フォレスト出版編集部の寺崎です。
突然ですが、GPIFという日本の組織をご存じでしょうか。
GPIFとは正式名称を年金積立運用独立行政法人といい、私たちの年金を管理・運用してくれている組織です。
「ちょっと待って。
年金を『管理』はわかるけど、『運用』ってどゆこと?」
はい、そのように感じた方もいるかもしれません。
そこで、一級FP技能士・鬼塚祐一さんの『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』から、GPIFの説明を引用しつつ解説します。
足りなくなる年金を補う仕組み「年金積立金」
「日本の年金は破たんする!」とメディアが大騒ぎしがちですが、100年先まで見据えて、足りなくなる分をいまのうちに運用して増やしてくれているわけです。
ちょっと安心しますね。
では、GPIFの運用成績はどんな感じなのか、見てみます。
GPIFの運用成績はどうなのか?
なんと!
◎運用資産額 224兆7025億円
◎年平均リターン 約4%
◎累積収益額 132兆4113億円
いま大人気のオルカン、S&P500といった投資信託に比べて、平均リターンは少なめですが、とんでもなく好成績です。
このまま順調に運用していけば、複利効果でどんどん資産は増えていくはずですので、日本国民としては安心ですね。
ちなみに、平均リターンが少なめということは、リスクを抑えた安全投資をしていることが予想されます。
GPIFはどうやって莫大な利益を出したのか?
本書『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』では、【株式50%:債券50%】というポートフォリオをお勧めしているのですが、はからずもGPIFもまったく同じ投資比率による運用で好成績を挙げていました。これはなによりも「間違いのないやり方」であることの証明になりそうです。
もちろん、GPIFも市場動向に左右されますから、過去には損失を出したこともあります。その時は「ここぞ」とばかりに大手マスメディアを中心にGPIFが叩かれていた記憶があります。一方、現在のように好成績を挙げていることについては一切報じないというのも、報道機関のアンバランスさの表れだなと感じる次第です。
・・・というわけで、より詳しい内容をお求めの方はこちらの書籍(300ページ超の力作!)をおすすめします。