フーディソン|生鮮流通に新しい循環を

水産ITベンチャー フーディソンのnote。水産流通や魚食エッセイ、組織づくりなど。メ…

フーディソン|生鮮流通に新しい循環を

水産ITベンチャー フーディソンのnote。水産流通や魚食エッセイ、組織づくりなど。メンバーたちがオープンに綴っています。少しでも私たちのチャレンジに興味をもっていただけると嬉しいです! https://fdsn.fish/3pp5Twx

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  • 水産DXストーリー

    水産DXストーリーでは「アナログな水産流通をDX化していく」フーディソンの取り組み事例を紹介していきます。水産業はまだまだITが浸透していないアナログな産業と言われていますが、一般の方にとっては「何がアナログなのか」複雑で理解しづらいものだと私たちは感じています。そこで、水産流通のアナログさとDX化を推進する私たちのチャレンジを具体的なストーリーとともに発信し、水産流通の現状を伝えていきたいと考えています。水産流通の課題を知る、理解を深めていただくことで、日本の水産業をよくしていきたいと少しでも多くの方に思っていただけると嬉しいです。

  • 水産・流通のこと

    水産・流通のことをフーディソンの社員が綴っています 

  • 魚食エッセイ

    古代の魚食など魚料理にまつわることを社員が綴っています

最近の記事

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海から食卓へ。魚の流通を分かりやすくまとめてみました

はじめまして。飲食店向け鮮魚仕入ECサイト「魚ポチ」を運営しています、くさかべ(@tsnrblue)です。 フーディソンに入社し、はや7年……。私にとっては当たり前になった卸売市場の光景ですが、前職の先輩から「魚って当たり前に食べてるけど、どうやって値段がついて、流通しているのか全然知らない。たぶん世の中の人ほとんど知らない気がする。」と言われ、ハッとしました。 たしかに、7年前の私もそうでした。 普段当たり前に食べるこの魚は、どこで釣れて、どうやって値段がつき、どうや

    • 北海道ホタテの新ルートを開拓。「中国禁輸のピンチをなんとかしたい」から始まったプロジェクト。 ベトナム加工から量販店へ販売するまでを振り返って

      「北海道に滞留しているホタテを、中国以外の海外で加工して国内消費できないか?」 フーディソンバイヤーが言い出しっぺとなり動き出した「北海道原料ベトナム加工ホタテ」プロジェクト。 発端となったのは、2023年8月24日に開始したALPS処理水の海洋放出でした。それに伴って中国が日本産水産物の輸入を停止すると発表し、国産ホタテが大きな打撃になったと連日メディアで報道されていました。 禁輸の影響によって国産ホタテに何が起きたのか? 私たちがどうやって国産ホタテの海外加工を進め

      • 【新卒インタビュー】水産流通現場をリアル体験。フーディソンならではの研修を振り返ってみました

        2024年4月、フーディソンでは初の入社式が執り行われ、3名の新入社員の方が入社しました。入社して1ヶ月間の研修期間は、豊洲の市場見学や魚ポチのある大田市場での出荷作業、飲食店への納品、鮮魚店サカナバッカでの製造、接客など...... 水産流通現場をリアルに体験するフーディソンならではの研修を経験しました。今回はその研修の振り返りを中心に、3名に入社から今に至るまでのインタビューを行いました。 ― まず、フーディソンを志望した理由、入社を決めた理由を教えてください 工藤:

        • 僕のビジョンは料理人が料理に集中できる環境をつくること【フード人材バンク エージェント兼チームリーダー 青山さん】

          フーディソンでは「生鮮流通に新しい循環を」というビジョンを掲げています。そのビジョンの領域はとても広く、これからも広がっていくもの。私たちは、ビジョンはこうなければならないと考えるのではなく、一人ひとりが実現したいビジョンがある世界観をとても大切にしています。「わたしのビジョン」は、社員メンバーたちのこれまでの経験を踏まえて、フーディソンで目指したいビジョンを語る企画です。 今回はフード人材バンクにて、転職エージェントとチームマネジメント業務を行う青山さんへ話を聞きました。

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          福島県水産資源研究所が取り組む「つくり育てる漁業」とは? 復興、そして持続可能な漁業を目指して【神山副所長インタビュー】

