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カンボジア・シェムリアップの旅

2014年から2015年の年末年始に、カンボジアへの「スタディツアー」に参加しました。

単なる観光だけでなく、現地の人と触れ合う機会が設けられたツアー。ひとりで海外ツアーに参加したのは、これが初めてでした。

ここで知り合った仲間たちは、年齢や職業は様々でしたが、数日間同じ時間を過ごしただけとは思えないほど仲良くなりました。

帰国後は、大阪や東京に集合し、同窓会を開催。日中はお決まりの名所を観光し、その後は夜中まで飲み明かしました。仲間と一緒に過ごした時間はとても楽しくて、今でもそのときの会話が思い出せるほど鮮明に憶えています。

今回は、帰国直後に綴ったフェイスブックの投稿内容を、当時書いた言葉をそのままでご紹介します。

それでは以下。

2015年1月6日 フェイスブックの投稿

遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます☆
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は初めて海外で年を越しました。
5日間のスタディツアーでカンボジアに行ってきました。

孤児院での子供達との交流、NGOの運営するコミュニティーファクトリーの見学、地雷博物館、現地のお宅訪問、繁華街でのカウントダウン、アンコールワットで初日の出など盛り沢山の内容でした。

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アンコールワットで見た初日の出
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孤児院で子供たちと触れ合う
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子供たちが出し物を発表
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お返しにこちらも余興を披露

ツアーの参加者は26人。年齢も仕事も住まいも全然ちがうみんなが、貴重な体験をともにすることで強い仲間意識が生まれました。

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大晦日に市街地に繰り出し、カウントダウンを迎えた。押し合いへしあい状態で、異様な盛り上りだった。


そこで知り合った看護師さんから教えていただいたこと。
彼女がアフリカのスーダンで活動している医師の方に
「日本には何でもあるけど ”何か” がない」
「スーダンには何もないけど ”何か” がある」
と言われたそうです。


そしてカンボジアにもその ”何か” はあったそうです。

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孤児院で暮らす子供たち
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NGOが運営するコミュニティーファクトリー。カンボジアでは貧困が原因で子どもが売られてしまうことも少なくない。女性の自立を支援し、仕事の提供を目的として作られた。


数日間滞在しただけの体験型ツアーでしたが、
発展途上で、決して裕福とは言えない、
教育も医療も満足には受けられない社会に住む人たちとの交流で、
励まされ、勇気や元気をもらったのは
僕達の方だったかもしれない。


うまく言葉にはできないけど
「日本にはない ”何か” 」
これをずっと僕は探しているのかもしれない。
そんなことを感じました。


もっと沢山のことを肌で感じ、体験したい。
そして伝えたい。
ふとそんなことを想いました。


こんな無知な私ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

以上です。

今、思い出してみて

このツアーに参加して印象的だったのは、特に20代の若い人たちが、忙しい合間を縫って来ていたこと。
看護師さんだったり、IT企業に勤めていたり、職業は様々。
ただ、毎日の仕事の忙しさに、何かやるせなさを感じているように見えました。

このツアーを体験した後に、会社を辞めて教員になった人も。
彼女は「このままではいけない」と、何かが吹っ切れたようでした。

「足りない部分」ばかりに焦点を当てていると、幸せになれない。
カウンセリングを学んだときに教えてもらいました。

それを承知の上で、やはり心にモヤモヤが残る。
「日本には何かがない」という違和感は、このツアーを体験してから7年が経った今も拭えていません。

完全な答えはまだ見つかっていませんが、
恐らく
「お金を払えば何でも叶ってしまう、便利な社会」
「便利になりすぎた社会故に、人同士の繋がりが希薄」
「企業の利益を追求し過ぎた、大量消費社会」
「長時間労働が当然のように行われている」

最近のご時世もあり、日本社会も大きく変化しつつありますが、
そんなことが関係している気がしています。

それに加えて・・・

現在参加している、宣伝会議主催の「編集ライター養成講座43期」の課題で起業家の講演を聞いたり、取材に伺ったりしました。

講演や取材相手から、海外の事情をお聞きして知ったこと。
「日本では、寄付文化やボランティアが、一般的になっていない」
「日本では、多様性を受け入れ、互いを認め、支え合う意識が根付いていない」

もしかしたら、これも一つの要因でないかと。

自分とは違う世界で生きる人たちと触れ合うと、新しい視点が見つかる。見える景色が変わる。それが今、楽しくて仕方ありません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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