思いっきり詐欺ってるページのキャッチコピーを研究してみた。
フォレスト出版編集部の寺崎です。
日本株も調子よく、相変わらず米国株がうなぎのぼりのなか、2024年から始まった新NISA。ちょっとばかり投資バブルの様相を呈してきましたが、そんなときにはびこるのが「金融詐欺」。
Facebook、Instagramなど眺めておりますと、明らかに詐欺ってる投稿がこのところやたら目につきます。
というわけで、今日は「SNS詐欺」の世界を覗いてみたい。詐欺師たちはどんなギミックで、どんな魅力的なキャッチコピーで我々を騙そうとしているのか、研究してみます。
注:以下画像はすべて詐欺サイトへの誘導です。URLリンクは紐づけていません。
社会的信用の高い有名人で詐欺る
出ました。池上彰さん。もう、社会的信用度としては抜群です。お茶の間レベルで知られる有名人。
そんな池上さんに「緊急!! 急いで貯金を●●に移せ」なんて言われたら、「え、●●って、なに?」と気になりますね。
で、飛んだ先のTOP画像がこれ。
「庶民には決して理解できない投資の秘密」
なかなかのコピーです。
「私のワークLINEを無料で追加して、今日からあなたの富を増やしてください!」の「ワークLINE」が意味わからんし、「あなたの富を増やしてください」という表現がなかなかバカっぽくて気に入りました。
こんな感じで堂々と池上さんの写真とプロフィールを使っちゃってます。
パーフェクトに肖像権侵害ですね。もっといえば、肖像権侵害以上の犯罪性がありそうです。
投資リターン1000倍!!!!www
「富の神話を作る人は必ずいる、なぜあなたではダメなのか?」もなかなか笑えるコピー。TOPページからこうしたフックで誘導してます。ページ下部のボディコピーもチェックしてみましょう。
「俺は怪しくない」と主張する人こそが「怪しい」という典型事例です。しかも、池上さんが投資のプロであるなんていう話は聞いたことがありません。
こちらは中田敦彦さんバージョン。書体選びとか、ちょっと微妙です。もうちょっとプロっぽくつくれよ。
なぜ、前澤勇作さんは詐欺師に好まれるのか?
こちらはZOZOの前澤社長です。もはや詐欺画像の定番として君臨している印象です。お金を配ったり太っ腹な行動を過去に取っていたことから、「前澤さんなら儲かる情報を教えてくれるかもしれない……」とうっすら思ってしまう大衆心理を衝いた詐欺。
ホリエモンこと堀江貴文さんも詐欺界では鉄板タレントとして大人気です。
しかも、「教えて、堀江貴文!」って、なぜかいきなりフルネームのため口。
詐欺ってるページの共通デザイン
ちなみに、くそダサい詐欺TOPページのデザインはパターン化しています。上の前澤さんバージョンを流用したのがこちら。
これは投資スペシャリストの武者陵司さんで詐欺ってるページ。
収入の10倍を無料で手に入れましょう現在の参加者数は87,682名! 空席は 500 名未満です、LINEを追加して無料で入手できます!
これがメインのキャッチコピーです。
こっちは株主優待で有名な投資家・桐谷広人さんバージョン。
収入の10倍を無料で手に入れましょう現在の参加者数は87,682名! 空席は 500 名未満です、LINEを追加して無料で入手できます!
あれ?あれれれれ????
武者陵司さんのページと参加者数「87,682名」が1桁たがわず同じです。
いやぁ、この世の中、そんな偶然があるんですねぇ。
「手に入れましょう現在の」の「入れましょう。」の句読点が抜けている誤字も同じです。これまたすごい偶然ですねぇ。
「空席は500名未満です、」の句読点の使い方も変です。
証券会社を騙る詐欺パターン
個人的にいちばん笑えたのがこの詐欺ページです。
SBI証券が「来週上昇する銘柄」を教えてくれて、しかも無料!
で、どこが笑えたかというと、こちらご覧ください。
SBI証券の「証」の字が簡体字になっちゃってます。
ここまでくると、もうおわかりですね。はい。
どこの国の人が一生懸命シコシコ詐欺ってるかということが。
あと、どのページも共通して使われていたのが、この「LINEを追加するだけで~」の緑色のパーツ。
これが大きくなったり小さくなったりしてボヨンボヨンするんです。ページをスクロールしても、こいつがずっと画面に表示されてます。これがなんとも絶妙に不安心理を掻き立てます。
あなたがいま眺めているサイトにこのグリーンのボヨンボヨンが入っていたら詐欺ページである可能性が高いです。十分に注意してください。
以上、絶賛で詐欺ってるページの研究でした。
みなさま、ローリスクハイリターンの話にはどうかお気を付けください。
(編集後記)
今回、詐欺ページばかりクリックしていたため、昨日からどのSNS開いても詐欺ページの誘導ばかり表示されるようになってしまいました。Facebook、Googleにとって私は「ど真ん中のカモ認定」されたようです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?