          「これからもおいしい魚を食べていきたい。」というのは、私たち日本人にとって共通する想いではないでしょうか。 近年、日本の漁獲量が大幅に減少しています。このまま進めば食卓から魚が消えるかも......。そんな声を耳にすることが多くなったように感じます。しかしそのような危機を乗り越えようと、持続可能な水産業界へとつなぐ取り組みも増えはじめています。 福島県相馬市にある福島県水産資源研究所。 福島県では復興に向けたさまざまな取り組みが行われていますが、ここでは福島県沖の海洋環境の

          福島県水産資源研究所が取り組む「つくり育てる漁業」とは? 復興、そして持続可能な漁業を目指して【神山副所長インタビュー】

          水産DXストーリー #6 商品コメント自動付与機能で食の安全とサービスの信頼確保につなげた話

          こんにちは! フーディソン エンジニアチームのtaka (@terumapy) です。今回は、フーディソンが運営するECサイト『魚ポチ』で採用している、商品の情報を漏れなくお客様にお伝えするための工夫について、少しご紹介できればと思います。 魚の情報を伝える難しさ膨大な情報のバリエーション 魚を売るとき、お客様に伝えなければならない情報はたくさんあります。産地や旬、適した調理方法など、そのバリエーションも多岐にわたります。その中でも特に重要なものは、お客様の安全やサービス

          水産DXストーリー #6 商品コメント自動付与機能で食の安全とサービスの信頼確保につなげた話

          オールインを開催しました!@大田市場

          3月26日(火)にオールインを開催しました。オールインとは全社一体化を目的とした半期に一回の全社総会。社員メンバーが集まり戦略理解を深めたりテーマに合ったワークショップなどを行います。 過去開催の様子はこちら 初となる大田市場での開催今回のオールイン開催場所は大田市場。大田市場では魚ポチの仕入れや流通に関わる社員メンバーたちが多く働いています。普段、勝どきの本社でデスクワークを行っている社員メンバーたちも今回は大田市場に集合し、いつもと違う刺激的な雰囲気で幕開けしました。

          オールインを開催しました!@大田市場

          水産DXストーリー #5 配送会社のシステム活用を工夫したら魚の出荷がうまくいった話

          水産物出荷業務の課題水産物流通ビジネスでは、商品を出荷するという業務が発生します。自社で配送までできるところもありますが、多くは配送会社のサービスを利用しているのではないでしょうか。 配送会社のサービスを利用する時、出荷情報の登録や配送状況の確認などで、各社が提供するシステムを使うと思います。その時、水産物流通の現場では以下のような悩みを抱えることも多いのではないでしょうか。 配送会社のシステムが使いづらい 出荷情報の登録や送り状の発行に用いる配送会社のシステムが使い

          水産DXストーリー #5 配送会社のシステム活用を工夫したら魚の出荷がうまくいった話

          【イベント登壇レポート】丘漁師会議~地域の海と消費地をもっとつなぐ~

          こんにちは。フーディソンnote編集部です。 1月30日(火)、丘漁師組合(組合長・水谷岳史)主催するトークイベント「丘漁師会議~地域の海と消費地をもっとつなぐ~」にCEO山本がゲストとして登壇しました。本トークイベントでは、生産者から仲卸業者、飲食業者など「海から飲食店へ水産物をつなぐ」プロフェッショナルたちや大学教授、メディア関係者がゲストとして集まり、それぞれの立場から視点から現場で起こっていることや課題などを共有しあい、どうやって繋がりを深めていくかを考える会となり

          【イベント登壇レポート】丘漁師会議~地域の海と消費地をもっとつなぐ~

          水産DXストーリー #4 需要予測システムを水産物流通に活用している話

          こんにちは。フーディソン エンジニアチームのtakaです。今回は、フーディソンが行ってきた水産物流通における需要予測の取り組みについてご紹介します。 需要予測を水産物流通に活かす自社の提供するプロダクトやサービスの需要を予測する取り組みは、さまざまな分野で行われています。需要予測は仕入れや生産、販売、人員配置などの計画策定を大きく左右し、企業活動の成功に大きく貢献できる可能性を秘めています。その活用対象は、フーディソンが取り組んでいる水産物流通分野も例外ではありません。

          水産DXストーリー #4 需要予測システムを水産物流通に活用している話

          気仙沼市デジタル水産業推進協議会のアドバイザーにCEO山本が就任しました!

