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【働き方】『やりたいこと探し』より『やらないこと探し』を考えたほうが良い理由と解決策

この記事は「自分のやりたいことが何なのかわからない」という方に向けて書きます。


いきなりですが

ドーナツに穴が空いている理由をご存知ですか?

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これには諸説ありますが

19世紀半ばアメリカのハンソン・グレゴリーが

母親の作ったドーナツが生焼けで不味しくなかったために

いつもドーナッツの真ん中をくり抜いていました。


彼はどうやったら

美味しいドーナッツになるかを考えた結果

火の通りを良くするために

最初から穴をあけて真ん中を無くしたということです。


つまり

美味しくする目的のために

「やらないこと」を決めたのです。


今回はこんなお話を書いていきます。


こんにちは

あなたのキャリアを失敗させないコンサルタントのタルイです。

週一でnote更新してます。


今回の記事は前回からのシリーズになります。



多くの方が「やりたいこと探し」をします。

そのために「やりたいことリスト」を作成したりします。


そして「やりたいこと」

一生懸命に見つけようとすると

袋小路に陥ってしまいます。



それならば逆に「やらないこと」をリストアップして

それらを「やらなくて済む方法」を

考えていったほうがいいということを説明します。



◆人間が死ぬときに後悔すること25

なぜ「やらないこと」をリストアップするのか

目的は一度きりの人生を後悔しないためです。


▼この本には人生の最期に

人はどのようなことに後悔するのか

まとめられております。

著者は1000人以上の末期患者と正面から向き合い、

その死を見届けた緩和医療専門医です。


この本はそれぞれの患者が吐露した

やり残したことを25に集約してます。

1 健康を大切にしなかったこと
2 たばこを止めなかったこと
3 生前の意思を示さなかったこと
4 治療の意味を見失ってしまったこと
5  自分のやりたいことをやらなかったこと
6  夢をかなえられなかったこと
7  悪事に手を染めたこと
8  感情に振り回された一生を過ごしたこと
9  他人に優しくしなかったこと
10 自分が一番と信じて疑わなかったこと
11 遺産をどうするかを決めなかったこと
12 自分の葬儀を考えなかったこと
13 故郷に帰らなかったこと
14 美味しいものを食べておかなかったこと
15 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
16 行きたい場所に旅行しなかったこと
17 会いたい人に会っておかなかったこと
18 記憶に残る恋愛をしなかったこと
19 結婚をしなかったこと
20 子供を育てなかったこと
21 子供を結婚させなかったこと
22 自分の生きた証を残さなかったこと
23 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
24 神仏の教えを知らなかったこと
25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと


5 自分のやりたいことをやらなかったこと

確かにやらなかったことで後悔していますね。


ですが、多くの人は

『やりたいことをやらなかった』と後悔してるというよりも

『ちゃんと時間をつくらずにできなかったこと』

『最初からやらなければ良かったと思うこと』に後悔してます。


「やりたいこと」は「やってみたいこと」ともいえます。

興味ですね。

とにかく一度手を出してみたいと感じるのが

「やってみたいこと」です。


しかし困ったことに

この「やりたいこと」にはキリがないのです。


しかし人間の一生は

物理的な時間は限りがあるので

取捨選択がどうしても必要なのです。


そこで多くの人は

「やりたいことリスト」を作成したりします。

これを作成すると

ものすごく達成感が味わえます。

ですが、作ったところで満足して

その後やらなかったりしてませんか?


