大学の予算でホストクラブをした件について

大学の寮のコミュニティでホストクラブのイベントをしたのですが、いろいろ思うことがあったので書きとめておきます。

いくぜー!いくぜー!いーくーぜー!(シャンパンコールで喉しんだ)

はじめに!感謝を!いいたい!

みんな超忙しい中準備してくれて、ホスト/黒服/幹部になりきってくれてありがとう!
リーダーとしての私の至らない点もたくさんあったと思いますが、なんだかんだ楽しんで明るくやり切ってくれるメンバーたちにはいつも感謝しています。I will miss you all :(

なぜホストクラブ?

メンバーの子が「ホストクラブやりたい!」と提案してくれたのが元々のきっかけです。

個人的に去年とっていた授業で歌舞伎町について学んだり、京都の旅館で仲居をしたりしていた時に、日本のエンタメ・サービス業あるいは性風俗産業のおもしろさ/おかしさをひしひしと感じていたので、
敢えてそういう空間をアメリカで再現しようと努力してみるのはひとつおもしろい実験になるんじゃないかと思い実行しました。

あとはアニメやSNSで日本のうつくしい部分ばかりが先走ってしまっていて、みんなが日本に良いイメージを持ってくれるのは大変喜ばしいことなのですが、
日本はスバラシイ国だ〜って言ってどんどん外国人観光客が増えてきて良いところだけを見て帰っていく中で、(私も含めて)その島国の中に住んでいる人たちの生きづらい部分が無かったことにされている感じがもどかしくて、
世界を変える力のあるこの大学の学生らに、日本の光とともに闇の部分も少し知ってもらうきっかけになったらいいなと思ったのもあります。

去年のイベントでやった茶道とかお祭りとか和の文化も個人的には好きなのですが、もうボストンではそこらへんの伝統芸能は使い尽くされているというか、お金と人脈をいかに集められるか競争になってしまっているので、
予算や準備時間の少ない我々はニッチな分野を攻めよう、というわけです。

難しかったところ

メンバーのほとんどが日本語ネイティブではない中で、ホストクラブの独特な雰囲気や夜の街に対する日本国民の認識をどう伝え、
どうやって英語で接客してもらいなんとか機能する模擬ホストクラブをつくりあげていくのか、を練るのがまじで難しかったです。

ホストに行ったことがある友人やホスト経験のある友人に色々話を聞きつつ、
リサーチのために多分100本くらいホストやキャバクラのYouTubeを見ました。
あとはそこら辺のアメリカの学生に日本のホストクラブについてどこまで知ってるか調査も勝手にやってました。

本物のホストクラブですら時間をかけて新人ホストを教育するのに、僅か数時間のミーティングで全てを伝えるのはかなり無理があったと思うし、私の力不足で伝えたかったことの1割くらいしか伝わってなかったかもしれないのですが、みんなのエンタメ力と天性のホスト才能?のお陰でなんとか形になって良かったです。

(たぶん大学でホストクラブをやったことある人なんてそうそういないしトピックが攻めすぎてるので、まじでイベントごと崩壊しないか不安でした。私本当に文化祭発祥の高校出身なのか自己疑念に何度も陥るくらい心折れかけました。
日本帰ったらいつかまたガッチガチの行事やりたいです。いまだにコロナ禍で失われた行事週間ロスの人より)

個人的興味

自分自身はイケメンホストとかあんま興味ないのですが(むしろなんで男と喋るために金払わないといけないの?そっちが金払えよとか思っちゃう派)、

女の子がなぜ借金や風俗をしてまでホストにハマらないといけなくなったのか、依存症だとかその背景にある家庭環境や心の穴、
私たちが当たり前のように受けている愛を受けてこられなかった不運さと社会の不平等さ、
あるいは逆に彼女らのもっている魅力、
日本で男性と女性への根付いた社会規範とかその反動で生まれる際限のない欲、の結果できる娯楽産業のシステム、
あたりに興味があります。

(もし私の想像力の欠如で当事者の方々に失礼な表現をしてしまっていたら申し訳ないです。今度喋りましょう)

これから

20 creditsの授業取りながら片手間に準備していたにしてはイベント上手くいったのでは、とまずは自分を褒めたいと思います(本当は後悔も反省も色々あるのですが)。

最近色んな人にあんたは自己評価が低すぎる、と言われるので、
自分がやりたいことは本気で取り組みつつ、
他人には過度に期待せず感謝を忘れずに、
適度に自分を認めながら前に進みたいです。

あと何よりも今を楽しむことを忘れずに!
残りのー!ボストン生活ー!
いくぜー!いくぜー!いーくーぜー!

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