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【考察日記】 「自分らしく生きる」ってどうやって? | 悩める現代人の羅針盤SFA(ソリューションフォーカストアプローチ)

普段から問題点ばかりに
目を向けている

それだと自分らしくは生きられません。


どうも、読書セラピストのタルイです。


突然ですが、
あなたは最近「生きづらさ」
感じることはありませんか?



「安定した仕事に就かなければいけない」
といった『世の中の常識』

「自分は他人より劣っている」
という『他人との比較』

「失敗は許されない」
という『完璧主義』

「今日は疲れたから明日にしよう」
といった『先延ばし』

「私は皆さんの意見を尊重します」
といった『八方美人』

などなど…


このような波に翻弄されて
自分が本当に望む人生を
見失ってはいないでしょうか?


まず最初に
「残念なお知らせ」を伝えます。

おそらく、
これらの問題は解決しません。



なぜならば
これらの問題はすべて
思考の癖」が原因で
起こるからです。


「思考の癖」
とは、
長年培ってきた考え方や
捉え方の習慣であり

無意識のうちに
思考や行動に影響を与えます。


『世の中の常識』とされる考え方は
親や先生や社会から
刷り込まれた思い込みです。

「他人と自分を比べて落ち込む』のは
自己否定の思考パターンが原因です。

『完璧を目指してしまう』のは、
恐怖不安が根底にあります。


『先延ばし』
にしてしまうのは
「面倒くさい」「怖い」
「失敗したくない」
といったネガティブな感情を
避けようとする心理が働いています。

『八方美人』になってしまうのは
「自分は愛されていない」という
不安恐怖の裏返しです。


確かにこれらの問題は、
『思考の癖』が原因なので、
意識的に思考を変える
必要があるかもしれません。

しかし、長年培ってきた
『思考の癖』を変えるのは
容易なことではありません。


あなたはここまでを読んで



「もっと自由に、
自分らしく生きたい!」



なんて思ったのではないでしょうか?



では果たしてこの願いを
叶えることは
できるのでしょうか?


ここで
「良いお知らせ」をお伝えします。

結論はできます。


ソリューションフォーカストアプローチ
(以下SFA)が、

原因である「思考の癖」
取り除く努力をすることなく


自分らしく生きる羅針盤になります。


SFAを一言で言うと

未来志向で問題解決に
焦点を当てた心理療法
です。


従来のカウンセリングが
過去のトラウマ
問題の原因を探求することに
重点を置いているのに対して


SFAは、問題解決ではなく、
未来への希望目標
焦点を当てることで

クライアントが自分自身で
解決策を見つけられるように

支援するアプローチです。


ご存知の方も多いと思いますが
通常SFAはカウンセラーと
2人で行います。

ですが今回は、
SFAの考え方をセルフで行う
方法を紹介します。


一緒に、
自分らしい人生という
大海原を航海しましょう!


◆なぜ私がSFAにたどり着いたのか?

と、あなたの大海原への
航海の前に

私が「自分らしさ探し」のために
大海原を航海していた
話をさせてください。


過去に私は
「自分らしさ」の追求を
仏教哲学を航海図として
探求しました。


ここで先に結論を述べておくと

このアプローチ自体は
失敗に終わりました。


なぜか?