成功するためには目標に向けて自分の行動を

コントロールする必要があります。


怠けてしまったり、

やるべきことよりもやりたいことを

優先してしまったりすると、

一向に目標には近づけずに

時間だけがいたずらに過ぎてしまいます。


同様に「やりたいこと探し」

自分の気持ちに執行猶予を与えているだけで

時間がいたずらに過ぎていくだけです。


虹が見たいなら、ちょっとやそっとの雨は我慢しなくちゃね。~ ドリー・パートン ~


この解決策は逆に考えてみることです。


◆やらないことリストをつくる



戦略とは(やらない)ことを決めることである


だれが言ったのか知りませんが、これは真理です。

ちなみに( )の中は「やらない」の他に

「やめる」「断る」「捨てる」「離れる」でも

引き算になるものならOKです。


ちなみに私が仕事にプライベートに

やらないことと決めていることをいくつか紹介します。


●ブラックな会社の仕事は二度としない

●仕事の移動時間を増やさない

●お願い営業をしない

●借金で借金を返さない

●嫌いな奴とは仕事しない

●嫌いな奴とは酒も飲まない


たぶんこれ全部書くと

私の「傲慢」と「怠惰」がバレてしまって

自己弁護のための記事を書くハメになるので

ここまでにします💦


こんな感じでツラツラと100個を目標に書いていきます。

自分がやらないと決めていること

やりたくないことを書き出して

どうやったらやらないで済むか?

これを考えたほうが早いのです。


◆一生をかけて『やりたいこと』

ここまでを読んで

ひょっとしてあなたは

こんなことを考えてませんか?

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「やってみたいこと」やりたいことではなく

人生をかけて挑戦したいことやりたいことということですね。


私の見解は

これに関しては焦って探す必要はないと考えます。


孔子の言葉に『五十にして天命を知る』があります。

五十歳になって、初めて天が自分に与えた使命が

自覚できたということです。


孔子でさえ50歳までわからなかったのですから

20代・30代・40代で天命がわからないのは

ごくごく普通のことではないでしょうか。


私も来年で50歳です。

来年、空から雷とともに

天命のお知らせがあればわかりやすくていいのですが...

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たぶん来ないでしょう。

ですから

なんとなく今やっている仕事が

天命なのかと思って毎日やってます。


人生の諸先輩の方の意見を訊いても


「はじめはなにげないきっかけで始めたことが

いつのまにか、ガッツリのめり込んで

振り返ったら生涯を捧げてた」


大体の方がこのように言うので

そう思える日が来るのを

楽しみにしていたほうが良さそうです。


おそらくですが、

あなたがいまやっていることの

延長線上でみつかる可能性が高いです。


未来をあせらず

いまここで自分でコントロールできることを

精一杯やってほしいです。



ですが...


やりたいことをやって成功したい


これにはキャリアコンサルタントの立場から

書かせてもらうと

ちょっとどころか

かなり注意が必要なので説明を加えます。



◆天才の真似をやりたいのか?

私には大好きな偉人が2人います。


スティーブ・ジョブズは言いました。

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やりたいことをやれ 
仕事に革命を起こせ


本田宗一郎氏も言いました。

ホンダ創業者・本田宗一郎と Honda N360

「やりたいことをやれ」

他にもエジソンやアインシュタインやレオナルド・ダ・ヴィンチなどなど

やりたいことをやって成功している方は多いです。


そして彼らには共通点があります。


ADHD(注意欠陥・多動性障害)です。



天才の行動パターンは

じっとしていることが嫌いで、

好奇心に満ちていて、

絶えずいろんなことを

求めて動いていようとします。

そして思いたったら、

抜群の意志と行動力を発揮する。


特にイノベーションな分野では

抜群の能力を発揮するのです。


これは親父ギャグではなく、

それこそAppleとHondaなだけに

コンピューターとエンジンの性能がぜんぜん違うのです。


しかしその反面、

自分の気の向いたことしかやらないわがままや無頓着さが人によっては傲慢で怠惰な人間にもみえることもあるでしょう。


私は以前、本物の天才にあったことがあります。


そこで気付かされました。


私には本物の天才と比べると

天才のインスピレーション

天才の集中力もありませんでした。

そして努力をいとわないのです。


(あぁ、私はコイツにはなれない...)


私はただ傲慢で怠惰なだけの人間でした。



恥ずかしながら...

