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どこに住んでいたって、「自宅学習」でも十分に成績を上げられる!

私は「クソ」がつくほどド田舎の家で高校生まで過ごしました。
家の前は田園が広がり、裏山にはタヌキやテン、ハクビシン、ウサギが出没します。
吉幾三のラップではありませんが、コンビニ無え、映画館も無え、水洗便所も電車も無え、という文化の香りどころか、農家の隣家の肥溜めの臭いがするところで、オラこんな村イヤだ、と思っていたものです。
せめて温泉や海などの観光資源があればいいのですが、人が集まるような気の利いたものは皆無。
そんなところに住んでいると、テレビに映る東京の景色が眩しさを増すものです。

今でも印象に残っているのが、小学校高学年のときに見た、東京の小中学生の受験戦争を特集したテレビニュースです。
同年代の子が、2歩も3歩も自分より前に進んでいるように感じ、こんなところに住んでいる自分の人生は遅れているのではないかと焦ったものです。
当然、私には通学圏内に受験できる中学や塾などありませんでした。

東京のエリートたちに追いつくためには、進研ゼミなどを使って自宅学習をするしかありませんでした。

で、その結果、彼らに追いつくことができたかどうかはわかりません。
しかしながら、今や「自宅学習」をネガティブにとらえる必要はなくなりました。
塾へ行かなくたって、通信教育を受けなくたって、無料でハイクオリティな教育コンテンツを受けられる時代です。
そして、次のような「自宅学習」のメリットがあります。

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そんなコンテンツの代表的な提供者一人である教育YouTuber葉一さんの著書『塾へ行かなくても成績が超アップ!自宅学習の強化書』はベストセラーになりました。

そして、今月にはこの本のマンガ版『まんがでわかる自宅学習の強化書』が発売され、速くも重版されるなど、多くの方々に手にとっていただいています。

前置きが長くなりましたが、かつての自分のように自宅学習をネガティブにとらえている子やその保護者の方に、ぜひ興味をもらっていただきたく、『まんがでわかる自宅学習の強化書』の「まえがき」を全文公開させていただきます。


まえがき 自宅学習の方法やメリットをマンガで解説


■自宅学習で成果を出した生徒たち
私はユーチューブチャンネル「とある男が授業をしてみた」を2012年から運営しています。小・中・高校生向けの授業動画や勉強法などを紹介する動画を無料で配信していて、日々新しい動画を撮影しつづけています。

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もともとは「学校や塾へ行けない子にも学習の機会を」という思いで始めました。今では、塾などへ行く子も行けない子も、勉強が得意な子も苦手な子も、いろんな子たちに見ていただいています。生徒さんにすすめてくださる学校の先生もいるそうで、本当にありがたい思いです。
とはいえ、やはりユーチューブチャンネルを開設したときの志は今も変わっていなくて、2020年12月には『塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書』という本を書かせていただきました。
家で、自分1人で勉強している子たちへ、自宅学習の強みや習慣づくり、計画の立て方といった必要な考え方やスキルをアドバイスしています。おかげさまで学習参考書としては異例のベストセラーになりました。
まさかこんなに……と、いまだに自分のことながら信じられない思いもある一方、読者の方からたくさんの声をいただき、反響の大きさを実感しています。
たとえば、メインターゲットの中学生や高校生からは次のようなコメントをいただきました。

「私は来年受験ですが、塾には行っていません。だからこの本は今の自分にとってとても最適です」
「まわりのみんなが塾に行っていて不安だったけど、この本で自宅学習をがんばろうとさらに火がつきました!」
「お守りとして、カバンの中に入れて受験しました!」
「テーマごとにまとめられていて読みやすいです。普段から葉一先生の動画を見ているのですが、どのように使えばよいかがわかり、参考になりました」

さらには、保護者の方からも。

「親子で読み、実践しています。 子どもの自主性を育てるうえでとても大切なことが書かれています」
「中2の子がコロナ休校を機に葉一さんの動画を教材として使っています。本の内容が勉強を習慣化するための指針となっており、動画ともども感謝です」
「この本は親子で将来のことを考えるキッカケになりました」

このように、多くの方が前向きに勉強に向き合う助けになっているとしたら、こんなにうれしいことはありません。

■文章が苦手な子でも、マンガならスラスラ読める!
でも、ふと思うこともありました。私が中学生だったときに、もしこの本があったら、買っていただろうか―、と。なぜなら、中学生のころの私にとって読書といえばマンガ、文字だけの本を読むことはほとんどなかったからです。
したがって、「この本の内容が盛り込まれたマンガをつくったら、もっと多くの子どもたちへ、よりわかりやすく伝えることができるのではないでしょうか」と、出版社から提案をいただいたときは、すぐにOKを出しました。
そして本編のマンガの下書きを読んだ時点で、「これだったら私が中学生だったとしても買っていた」という確信を得ました。
マンガには私も登場します。そして、3人の子どもたちに自宅学習の方法を教えていきます。
主人公は、前作のカバーイラストで描かれた女の子、麗奈(中学1年生)。中学に入学して部活と勉強の両立に悩んでいます。小学校のときには考えられないような点数をテストでとってしまいました。

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そして、ゲーム好きで勉強をする習慣がない、麗奈の弟・竜也(小学4年生)も登場します。

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さらに、サッカー部のキャプテン、そして麗奈の幼馴染である樹(中学3年生)は難関高校の受験に挑みます。

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立場はそれぞれ違いますが、3人の自宅学習への取り組み方には、前作のエッセンスを余すことなくちりばめています。マンガ内でフォローしきれない部分については、「葉一との特別補習」として、登場人物との対話形式で解説しています。前作よりもとっつきやすい、理解しやすいと感じていただけるでしょう。
もちろん、前作を読んでくれた読者にとっても、ストーリーを追体験しながら読むことで、新たな発見があることをお約束します。

私が本当にお伝えしたいメッセージ自体は、前作と変わりありません。人生の地盤づくりの時期である10代のうちに、自分の将来の可能性を広げるためにも、自宅学習の習慣を身につけてほしいのです。この力は、すべの生徒に必要だと思っています。
本書の登場人物のように、みんなの中にあった勉強への悩みが晴れ、前へ踏み出すキッカケとなることを心から願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(編集部 いしぐろ)

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