まず、仏教の観点から
自分らしさを追求できない理由は
シンプルです。

それは仏教の教え
「諸法無我」に基づく

すべての存在には
固定された実体がなく
常に変化し続ける
という教えです。


つまり仏教では、
個人のアイデンティティや
「自分らしさ」といったものに
永続的な実体はないとされます。

したがって、
固定された「自分らしさ」
追求することは、
仏教の教えと矛盾します。


また仏教では、
苦しみの原因は執着にあると教えます。

自分らしさへの執着は
苦しみを生むとされ
その放棄が推奨されています。

このように、
仏教は自分らしさを
追求することよりも

自己の無我を理解し
執着を手放し
現状に調和することを重視します。



次に哲学から
「自分らしさ」を知るべく
実存主義を学びました。


実存主義を一言でまとめると

人間の存在を哲学の中心に
置く思想です。

この考えでは、
人間はまず「実際に存在する」
という事実があり

その後で
自分自身の「本質」や
アイデンティティを
形成していきます。


つまり、
私たちは生まれながらにして
自分らしさの特定の本質
持っているのではなく

自分の選択や経験を通じて
自分らしさを築いていく


ということです。


これはフランスの哲学者
サルトルの有名な言葉
「実存は本質に先立つ」
この考えを端的に表しています。

ジャン=ポール・サルトル

そして、
この実存主義では
自分らしさを追求できない理由
シンプルにまとめると
以下の点が挙げられます。


⚫自由であることの重圧

実存主義者は、
人間が自由であることを
強調しますが

その自由には同時に
重い責任を伴います。


自分らしさを追求することは、
無限の選択肢の中から
常に選び続けることを意味し
そのプレッシャーは
圧倒的になり得ます。


⚫自分らしさの定義

そもそも、
「自分らしさとは何か」を
定義すること自体が困難です。

実存主義では、
本質が存在する前に存在があるとされ
自分らしさの本質を見つけることが
不確実なんです。


⚫他者との関係性

サルトルによれば、
「地獄とは他人のことだ」
という言葉が示すように
他者の視線や期待は
自分らしさを追求する上で
障害となることがあります。



これらの理由から、
実存主義の下で
自分らしさを追求することは

自由と責任
不確実性
他者との関係性

これらの要素によって、
単純ではなく複雑な
プロセスになると言えます。


そして哲学のとどめは
私が「プラグマティズム」
学んだことです。


プラグマティズムは
日本語では「実用主義」と呼ばれます。

アメリカのパースが実用主義を
最初に唱えた哲学者です

チャールズ・サンダース・パース


実用主義では
行動や結果につながる知識』
〈真理〉と考えたのです。


さて、
ここで私が何を言いたいのかというと

「自分らしさとは何か?」

たとえ
この真理に達したからといっても

行動に繋がらなくては
意味がないということです。



まとめると
仏教でも、実存主義でも
「自分らしく生きる」行動には
繋がらないのです。


では
行動につながるのものは何か?

お待たせしました。

ここでSFAが登場します。

◆SFAをセルフで実践するステップ

1. 未来のビジョンを明確にする

問題が解決したら
具体的にどのような状態になりたいか
イメージしてみましょう。

例えば
「職場でミスなく
 仕事ができるようになりたい」

「家族と仲良く
 過ごせるようになりたい」

漠然とした「良くなりたい」ではなく、
具体的な行動や状態をイメージすることが重要です。

五感を働かせて
その状態にいる自分が

どのような気持ちなのか
どのような光景を見ているのか

想像してみましょう。

2.現在の強みやリソースを見つける

過去に同じような問題を
解決した経験
はありますか?

その時はどのように解決しましたか?

自分が持っている強みや能力
周囲からの評価などを
書き出してみましょう。

例えば
「仕事が丁寧」「集中力がある」
「家族を大切にする」過去の成功体験や

自分の良いところを
客観的に振り返ることが重要です。

小さな成功体験でも構いません。
たくさん書き出してみましょう。


3. 未来のビジョンを実現するための具体的なステップを立てる

未来のビジョンを実現するために、
小さな具体的なステップ
いくつか考えてみましょう。

例えば
「毎日10分間、
 集中して仕事に取り組んでみる」

「家族と毎週1回、
 話し合いの時間を設ける」

最初から
大きな目標を掲げるのではなく
小さな成功体験を積み重ねる
ことが大切です。

達成できたステップは記録しておき、
自分自身を褒めてあげましょう。

必要に応じてステップを修正したり、
新しいステップを追加したりしましょう。


4. 行動に移し、振り返る

考えたステップを
実行に移してみましょう。

行動してみて
うまくいかなかった場合は、
原因を分析
ステップを修正します。

上手くいった場合は、
自分自身を褒めて
自信に繋げましょう。

定期的に振り返りを行い、
進捗状況を確認することが重要です。


それからセルフで行う場合は、
記録をつけることが重要です。

毎日5分でもいいので、
進捗状況や気づきを
書き出してみましょう。

どうしても難しい場合は、
カウンセラーなどに
相談するのも有効です。


◆〈まとめ〉自分らしく生きる」ためにSFAが重要となる

いかがだったでしょうか?

SFAは、問題に焦点を当てるのではなく
解決策に焦点を当てることで
前向きな変化をもたらす
効果的な方法です。

「自分らしく生きる」ためには、
自分自身深く理解
自分にとっての幸せとは何か?
明確にすることが重要です。

しかし、
多くの人は問題課題に囚われ、
本来の自分らしさ
見失ってしまうことがあります。

SFAは、
未来志向」
問題解決志向」という
2つの柱によって
自分らしさを取り戻し
自分らしく生きる
ための
サポートをしてくれます。



最後にこの2つをまとめます。

SFAは「未来志向」

「自分らしく生きる」ためには、
自分が何をしたいのか?
どのような人生を送りたいのか?
明確にすることが大切です。

SFAは、
未来のビジョンを明確にするための
質問ワークをすることで
自分らしさを発見
実現するための道筋を示してくれます。


SFAは「問題解決志向」

SFAは、
問題解決するための方法
焦点を当てます。

過去の成功体験現在の強み
活用することで自信を高め
問題を克服しやすくなります。


私はSFAをキャリアコンサルタントの
実習講座で学びましたが
自分でも実践してみて思うのです。

SFAはデメリットが少ないです。

なぜならば、嫌なことを追求せず
ポジティブな側面に焦点を当てるため
デメリットが少ないとされています。

行動を起こしやすいです。

SFAのアプローチは、
行動(変化)を起こすことで
解決につなげることを重視します。

具体的な行動を通じて
自分らしさを実現できる道を
見つけることができます。


問題点ばかりに目を向けていませんか?

「問題点を何とかしないと
 先に進めない」

という考えは
一見正しいように思えますが

実は解決を
遠ざけてしまうこともあります。


問題点ばかりに目を向けるのではなく、
SFAを活用して
より良い未来を創造しましょう。

◆参考文献

解決のための面接技法[第4版]―ソリューション・フォーカストアプローチの手引き


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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