見出し画像

留学前夜物語第一話 国連職員を目指していた外語系女子が林業を目指した話

留学について少し自分の体験を交えながらお話していますが、そもそもなぜ、私が留学しようと思ったのか、ということをお話したいと思います。

ずいぶんさかのぼり、私が小学生の頃。
初めて留学という言葉を知りました。
確か小学校で配られたショートプログラムのようなものの案内チラシで知ったと思います。
その頃は、祖母の影響もあってTHE BEATLES、QUEEN、ABBAなど、洋楽にハマっていたので、ぼんやりと英語を使うことにあこがれていたこともあり、目に留まったんだと思います。

ダウンロード (3)

それから、中学、高校に上がっても、洋楽が好きなことは変わらず、英語への抵抗感もあまりありませんでした。
特に歌っている本人に近づきたくて、発音は結構気にしていた気がします。

海外へのあこがれはそんな興味に近いものでしたが、小学生の頃はあまり職業のこともよく知らず、まわりに言われた職業を自分の夢として話すことが多かったです。
(その頃自分に自覚はありませんでしたが。)

ただ、そんな私でも世界規模のものに興味を持つ機会がありました。

小学生の頃は地球温暖化を含む環境問題。
私たちの知らないところで、私たちが引き起こした環境問題のせいで死に絶える動物がいることを知って、かわいそう、と思ったのがきっかけです。

画像2

中学生になると、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)について知りました。
今度は、生まれた場所によって私たちの想像を絶する環境の中で生きている人がいるということ、まだ戦争が世界では起こっているということ。
この解決のために行動している人がいるということ。“私たちの問題”だととらえなければいけないこと。
そういったことを学び、私もこういった場所で誰かに貢献したいと思うようになりました。

ダウンロード (4)

今でも何に興味を持っていたのかを思い出せるくらいなので、本気でこうした問題に関わりたいと思っていたと思います。

しかし、自分には程遠いものだと気づく最大の挫折がやってきました。
それが、日本の次世代リーダー養成塾です。

日本の次世代リーダー養成塾とは、何かというと、

 日本の次世代リーダー養成塾は、地方自治体と経済界がスクラムを組み、全国の志の高い高校生約200人を対象に、日本だけではなく、世界を舞台に挑戦をする人財の育成を目指したサマースクールです。
 本塾では、自国や近隣諸国の歴史や文化、一般教養を身につけ、多様性を認めることができる国際人になるための素養を磨きます。
 一流の講師陣と高校生が熱い議論を交わす合宿生活から得られる衝撃や感動、数多くの発見やかけがえのない出会いが待っています。
(「高校生のための日本の次世代リーダー養成塾」サイトより引用)

これに私は自腹をきって参加しました。
クラス人数も少なく、閉鎖的な環境で生きてきた私は、恥ずかしながら、成績は良かったこともあり、わくわくして参加しました。

その中で一番印象的だったのは講師の方のお話ではなく、集まった高校生のレベルの高さでした。
「頭がいい」「勉強ができる」という簡単な一言では済ませられない、素晴らしい人たちが集まっていました。
正直、住んでいる世界も、見えている世界の景色も違う、何もかもに置いて行かれたような気持ちでした。

その差をどう埋めたらいいのかもわからなかった私は、「国連で働きたい」と話している人にも出会いました。彼女も例にもれず優秀でした。
その後、高校生ながらどんどん海外留学を果たす同期をFacebookで見ては、結局また同じところに戻ってきてしまった自分と、今までと変わらずただ教えられたことだけを勉強する生活に情けなさを感じ、自己肯定感は下がり、国連で働く夢もいつしか影をひそめていました。

ダウンロード (5)

今でも、同期の中にはトビタテで一緒になり、その後躍進を続けている人もいます。Facebook以外で繋がりを持っていないので、きっと知らないだけで、素晴らしい人はたくさんいるはずです。
しばらくの間、この挫折をどうすることもできずにいたために、今でも少し、同期に再会するのには抵抗感があります。

そんな私も、結局何がしたいのか、と言われたら、「国際的な社会問題を解決することを仕事にしたい」以外に何も浮かばず、
高校生活がうまくいっていなかったときに「海外に行けば、別の国に行けば、もっと生きやすいと思えるかもしれない」という一縷の望みを「留学」に対して持っていたこともあり(留学そのものが目標でもあった)、
外語系の大学への進学を目指すことになったのです。

画像5

長くなるので、今日はここまで。
次回:留学前夜物語第二話 国連職員を目指していた外語系女子が林業を目指した話

いいな、と思ったらサポートお願いします!森林や自然を伝えるために使わせていただきます。