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お金の呪い

お金に呪われている。

スマホをピッとかざしてドルで払い、
家に帰って払った金額を円換算してはその高さに一人で涙を流す、を日々繰り返している。

なんともバカバカしい。
そんなお金に困ってるならさっさと就職して稼げよ、と自分でも思うのだが、自分にとっての幸せの本質は目先のお金を求め続けた先にはないということが分かっているので、バカ素直に自分の感覚を信じて最終的な幸せに繋がる道を選んでは、それが資本主義社会とは現状かけ離れていてアホみたいに苦しむわけである。

正論と矛盾

お金がそこにあるのなら罪悪感なく使うべき、と言われる。
正しい。

人生を豊かにするためにお金があるのに、お金に支配されては元も子もない、と言われる。
正しい。

あんまり貧乏アピールはしない方がいい、と言われる。
部分的に正しい。
ただし事実は無理に隠さなくても良い。

しかし人間はそんなに論理通りに動くようにできていないのである。
だからこそくだらないことでくよくよと悩むのだし、お酒だとか恋愛だとか宗教だとか、道理に合わない対象に寄り掛かろうとするのである。そして同じ過ちを繰り返し続ける。


ツナマヨJKは億万長者になれるか

そもそも100円のツナマヨおにぎりを買うかどうかでセブンイレブンの棚の前で10分ほどうろちょろ迷ってやめるような制服姿の私が、私服を着て飛行機から降りた途端にバンバンお金を使えるようになるわけがないのである。

もしあなたが躊躇いなく大金を使っている私を見たというのなら、それはそのお金によって買える経験に物凄い精神的価値を見出しているか、またはその場ではカッコつけて平気なふりをしているが家に帰って涙を流しているかのどちらかである。


同情するなら金をくれ。
金だけでは足りないというのなら、お金に囚われなくていい社会をくれ。





呪いが解けるまでにやること

感覚と論理の妥協点としては、バカバカしい過ちを繰り返し続ける自分の人間らしい部分に対してまぁ人間っぽくて可愛いな、とOKサインを出すところから始まると思う。

あとはお金があることで自分には他人よりも全ての面において権力があると錯覚している大人たちの話を適度に聞き流しつつ(お金の稼ぎ方に関する部分だけはちゃんと聞く)、この苦しみをいい感じのエネルギーに変換できないかなといったところを探してみたいと思う。
一見厄介な女子が味方につくと意外とめっちゃ自分を守ってくれるのと同じで、苦しみも上手く扱えば武器になる。

武器を使いこなせるようになったら、恐らくお金に囚われなくていい社会をくれる人なんてこの時までに現れないと思うので、自分がそうなる一助ができたら万々歳だね。

そのためにはもうちょい長く生きないとだね。

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