一般社団法人フォレストック協会

フォレストック認定制度を運営しており、CO2吸収量クレジットの発行を行っております。 …

一般社団法人フォレストック協会

フォレストック認定制度を運営しており、CO2吸収量クレジットの発行を行っております。 現在まで延べ140社以上の企業様にご購入頂いており、累積購入量は11万トン以上です。 公式WEBはこちらhttp://www.forestock.or.jp/index.html

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フォレストック制度とJクレジット制度の違いとは?

皆さんこんにちは。一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 当協会の運営するフォレストック認定制度は、国の運営するJクレジットと並んで、民間では唯一の森林吸収系のクレジット認定制度としての運用実績があります。 フォレストック制度 Jクレジット制度 「違いはなに?」 実は当協会の制度とJクレジット制度の違いについてのご質問をよくいただきます。 今日はこの違いを徹底解説いたします! 違い① 制度運営主体 フォレストック制度とJクレジット制度、どちらも環境保全活

    • 【解説】キャップ&トレード|ベースライン&クレジット

      こんにちは。 一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 前回の記事では、カーボンクレジットの種類について解説しました。 今回は、カーボンクレジットの仕組み 「キャップ&トレード」 「ベースライン&クレジット」 について解説していこうと思います。 これらの仕組みを理解することで、「排出枠」と「カーボンクレジット」の違いも整理することができます。 日本でも、2026年度からいよいよ排出量取引制度が本格的にスタートしますので、知っておいて損はないかと思います! キ

      • 【5分でわかる】カーボンクレジットの種類

        こんにちは。 一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 カーボンクレジットとは、企業などが省エネ活動や森林の保護を行うことで生み出されるCO2の削減量・吸収量を「クレジット」として発行し、取引可能にしたものです。 企業は、削減努力をしてもどうしてもなくすことのできないCO2排出量を、カーボンクレジットを購入することで埋め合わせ(オフセット)することができます。 カーボンクレジットの活用により、低コストの排出削減策が選ばれ、社会全体として効率的な脱炭素が可能になる

        • 暮らしの中で排出されるCO2

          こんにちは。 一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 あっという間に5月中旬になりました。 ここ最近は、夏のように暑い日があったかと思えば、翌日は最高気温20度にも届かず上着が必須だったと、寒暖差が激しいですね。 今年の夏は、昨年よりさらに暑くなる、というニュースを先日見ました。 去年すごく暑かったという印象があるのですが、それ以上とは今年はどうなってしまうのでしょうか・・・。 地球温暖化の影響を日々感じます。 温暖化の原因といわれるCO2ですが、私たちが日

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          地方自治体の脱炭素へ向けた取り組み

          こんにちは。 一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、国は様々な取組を行っていますが、この大きな目標を達成するには、地方自治体での取り組みも欠かせません。 今日は、地方自治体の脱炭素へ向けた取り組みについて見てみようと思います。 地域版J-クレジット 国が運営するJ―クレジット制度の地方公共団体版として、 「地域版J-クレジット制度」というものがあります。 地域版J-クレジット制度において認証された地域版J-クレ

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          GXリーグの“適格カーボン・クレジット” 【ブルーカーボン】とは?

          こんにちは。 一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 先日4月19日GXリーグが「GX-ETSにおける適格カーボン・クレジットの活用に関するガイドライン」を公表しました。 適格カーボン・クレジットとして認められるクレジットの方法論は、 次の4つです。 ① CCU(Carbon dioxide Capture, Utilization) 「二酸化炭素回収・利用」という意味で、分離・回収したCO2を利用する技術。 ② 沿岸ブルーカーボン 海洋生物によって大気中の

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          温室効果ガスとはCO2のことですか

          こんにちは。 一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 環境関連のニュースでよく目にする「温室効果ガス」ということば。 「温室効果ガス」と「CO2」って何が違うの? など、疑問に思ったことはありませんか? 今回は「温室効果ガス」について書いてみたいと思います! 温室効果ガス タイトルにある「温室効果ガスはCO2のことですか」の答えですが、 温室効果ガスとCO2は同義ではありません。CO2は温室効果ガスの一部です。 温室効果ガスとは、 地表から放射された熱(赤

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          グリーンボンドとは?

