【経営者】絶対に成功しない社長の、残念な共通点
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
政府の後押しもあり、独立・起業したいという人は増えていますが、国税庁が発表している情報によると、会社が10年続く確率は6.3%程度、つまり16社のうち1社しか生き残れないといわれています。
自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーとして知られる三條慶八さんは、絶対に成功しない社長の、残念な共通点があるといいます。
今回は、三條さんの新刊『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』の中で、「絶対に成功しない社長の、残念な共通点」について詳しく解説している該当箇所を全文公開します。
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社長に向いてない人
たくさんの社長さんとお付き合いをしてきて、「この人は絶対に成功しない」と断言できる人がいます。
それは、「時間を守らない人」です。
昔から「タイム・イズ・マネー」と言いますが、社長という役職にとって時間ほど大切なものはありません。時間を守れない、時間を無駄にする人は、社長に向いていないと言っていいでしょう。そして、そういう人に限って、「忙しくて……」などと言い訳が多いのです。
時間を大切にしない人は、言い換えれば、会社のことを始終考えていない人です。会社のことを考えていれば、遅刻などしないはずです。
信頼は、何がつくるのか?
逆に、「この人は成功する」と感じる人もいます。
それは、今日できることを絶対に明日に先送りしない人です。それどころか、もっと先のことまで考えて、できることは早め早めに準備しています。
約束を守ることは、大切です。金融機関から「この社長は約束を守る」という評価を得ることができれば、融資の拡大につながるのです。
そういう人の手帳を見せてもらうと、かなり先までやるべきことがきっちりと整理して書かれています。いわゆる「TODOリスト」がしっかりしています。
前もってできることから着手していきますから、間際になって慌てることもありません。それをルーティンにしているから、仕事に信頼感があります。
「二週間リスト」のすすめ
私は二週間先まで、やるべき仕事をできるだけして準備万端で迎えるようにします。そして、毎朝、手帳に書かれたリストをチェックして、その日にやるべきことを整理します。
当然、スケジュールは先の先まで見て、今やっておくことはないかをいつもチェックしています。それを習慣にできれば、「今日は何をしようかなぁ」などと間の抜けたひと言は出ないはずです。
私が「二週間リスト」をつくり始めたきっかけは、自分が臆病だったからだと思っています。心配性で、大きなミスを犯してしまうのが怖かったのです。
相談に来る社長さんの中には、月末になって「先生、大変です。お金が足りません」と青ざめた顔で言ってくる人がいます。よく話を聞いてみると、予定していた得意先からの振り込みがなかったと言うのです。
「いったい、今日まで何をしていたんですか」と問い質すと、「長い付き合いだから大丈夫だと思った」などと呑気なことを言います。
私はビジネスに性善説はあり得ないと思っています。友達同士の付き合いならどんなに信用してもいいですが、ビジネスにおいては疑ってかからなければいけません。どんなに長いつき合いの取り引き先でも、期日に振り込みがなければ厳しく追いかけなければいけません。
やるべきことを整理した手帳があれば、こんな凡ミスも防ぐことができます。
ビジネスはいつも万が一のことを想定しておかないといけません。
ビジネスにおいては、だまされるほうが悪い。
「最悪のことを想定して、最善の策を講じる」のが大切です。
これが鉄則です。
先送りしないための、仕事の順番
今日できることを明日に先送りしない。この大切さを紹介しましたが、知り合いの社長さんに、その上を行く人がいます。その人は、「TODOリスト」をしっかり管理しているのはもちろん、一番嫌な仕事、一番面倒な仕事から手をつけるというのです。
確かに、嫌な仕事は先送りしたくなるし、切羽詰まればますますやりたくなくなります。何とかこなしたとしても、精度が落ちてしまいます。
そんな仕事を先に済ませる精神力は立派です。誰にでもできることではありませんが、ここまでできる人なら、成功は間違いありません。
どんな理由があろうと、やるべきことは手抜きをしない
もう一つ、時間術について紹介しましょう。
うまくいっている会社の社長さんは、決まって朝早く出社します。よく、平気で遅刻する人を「重役出勤」などと言いますが、社長の重役出勤はNGです。誰よりも早く会社に行って、静かなうちに大切な仕事を片づけてください。
そういう私も20〜30代のころ、1滴もお酒は飲めないのに、午前2時、3時まで先輩に付き合っていました。先輩や大先輩から誘われたときは、絶対にお付き合いしていたのです。
ただ、そんなときでも午前7時までには必ず出勤していました。大先輩にかわいがられる経営者も成功する条件です。そのおかげで、力のあるかなり年齢の上の先輩にかわいがられ、仕事も助かりました。
どんな理由があろうと、自分のやるべきことを手抜きしない。早く出社することが大切にしていたのもその一つ。それが、大きな負債から会社を立て直すことができた原動力だったと思います。
社長が時間を大切にしている姿を見せれば、社員もきっと見習います。それが会社の底力になります。
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いかがでしたか?
今回紹介した新刊『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』の著者・三條慶八さんは言います。
「失敗する社長ほど、この基本を軽視する」
そもそも経営の基本を知らない社長もいれば、知っているふりをしている社長、知っていても実践していない社長が失敗したり、再生できないと言います。
同書では、中小零細企業の社長なら絶対知っておきたい101の項目に対して、自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーとして培った経験・知識・知恵・テクニックから導き出した全ノウハウを【Q&A形式】でズバリ答えています。
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