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[東洋経済記事振り返り] 伸ばすよりも深まりたい。

6/23に東洋経済オンラインにてfoufouをがっつり取り上げていただきました。


一時は人気記事の1位にもなっていたようです。本当にたくさんの方からのリアクションをいただきました。

数字も仕組みも赤裸々に語っています。よくこういったビジネス記事で「あれこれ言うけど結局数字は出てない」ことが多く「規模感もわからないのに参考にならないじゃん」と思うことがあるので出しました。同じようにこの状況下で戦う誰かの参考になれば嬉しいです。

また出している数字では売上高なんかよりも大事なことがあります。それはプロパーの消化率です。どんなに売上高があってもプロパー消化率が低くセールをしてやっと消化しているようでは「誰を幸せにしているのか」わかりません。

創業時からなんども言っていますが「一番大切にするべきは、プロパーで購入してくれたお客さん」なのです。プロパーで購入してくれるお客さんはシーズンのはじめに見に来てくれる方です。熱量あるお客さんが買った商品が1週間後には3割引の赤いシールが貼られているなんてどう考えてもよくないんです。(でもセールは楽しいよねって気持ちもちゃんとあるよ)

ましてセールはどんどん前倒しになり、セールのための値付けと原価設定をしていきます。

この4年間、自分たちが思う「健康的な消費」を作るために日々、プライドを持って服屋を続けています。仕組みは変わります、ですが姿勢を変えたことは一度もありません。

こう言ったビジネス記事では「成長率」や「売上高」などがフックになってしまうのは仕方がないのですが「こっちの方が儲かるから!」なんて理由で意思決定をしたことは一度もありません。むしろ僕らは非効率で不合理なことをやっています。ましてファッションブランドとは非効率で不合理な物でもあります。

仕組みも含めて「foufouという製品の一部」だと考えれば「姿勢にも美しさがあるべき」です。

僕らは「作りたいものを作るためには、ちゃんと商売しないといけない」からできるだけ「ちゃんと」やっているだけです。ちゃんとやらないと、結局プロダクトに対して嘘をつくことになってしまうからです。
まだまだ改善したいことは多いです。まだまだ未熟です。

積み上げて成長するより、深みを増したいです。
誰を幸せにしているのかわからない50億を目指すより、自分たちが恥ずかしくない全員ハッピーな10億を目指します。

そして「生まれた瞬間から死んでいく」ように、もしくは「どう生きるか」と同じくらい「どう死ぬか」が大事なように、foufouを「どのように美しく終わらせるか」を考えながら続けていくのです。

今回は僕らがどうというよりもコロナの影響で多くのメーカーさんが打撃を受け、変わらない僕らがたまたま変わらずにいたというだけです。
よきタイミングで編集を担当してくれた小沢さんからお声がけをいただき、多くの方に僕らの姿勢を知っていただくきっかけになりました。

よくメディアの方からは「なんでfoufouは売れるんでしょうか?」という質問をいただきますがそんなの超簡単、即答です。

「超ギュンかわで、物もいいしお値段もいい感じで着るといつもの街が違って見え自分に自信が湧くからです」

今後もfoufouは「変わってはいけないことを変えないために、変わり続けます」のでぜひたまに思い出した時に「foufou」と検索していただければと思います。

foufouをいつも応援してくれているお客さんへ

僕は業界構造とか仕組みとか正義とかを押し付けたくもないしそれが買う理由の一番になってほしいわけじゃないです。

心に湧き上がる「着たい!」を一番に「"気付いたら"日本製で職人さんが作る"すこやかな"服を買ってることになり、知らず知らずのうちに、いい循環にいた」が最高なのでそれを目指しています。

みなさんが(いやもしかしたらこれを見てくれるようなお客さんは気付いてるんだろうけれど)気付いたら、いい循環の中にいる」そんな服屋を目指してます。

ただ僕は、foufouのようなインターネット服屋をもっと世の中に広め価値を知っていただき未来の若いデザイナーの選択肢の一つになれるようにと使命を感じています。既存の方法が悪いとかそういう話ではないんです、選択肢の一つです。それが全体として結果的に業界のためになればいいです。

なので語るべきところでは語る、そんな姿勢でこれからもメディアに出ることを恐れずに取り組ませていただきます。暖かく見守っていただけると嬉しいです。

みなさんはもし興味があれば記事も読んでいたいただければと思いますが、foufouを買う理由なんて「かわいいし物も良いしお値段もいい感じ✌️」それで100点満点両想い、出会ってくれてありがとう、今後もよろしくねです。



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