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毎年恒例センサー論争~持っているカメラ比較してみた~

永遠に終わらない議論

昨日未明、歳の収めにふさわしくいつものカメラのセンサー論争があったようです。私はずっとマイクロフォーサーズユーザーだったのでいつもセンサー論争では貶される側の立場でした。ただ毎年恒例過ぎて最早面白がってみています。
最近は幸い動画を撮影する機会にも恵まれてきたのでフルサイズのS5iixを購入しました。これでほぼ全てのセンサーサイズが揃ったことになるので、やりたかったセンサー比較をやります。(中判がないですが貧乏人なのでお許しを)

比較機材

各センサー代表機材の紹介です(私が持っているだけで代表にしているのであしからず)。
1/2.33インチ: TG-7(1200万画素)
1/1.3インチ: iPhone15 Pro(2400万画素)
マイクロフォーサーズ: PEN-F(2030万画素), OM-1(2037万画素)
APS-C: GRIIIx(2424万画素)
フルサイズ: S5iiX(2420万画素)

比較対象のカメラたち

条件

  • 焦点距離は可能な限り35mm換算50mmに統一する

  • 露出は±0に調整

  • 色味はスタンダード、ナチュラル系に設定

  • できるだけ基準ISO感度で撮影(TG-7とiPhoneは自動)

  • TG-7: 10mm(換算56mm)で撮影

  • iPhone15 Pro: 2倍(換算48mm)で撮影

  • PEN-F: M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8(換算50mm)を利用。3:2にクロップして撮影

  • OM-1: M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 Pro(換算50mm)を利用。F1.8絞る。3:2にクロップして撮影

  • GRIIIx: 40㎜のみのため、三脚を近づけて画角を調整

  • S5iix: LUMIX S 50mm F1.8を利用。

いずれも似た焦点域としており、合わない部分は移動して調整しています。このくらいの差であれば実使用場面においても1歩もない差なので同じ画角での撮影が可能という考え方です。

比較

TG-7
iPhone 15 Pro
PEN-F, F1.8
OM-1, F1.8
GRIIIx, F2.8
S5iix, F1.8

中心解像

左上から
TG-7, iPhone, PEN-F
OM-1, GRiiiX, S5iiX

パット見でGRが綺麗ですが、おそらく焦点距離を調整のために寄っていることによると思います。しかし「解像感を出したいならよればいい」というのは野鳥撮影などしていると実感するあたり前のことではあります。

ボケ、ノイズ

左上から
TG-7, iPhone, PEN-F
OM-1, GRiiiX, S5iiX

こちらはわかりやすく差が出たように思います。条件が近い場合にはセンサーサイズが大きいほどボケるしノイズも小さくなります。
TG-7, iPhoneとミラーレスカメラに違いがあるのは明らかと思いますが、ミラーレスの間はそこまでノイズも目立たないので、特徴に合わせて使い分けという印象です。
言ってしまえば、TG-7やiPhoneはそれぞれマクロ撮影や日常から持ち歩ける手軽さが良い点なので、こういう条件をそろえた画質比較は参考程度でしかありません。

じゃあフルサイズが一番いいのか?

私はすべて持っている上でそうは思えません。少なくともよく聞く「フルサイズを買うべき」、「iPhoneでいいじゃん」というのは写真趣味の人としては同意しかねます。
フルサイズにもデメリットはあります。まず、フルサイズのレンズは高くて重いです。マイクロフォーサーズだと本体+各焦点距離のズームレンズ+最高峰の単焦点でも50-60万円程度で揃えることができます。これでも高いと感じるかもしれませんが、ポートレートから野鳥撮影、風景撮影、旅行用の便利ズームなど本当に何でもハイクオリティに撮影することができます。
一方フルサイズは本体+最高峰の単焦点で50-60万円かかります。なんでも対応できるようにレンズをそろえると余裕で100万円を超えます。それどころか望遠レンズ1本で100-200万円もざらです。重量もレンズだけで数キロになるので、車がないと持ち歩けません。
結局機材により利点欠点があるので、カメラのおすすめを聞かれると、詳しい人ほど「何を撮るのか」と聞くのはそういうことなのでしょう。

私の使い分け

私はそれぞれを以下のように使い分けようと思っています。

TG-7: 防水用。普通にカメラを持っていくと壊れてしまうようなマリンスポーツ、ウィンタースポーツなどに持っていく予定。
iPhone: 普段の持ち歩き、友達との自撮りなど
PEN-F: おしゃれ用。ライトな写真趣味と思われたい友達と一緒にでかける時、自分が撮影される側になる時に持っていく。
OM-1: メインの万能機として。9mm, 12-100mm, 25mm, 100-400mmとレンズが揃っているのでほぼ全ての焦点域をカバーできる。今年は映画やmvもこちらで撮影。悪天候などでも平気なので環境に気を使わなくてよいし撮れないものは本当にない気がする。
GRIIIx: 会社や出張等どこにでも持ち歩く用。本当にポケットに入るサイズでとてつもない画質なので日常が楽しくなる。
S5iix: 映像制作とポートレート用。mv撮影など来年積極的にこれを使って挑戦したい。オールブラックデザインでかっこよく、持っていてテンションも上がる。案件をいただいた際に大きいカメラのほうが撮られる側もテンション上がるかなという性能と関係ない理由も。

おわりに

結局は使い分けという結論になりますが、私は今後もマイクロフォーサーズを使っていこうと思っています。やはり一定の予算の中でなんでも撮れる機材というのは貴重ですし、私は心配性で持ち物が多くなるタチなのでカメラに限らず持ち物1つ1つの重さは軽くなるように注意しています。何でも買うからには使うものにしたいですよね。
局所的な性能に注力しすぎて視野が狭くならないように、ということで本記事を締めたいと思います。
条件をそろえての撮影は結構手間がかかったので是非フォローやスキを教えていってもらえたらうれしいです。

今年もありがとうございました。
来年も撮影機会に恵まれますように。
良いお年を!

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