月間打率が0割台の大不振に陥り、2軍降格。
出場試合数は増えましたが、打撃成績は上がらないまま3年目のシーズンは終わります。
【3年目・1軍成績】72試合出場、打率.178、169打数30安打、1本塁打

【4年目・2022年】

オープン戦期間中の3/8、根尾選手が「内野手登録」から「外野手登録」に変更されました。守備の負担の少ない外野へ、コンバートされてからも打撃の調子は上向きません。

4/2の広島戦は大混戦、中日は全ての投手を使い果たしました。
結果登板機会は訪れませんでしたが、根尾選手がブルペンに入りました。
高校時代は投手で大活躍した根尾投手の、投手起用の可能性に中日ファンだけでなく、日本中の野球ファンが盛り上がりました。

5/8、対阪神の二軍戦。
ショートで先発出場していた根尾選手が、マウンドに登りました。
期待されたプロ初登板です。
3連打を打たれ1失点しましたが、三振を奪うなど投手根尾の可能性を見せつけました。

5/21、広島戦。中日は9点ビハインド。
9回のマウンドに根尾投手。
根尾外野手の1軍初登板です。
共に「高校ビッグ3」と呼ばれた同級生の小園選手を打ち取り、150km/hも記録し、投手根尾が1軍で通用することを証明しました。

さらに5/29の交流戦、対オリックス。
1軍で2度目の登板
1回を1安打無失点の好投。
クイックモーションで150km/hを計測。
根尾選手の投手起用を期待する意見が多くなっていきます。

そして6/13。
球団は根尾選手について「今シーズンは二刀流でプレーし、来シーズン以降は投手に専念する」と発表しました。

6/19、根尾選手の投手転向発表後、初登板
しかも相手は、セリーグ最強打者の1人、巨人岡本和真選手。
自己最速の151km/hも記録し、三振に切って取ります。
登録こそ外野手のままでしたが、投手として扱われる中での初登板を完璧にこなしました。

6/21。
NPBから正式に、根尾投手の登録が「投手」に変更されたことが発表されました。
↑イマココ


【これから】

正式に投手登録となってから、まだ根尾選手に登板機会はありません。
これまでは、ただの野手の登板でしたが、これからは投手として警戒される中で登板することになります。
プロとアマの違いは、選手の質以上に、スコアラーの質にあると思います。今までは、当たり前ですが投手根尾は、研究対象ではありませんでしたが、今は違います。
投手根尾の攻略のタメ、血眼になって分析解析をしているはずです。
1年活躍できても、2年目にダメになってしまう選手がとても多く、「2年目のジンクス」なんて言葉も生まれました。
これは、スコアラーの分析力のすごさの現れだと思います。

遊撃手として、野手としては活躍できたとは言えない根尾選手ですが、投手としての活躍は既にその片鱗を見せています。
これからの根尾選手が、本当に楽しみです。


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