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世代交代は上手くいくのか?

阿部の引退、槙野の契約満了退団が発表された。
緊急的に更新。

阿部に関してはここ数年試合に絡むことが減り、引退もさほど驚く事なく受けいれられる状況だった。
開幕から活躍してはいたものの、やはり40にもなると試合を通したインテンシティを保つのは容易ではない。
J2や下のカテゴリならまだしも、浦和での引退を決めたのはやはりクラブへの愛だろう。

槙野に関しては正直疑問がのこる。
ベンチに回る機会が増えたとはいえ、ショルツは抜けた存在ではあるにせよ、岩波よりも総合的な能力で言えば高いからだ。
岩波の良さは多彩なビルドアップのパス。
視野も広くショートレンジからロングレンジまで扱える。
しかし、ディフェンス部分においてはスピードに難があり、悪い癖の軽いパスミスやプレーもまだ消えたわけではなく安定感はない。
むしろ、いつスタメンを外されても不思議ではない。
不動ではないのだ。
他にCBはいない。層の厚さからいっても槙野が抜けてしまうと2人しかいない。
デンは全く計算できないので放出が既定路線だろう。
酒井もCBはできるがそれでも本職ではない。
その状況で、未だ国内でもトップクラスである槙野の退団は驚いた。

改革のスピード感

これはよほど浦和が世代交代、改革のスピードを早めていると捉えたい。
でなければ能力、パーソナリティの部分でも槙野の放出は理解出来ない。
槙野よりも両方において劣っている選手がかなり多数在籍しているからだ。
チームを変える為には徐々にとゆう流れが一般的だが、阿部、槙野とチームを中心で支えてきたベテランが一気に抜けるのは容易ではない。

今いる若手へのメッセージも強烈になる。
ただ、鹿島戦を見てもテクニックはあっても声を出したり、鼓舞する選手、闘える選手はいただろうか?
一番わかりやすいのは同じCBの岩波だが全く物足りない。
キャラクターは尊重されるべきだがもっとチームを盛り上げないといけない。
誰がその役割を果たすのか?

個人的には浦和は闘える選手が好かれると思う。
もちろん、リカルド監督の哲学、戦術に合うメンバー構成は大事だが、チームは生き物であり複雑な人間関係で成り立っている。
そういったマネジメントに関しても来シーズンはかなり注目したい。

個人的には若手やベテランは関係なく、力のある選手で構成されるべきだと思う。
中堅でこの先チームをまとめてもらいたいと思う選手がいてもパフォーマンスが安定せず絶対的な選手でないのなら無理に期待して世代交代すべきでないと思う。
特に浦和は勝ちが求められるチームで育成よりも勝利が優先されるべきチームだからだ。
力のある若手が突き上げてスタメンを勝ち取るような選手でなければ浦和では試合に出れないと感じる。
そのような選手は海外に移籍するパターンが多いが浦和はそういったチームだと思う。
中途半端な世代交代には疑問がある。
もちろん、このシーズンが終わり素晴らしい補強が待っている可能性は多いにある。
むしろそうでなければいけない。果たしてチームの大改革はうまくいくのだろうか?

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