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結局、最初にアイデアを考えたヤツがいちばんエラい。

フォレスト出版編集部の寺崎です。

どんな仕事においても、「これまでにないアイデアを考えなければならない」というシーンがあると思います。

たとえば、営業パーソンであれば「新しい販促プランのアイデア」、人事担当者であれば「新しい採用のアイデア」、販売職であれば「POPのアイデア」などなど。

これまで通りの売り方では通用しない今、いつでも「新しいアイデア」が求められています。書籍の編集者のような仕事は最たるもの。売れている本をそのまんまパクっても読者には見向きもされません。

そんな悩めるビジネスパーソンにおすすめしたいのが、先月の新刊『速案ーー誰よりも速くアイデアを生む15の公式』(西島知宏・著)です。

本書はタイトルが示す通り、誰よりも速くアイデアを生み出す方法を解説しています。

「アイデアを速く出すのってそんなに重要?」
「時間かけて練ったほうがよくないか?」

そう感じたあなた。
もちろん、時間をかけて練ったいいアイデアもあるでしょう。

でも、たとえばある新規プロジェクトに参加した際、最初の叩き台となるアイデアがその後のプロジェクトの方向性を決めてしまったというような経験がないでしょうか。

本書はそうした現実問題から端を発しています。

この本は「誰よりも速くアイデアを生む」ためのものである

 本書を作るにあたって最も強く意識したのが本の定義です。
 第一に、世に溢れるアイデア発想本や思考本の多くが、発想や思考に対する「スタンス」や「考え方」など、ともすれば「実践しにくいもの」であるのに対し、本書は読者が読者自身の課題解決作業を行うにあたって、すぐに使える技術を伝える「実践しやすいもの」となっています。
 また、本書は「誰よりも速くアイデアを生むための本」です。
 時間をかけてたくさんのアイデアを生んだり、アイデアのバリエーションを作ったり、メンバーが出したアイデアを深掘りすることも重要ではありますが、20年間広告業界でアイデアを出し続けてきた私は、経験をふまえ「アイデアが必要となる現場では、時間をかけて多くのアイデアを生むことより、プロジェクトの指針やたたき台となる一案目を生み出すことのほうが重要性が高く存在価値がある」と考えています。
 そのため、本書ではアイデアが必要な現場で、あなたが一秒でも速く一案目を出せる公式を紹介していきます。

西島知宏『速案ーー誰よりも速くアイデアを生む15の公式』より

そうなのです。
「1秒でも速く1案目を出す」。
これこそが本書の目的であり、これまでにあまたあるアイデア発想本にはない強烈な特徴となっています。

速くアイデアを生むことができれば、
ビジネスを有利に進められる

 アイデアが必要となる現場では、その場でプロジェクトの指針やたたき台となる一案目を生み出すことの重要性が高く、それをうまく生み出すことができれば、その後のプロジェクト進行において、自らが主導権を握れる可能
性が高くなります。

 私がいる広告業界では、広告を作る際、まず「広告オリエンテーション」という広告クライアントからの要望を聞くミーティングが開かれます。その後、「キックオフミーティング」という、クリエイティブディレクターがコピーライターやアートディレクターなどのクリエイティブメンバーにプロジェクトの概要を説明するミーティングが開かれます。通常このキックオフミーティングで何かが決定するということはなく、過去に行われた広告キャンペーンの内容を確認したり、プレゼンテーションはいつか、何を用意しないといけないのかなど事務的な内容が中心となります。
 その場でアイデアを提案する人はほとんどいません。
 しかし、私はそこをチャンスと捉えています。
 誰もアイデアについて口にしない場所だからこそ、オリエンテーションを踏まえたアイデアのたたき台を出したり、オリエンテーションの内容を問い直すようなアイデアを生み出すことができれば一気に自分のペースに持っていくことができます。
 それをたたき台、もしくはベースにプロジェクトが進んだり、あなたのアイデアにメンバーが肉付けしてくれたり、あなたのアイデアにインスパイアされたより良いアイデアが生まれたりします。
 みんなが熟考したうえで1回目、2回目で持ってくる90点のアイデアよりも、あなたが0回目で出す70点のアイデアのほうがプロジェクト全体で存在感を発揮するのです。
 その場にいるクリエイティブディレクターはじめプロジェクトメンバーがあなたの行動に驚きを覚え、あなたの存在を強く認識するきっかけになります。
 つまり、そのプロジェクトにおける存在価値のみならず、会社内での存在価値を示すことにもつながるのです。初めて仕事をするメンバーや、入社後、転職後初めてのミーティングであれば、なおさらあなたを認めてもらういい機会になります。

西島知宏『速案ーー誰よりも速くアイデアを生む15の公式』より

著者の西島さんはここで書かれている通り、広告のクリエイティブ・ディレクターとして20年以上活躍されてきた人物です。つねに新しいアイデアが求められる広告クリエイティブの世界で培った「アイデアを秒で生み出す公式」をまとめたのが本書『速案ーー誰よりも速くアイデアを生む15の公式』

そのうちの一つである「常識変換法」についてはこちらの記事ですでにご紹介しました。

読みたいことを、書けばいい。』の田中泰延さん、『100万回シェアされるコピー』言葉ダイエット』の橋口幸生さんからさっそくご推薦いただきました。ありがとうございます!(そのほか多数の方々にXで推薦の投稿いただき、感謝申し上げます)


【本書の詳しい内容はこちら】



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