          こんにちは。フーディソンnote編集部です。 嬉しいお知らせがあります。このたび、CEO山本が気仙沼市デジタル水産業推進協議会のアドバイザーに就任しました! 気仙沼市デジタル水産業推進協議会とは?気仙沼市デジタル水産業推進協議会(会長・斎藤徹夫気仙沼漁協組合長、以下当協議会)は、漁業・水産業が抱える「不確実性」をデジタルの力で低減していくために、2023年5月に立ち上がりました。気象や海洋に影響される漁は先行きが予想できないため、魚市場の水揚げ量だけでなく、加工や流通などで

          気仙沼市デジタル水産業推進協議会のアドバイザーにCEO山本が就任しました!

          水産DXストーリー #3 水産AI導入「以前」~DXに向けたIT環境の構築~

          こんにちは。フーディソン エンジニアチームのtakaです。今回は、AIの活用をはじめとした水産分野におけるデジタルトランスフォーメーション (以下、DX) の取り組みに向けて、フーディソンが行ってきたIT環境の構築についてご紹介します。 なぜ水産DXは進まないのか?水産分野において、AIの活用をはじめとしたさまざまなDXの取り組みが紹介されてきました。特に漁獲・流通に関するものだけでも、 漁場予測による効率的な漁船操業 AIを用いた水揚げデータの円滑な記録と資源管理への

          水産DXストーリー #3 水産AI導入「以前」~DXに向けたIT環境の構築~

          なぜ食の会社であるフーディソンが人材紹介を行うのか?

          はじめまして! フード人材バンク事業部のayaと申します。 フーディソンに入社して現在5年目となります。入社当時からフード人材バンクに所属しており、食の領域におけるキャリアコーディネーターとして業務を行っています。 関東生鮮チーム、企業開拓専任チーム等を経験し、現在は東日本飲食チームにおいてサブリーダーを任されています。 新卒から数年間はエステティックサロンで働いておりました。その後人材紹介会社でメールスカウトを行いましたが、直接のキャリアコーディネーター業務はありません

          なぜ食の会社であるフーディソンが人材紹介を行うのか?

          発行体目線のIRの目的

          こんにちは。CFOのnickです。 フーディソンは2022年12月16日に東京証券取引所グロース市場に上場しました。丁度1年経つ節目にIRアドベントカレンダーに参加させていただきました。今回はこの1年間IRについて色々な立場の方にヒアリングさせていただき、私なりの見解をまとめてみました。 IRの目的 全米IR協会(NIRI)のIRの定義は以下になっています。 しかしながら、IRの目的についてはさまざまな意見があり、統一化されていないものと理解しています。これは発行体、投

          水産DXストーリー #2 鮮魚の在庫管理はなぜ大変?「在庫茶屋札」の導入してアナログ作業を改善

          今回は「在庫茶屋札(ざいこちゃやふだ)」の導入によって鮮魚の在庫管理の生産性向上につながった取り組みです。なぜ鮮魚の在庫があるのか、どう管理していたのかなど魚ポチの仕組みの前提をお伝えした上で、その改善内容を紹介します。 なぜ「鮮魚の在庫」が生じるのか? 私たちが運営している「魚ポチ(うおポチ)」は、産地から仕入れた水産品を中心とした商品を自社ウェブサイトに掲載し、都内飲食店を中心に卸売をしているサービスです。魚ポチに掲載している商品は約3,300種類あり「鮮魚」がカテゴ

          水産DXストーリー #2 鮮魚の在庫管理はなぜ大変?「在庫茶屋札」の導入してアナログ作業を改善

          会社と社会をつなげたくてコーポレートサイトをリニューアルしました

          10月25日、フーディソンのコーポレートサイトをリニューアルしました。これまでのコーポレートサイトは2019年に作ったものですが、誰に向けてのコーポレートサイトなのか伝えたいことはなんなのかが明確ではなく、漫然と事業の紹介をしているものでした。 なぜリニューアルを検討したのか それでも大きな支障はありませんでしたが、2022年に上場したタイミングでこれまで見えてなかったフーディソンのステークホルダーの顔が徐々に明確になり、数も圧倒的に増えてきたため、もう少しメッセージ性を

          会社と社会をつなげたくてコーポレートサイトをリニューアルしました