トーク番組がおもしろい。山里亮太さん編 -怒りについて-
僕はテレビ番組の、特にトーク番組が好きだ。
10代のころはあまり観られなかったので、その反動もあるかもしれない。ひとり暮らしをはじめた大学生時代から30年以上、テレビがないと生きられない体質になってしまった。
以前に、トーク番組「ボクらの時代」で印象的だった、直木賞作家の西加奈子さんについて書いた。
(西加奈子さん編はこちら)
今回は同番組で、南海キャンディーズの山里亮太さんが発言した内容について書きたいと思う。
「ボクらの時代」での「怒り」についての考察
2018年10月放送の「若林正恭×山里亮太×西加奈子」回は、仲良し同士の会話がとても面白かった。
同世代3人の笑いを交えた会話が心地よく、楽しい雰囲気の中で発される、人間の本質をつく指摘にハッとさせられる。その内容をご紹介する。
■「相手のことを想って怒る」ってそんなにない
同世代3人が40代になり、後輩が増えたことから、「後輩に怒れる?」と西加奈子さんが質問。
そこから「怒るのって難しい」という会話に。朝の帯番組に出演したていた山里さんは、番組のスタッフやマネージャーと揉めることが多々あるのだとか。
するどい指摘だなと思った。
「あなたのためを想って」とよく言うけれど、本当にそうなのだろうか?と自分でも振り返って疑問をもつ。気をつけようと思う。
怒りについて
以前に、「笑い」が一番難しいと書いた。
(笑いについてはこちら)
笑いよりは「怒り」の原因は分かりやすいけれど、コントロールするのは容易ではない。
■怒りの起こる原因
「怒り」の生まれる原因はいくつかあると言われている。
・自分の期待を相手が裏切ったとき
・自分の中で常識と思っているルールを相手が破ったとき
・ストレスが溜まっているとき
・体調が優れないとき
・不安や恐れを抱えていて、それが脅かされるとき
「怒り」は人間の「防衛本能」ともいわれ、身の危険だけでなく、精神的に「自分の価値観」を脅かす存在に対して抱く感情なのだ。
ここは具体的に書かないと分かり難いかもしれないが、心理学の専門的な解説は別のサイトや書籍で調べていただければと思う。
山里さんが言うように、大半の場合が無意識レベルの「八つ当たり」や「押しつけ」なのかもしれない。
「怒り」の原因が分かったとしても、自分でそれを抑えるのは意外に難しいと実感している。
怒りを消化する
たまに「僕は今、なぜ怒っているのだろう?」と思うことがある。
そして「多分、このことで怒っているんだな」と理屈では分かる。でもだからといって、すぐに静まるわけではない。
だから「アンガーマネジメント」という言葉をよく耳にするようになったのだろう。
瞬間的な怒りは、叫んだり(汗)、座ったり、深呼吸をすることで収まる。でもジワジワこみ上げる怒りもあると思う。
心理学的には「感じた感情は、感じ尽くすことで消える」といわれる。それを見ないふりをして、抑え込むと脳の中に溜まっていく。それがいつか爆発することになる。
内観って億劫
内観するのって、ついつい億劫になってやらないけれど、本当に大事だと思う。
↑解説を読んでもよくわからん、という人もいるかもしれない。言い換えると、「自分と向き合って、気持ちに寄り添う」感じだろうか。(これでも分かりにくかも)
「自分で自分をカウンセリングする」とも言えるかもしれない。カウンセリングを学んだ僕からみると、日本ではもっと普及したほうがいいような気がする。
怒りを感じない、穏やかな仙人のような人になんて、そう簡単になれるものではない。
僕は数ヶ月前から改めて心がけているのは、せめて「自分のこだわりや、過去の常識に縛られすぎているな」と認識すること。
定期的に瞑想や内観をして、「心の掃除」を続けようと思う。
さらに最近は、「もっと柔軟な発想になれる」ように、「違う視点が見つけられる」ようにしたいと考えるようになった。
人生をもっと楽しむためには、自分の心の成長も大切。
ついつい自分の世界にこもってしまうのだが、未知の価値観に出会うためにも、新しいチャレンジをしていこうと思う今日このごろだ。
ネガティブでも好かれる人
山里亮太さんは、人の悪口や嫌味な発言をネタにすることも多く、憎まれキャラだと思われがちだ。
でも、ネガティブな発言が多くても、的を射た指摘に共感することもしばしば。その共感が好感に変わる。
お笑い芸人もいろいろなキャラがあるなと感心する。怒りすらも笑いに変えられる山里さんも好きなお笑い芸人のひとりだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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