商店街
客:「このハスの実いくら?」
店の人:「200え」
客:「(ここの瞬発力大事)高ぇ。帰ろ。」
店:「(渋い顔をして)180円」
客:「さっきの店で180円だけど買わんかったし。150円」
店:「(奥の人と相談したふりをして)…しゃーない、まけたる。」
客、満足げに現金を出し、おつりを受け取る。生肉のかけらがひっついたお札を念入りに数える。
客:「ちょっとちょっと、おつり少ないて。150円言うたやん。」
店:「は?180円やろ(逆ギレ)」
客:「じゃあ180払うからもう一房まけてくれ」
店の人、投げやりな態度でもう一房を袋に入れる。
客、にんまりしながら去る。
店の人、ポーカーフェイスで感情がよくわからない。
若い人:「つまり計算すると、結果的にスーパーで普通に買うのよりちょい安いくらいかぁ。喧嘩代・店を周る労力・腐った実が入っている確率も考慮に入れると……
うん、スーパー行こ。」
こうして伝統は消えていく。
さっき店の裏で蓮の実の皮ぺってしながらTikTok見てた坊や、ごめんな。
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