          皆さんこんにちは。 一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 今回、グリーンボンドとは何か、発行のメリットや市場での普及状況などを調査してみたので、簡単にまとめたいと思います。 グリーンボンドとは グリーンボンド(環境債)とは、企業や地方自治体、金融機関などの発行体が、国内外の再エネ、省エネ、大気汚染防止などのグリーンプロジェクトに必要な資金を調達するために発行する債券です。 グリーンボンド発行について具体的に定めた法律はありませんが、 一般的に、国際資本市場協

          【簡単解説】J-クレジットの種類

          皆さんこんにちは! 一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 今回は、国が運営しているJ-クレジット制度で認証されるクレジットの種類について簡単に解説していこうと思います。 「J-クレジットの基本を知りたい」という方におすすめです! J-クレジット制度とは J-クレジット制度とは、温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。 温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして発行しているのですが、削減・吸収の方法(方法論)によっ

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          フォレストックと生物多様性

          こんにちは。フォレストック協会事務局の川西です。 近年、世界的な課題として取り上げられることが多い「生物多様性」。 私たちが運営するフォレストック認定制度においても、 森林の評価基準のひとつとして「生物多様性の評価」があります。 生物多様性の評価は、 国が運営しているJクレジット制度には含まれない点なので、 フォレストックのクレジットの特徴でもあります。 生物多様性とは? 「生物多様性」とは・・・ たくさんのさまざまな生物(植物や動物)が、地球上のさまざまな場所に、バ

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          カーボンクレジットはこう使う!~中小企業のブランディング戦略~

          こんにちは!フォレストック協会事務局の川西です。 私たちフォレストック協会は、森林が吸収するCO2吸収量をクレジットとして発行し、売買流通への利用を認めるカーボンクレジット制度を運営しています。 運用開始から15年以上にわたって、これまでに延べ140社以上の企業が活用、クレジット購入量実績は12万t-CO2以上と、たくさんの企業の方々にご活用いただいています。 実は、このフォレストック認定制度は、 日本国内では民間で唯一の森林吸収系カーボンクレジット制度です。 国が運

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          スコープ1・2・3とは

          皆さんこんにちは!一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。 地球温暖化の原因とされている、二酸化炭素などの温室効果ガス。 温室効果ガスの排出量が、どこから出たものなのかを区別するための基準に、「スコープ1」「スコープ2」「スコープ3」という考え方があります。 本稿ではスコープ1・2・3について解説していこうと思います。 スコープ(Scope)とは スコープ(Scope)は「範囲」という意味の英語です。 事業を行うためには、さまざまな場面で温室効果ガスが排

          国内で年内にカーボン・クレジット市場開設へ

          皆さんこんにちは!フォレストック協会事務局の川西です。 先日6月8日に、SBIホールディングス株式会社とアスエネ株式会社が、カーボン・クレジット市場の開設を目指す新会社Carbon EX株式会社を共同設立したとの発表がありました。 今秋、早ければ10月頃の取引開始が予定されています。 その翌日9日には、東京証券取引所が常設のカーボン・クレジット取引所を今年10月を目途に開設すると発表しました。 東証は、2022年度に実証実験を行っており、その結果を踏まえつつ正式に市場

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          Apple、Microsoft、ボスコンのサステナビリティレポートを読んでみた

          皆さんこんにちは! フォレストック協会事務局の川西です。 企業が脱炭素(カーボン・ニュートラル)について、どんなことを目標としていたり、宣言しているのか、クレジットの活用状況などを知りたいと思い、サステナビリティレポートを読んでみました。 *サステナビリティレポートとは* 企業が持続可能な社会の実現に向けてどのような取り組みを実施しているのかを報告するもの。レポートの内容や構成は企業によって様々で、多くの企業が毎年、自社の取り組みについて発表しています。 今回の記事では、

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          2050年カーボン・ニュートラルの全体像

          2050年カーボン・ニュートラル宣言 2010年10月、菅総理大臣が2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする、カーボン・ニュートラルを目指すことを宣言しました。 全体としてゼロにする、とは二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの「排出量」と、森林などによる「吸収量」を差し引いて、その合計をゼロにする、ということです。 中期目標と長期目標 では、2050年カーボン・ニュートラルに向けて、どのような計画が立てられているのでしょうか? 下の図を見ると、日本が

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          ISOとは?

          皆さんこんにちは。フォレストック協会事務局の川西です。 現代は多様性の時代。さまざまな考え方、捉え方、価値観が存在しており、違いを認め合って、みんなにとって暮らしやすい世の中にしていこう、という流れがありますよね。 ただ、みんなが自分基準、自分のものさしでなんでもかんでも図ってしまうと、困ってしまうこともあります。 例えば、国によって製品の大きさや品質、安全性の基準がバラバラだと、国際間での取引に支障をきたしてしまいます。 そこで「世界基準のものさし」を作り、国際的な