そんないまでも性格はあまり変わっておりません💦


ただ本物の天才と遭遇して

プライドをボッキリ折られて

「天才の模倣はやらない」と決めました。


結果、以前よりも

自分でコントロールできることは確実にやろう

自分にできないことをやる人にはリスペクトしよう

自分の代わりにやってくれた人には感謝の気持ちを伝えよう

ここだけは変われたかなって思ってます。


天才との違いは「努力」だけではありません。


最大の違いは「執念」です。


「諦めない心」という

さらりとしたものではなく

どろっとした「執念」です。


スティーブ・ジョブズもまたイノベーションな製品を

世に生み出すことに執念を燃やされました。

●彼の人物評価には「賢人」と「バカ野郎」の2択
●仕事の評価は「最高」と「最低最悪」
●製品を完璧にしようとしない人間は全員まぬけ扱い
●「大バカ野郎」と罵倒し、悪口を何日も続けることも


本田宗一郎氏もまた

社員の自主性を尊重し若手の斬新なアイディアや取り組みを積極的に採り入れる柔軟なところあった


反面、部下を激しく叱咤するだけでなく、工具を手に殴りかかってきたり、灰皿を投げつけたりすることもあったとか。


これらの行為は

いまならもれなくパワハラ認定です。


そして

『執念』を語る上でかかせない人物と思われるのは

マクドナルドのファウンダー(創業者)である

レイ・クロックです。

劇中のレイ・クロックは嫁さんと離婚して

フランチャイズ先の奥さんを略奪婚を遂げたり

最終的には真の創業者のマクドナルド兄弟から

店の名前ごと乗っ取ってしまう。

野望のためには手段を選ばず

何のためらいもなく

マクドナルド兄弟と取り交わした契約を

破棄する彼のえげつなさ


これは映画の最後のインタビューシーンでのセリフです。

世の中に”執念”に勝るものはない。
”才能”があっても
成功できないものはゴロゴロしてる。
”天才”も報われないのが世の常だ。
”学歴”も賢さを伴うとは限らない。
”執念”と”覚悟”があれば無敵だ。
普通の人が引退を考える年齢で
成功を収めたのはこの方針のおかげだ。


観終わった私の感想は...


(あぁ、私はコイツにはなりたくない...)



人事を尽くして天命を待つ

という言葉があります。


ですが多くの偉人は

人事を尽くして天命をもぎとる

といったほうがいいのかもしれません。


けして褒められないこともやる天才もいます。


彼ら天才が努力と執念の結果に

成功を手にした後のセリフが

「やりたいことをやれ」

なのです。



おそらくですが

今の日本では、ADHD型のカリスマ社長は

もう現れないかもしれません。



織田信長のような

ADHDとサイコパスとの

境界線が曖昧なタイプが多いため

志半ばで部下にパワハラで

訴えられる可能性が高いです。

内々でもみ消そうにもユニオンやメディアが待ち構えてますし

SNSから拡散されるリスクも拭えません。


歴史上ではじめて

サーヴァント・リーダーが重宝され

経営者に人格が求められる現代においては

カリスマ性の高い経営者は生まれづらいと考えます。


いまは大手企業が一般採用とは別に

イノベーション人材枠として

ADHDの方を積極採用する動きが見られます。


枠におさまらない人を会社の枠の中で育成する

天才との関わり方が変わっていくという

これもイノベーションなことです。


良い結果になるよう見守りたいところです。



◆まとめ 


●やりたいことには限りがないので、逆にやらないことから考える。

●死ぬ間際で後悔しているのはやらなくていいことをやっていたこと

●人生をかけてやりたいことはいつか天命がおりる

●やりたいことで成功するには努力はもちろん執念がいる


そして

どちらのやりたいことをやるにしても

自制心が問われます。



やりたいことをやれ!


これは真理でもなんでもありません。

ただの本のタイトルです。


人生の時間をリソース(資源)と考えたときに

やりたいことを探すよりも

やらないことを決断して

目的のために活動することのほうが

はるかに重要なのです。



最後までお読みいただきありがとうございました。


次回は

「自分らしく生きる」のではなく「人間らしく生きる」と考えたほうがいい理由と解決策

について書きます。

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