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トレーニングメニューの作成方法??

こんにちは。指導者を始める時、みなさんが1番最初に困ることは、
「トレーニングメニュー」だと思います。

選手としてプレーしていた人であっても、いざ指導者の立場になるとどうやっていいのか分からなくなることがあります。

そういう僕も最初は意味わかりませんでした笑
とりあえず今までやってきたことを子供たちに提供して、コツを伝えて・・・といった感じ。

さて、どうやってトレーニングメニューを作ればいいのでしょうか?

トレーニングメニューの作成方法?

世の中には、星の数ほどのトレーニングメニューが存在します。
そのどれもが有意義であることは間違いないのですが、組み合わせることで、効果が何倍にもなったり、その逆もあったりと、使い方ひとつ、選び方ひとつでトレーニングの濃度は変化します。では、そのトレーニングメニューの作成方法とはなんなのでしょうか。

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1.テーマを決める

チームのゲームモデルやプレーモデル(※参照)については、前回お伝えしました。それに加えて、選手の1年をピリオダイゼーション(期分け)をし、年間目標を作りましょう。そこから逆算し、月間目標、週間目標とより細かくしていきます。
この目標は、たいていの場合修正が入り、1年後の予想は違ったりすることもあります。ただ、指導にあたりゴールを作るのはモチベーションにもなります。

さて、これで、今日のテーマが決まりました!それは、守備?攻撃?

それとも、技術的なパス?ドリブル?

2.難易度の調整

色々なテーマを作ることができますが
大切なのは、難易度は易→難にすること。
つまりは、
・1人→複数人
・広い→狭い(攻撃時)
・狭い→広い(守備時)
・シンプル→複雑(ルールや条件)

上記のような基本的な要素を理解し、トレーニングの準備に入ります。
あなたの選手はどれだけできるでしょうか?

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3.伝達量の調整

選手たちの年齢を見て調整すべきことのひとつが、伝達量の調整です。
例えば、足し算を教えて、すぐに引き算、掛け算、割り算と教えた場合、次の日には何を覚えているでしょうか?
よくて、足し算を覚えているでしょう。ただ、脳味噌はそんなうまくできていません。「あーなんか難しっかったな。」「こんな感じだったかなー」とその程度しか記憶or身体記憶には残らないでしょう。
これは、先ほどの難易度の調整でもありますが、基礎をしっかりと伝え、そこから発展にする際、1日でできないことがほとんどです。
伝えたいテーマのうち、1つ(例えば、身体の向き)を伝えるなら、徹底してそれについて指導していきます。もちろん守備のことも気になったりするだろうし、コントロールも気になることでしょうが、この日は我慢!身体の向きに徹していくことです。
これができたら、コントロールに触れてあげると、より早く修得していきますよ!

抜群の観察力を持つイバン・パランコ・サンチアゴ氏

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※写真:C大阪オフィシャルページより

一緒に現場に立った指導者の中でとても緻密に組まれたトレーニングを見せてくれたのが、現在C大阪でミゲル・アンヘル・ロティーナ監督と指導しているイバン氏。日本では福岡のバルセロナスクールで指導をし、その後カタールリーグにて指揮をとり、ヴェルディのヘッドコーチとして再来日した。

彼の凄さは、トレーニング1とトレーニング2、3の連動のさせ方。

テーマはざっくりと「攻撃」と設けていました。最初はパスコースの作り方など本当に基礎からスタートしました。(ちなみに選手は高校生です!)

トレーニング2に入った時に、パスコースに加えて、「スペース」が導入され、深さと幅をとるようになりました。普段はチームで指導されている選手たちで、パスコースなんか当たり前!といった感じでしたが、トレーニング2に入ると、パスコースが作れない。なぜなら、急にスペースだけを意識する選手が増えたからでした。

この日は、通訳としていた僕も、ストップ!の声に「?」が浮かび、イバンの指導、指摘を聞くなり、とても勉強になっていました。

練習メニューを作るときのポイント!

練習メニューを作るときのポイントは

1.テーマを決める
2.難易度を決める
3.プロセスを決める
4.オーガナイズをイメージする
5.実行

となります。よく見るのは、
テーマがなかったり、プランニング通りに遂行させようとしていたり
オーガナイズができていなかったり。
そういったトレーニングを見てきました。

みなさんは、普段どうでしょうか?
オーガナイズがきれいだと、選手の待ち時間も短くて済みます!
また、欠席や、途中怪我での離脱などで人数に変化が起きても冷静に対応できるようにしていきましょう!

大事なのは、何をやるか?ではなく、何を伝えたいか?です!

4vs2のロンド(ボール回し)であっても、伝えたいことが守備であれば、それを伝えることができます。
難易度、伝達量さえ間違っていなければ、どんなトレーニングも攻撃・守備の練習になります。

もう一度いいます。目的は何で、何を伝えたいのか?これに尽きます!

みなさんももう一度メニュー作成が子供のためになっているか、考えて見ましょう。

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