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研究員がデザイン思考はじめて見た

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最近よく耳にするデザイン思考。教科書的なことよりも、研究員ならどう活かしていくべきか、実践的に考えてみた。
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バズ図解のすゝめ

ありがたいことに、先日Twitter(現X)にて私の図解(マッピング)が大変ご好評をいただきました。 今回はこの図解の詳細を解説・・するわけではありません。解説はこのポストにぶら下げる形でたっぷりコメントしてますので、このツリーを読んでね。 今回は図解自体の説明ではなく、「バズる図解をどうやって作っているか?」という私の頭の中の解説に挑戦します。 思えばこういった図解は三作目なのですが、三作ともYahoo!のリアルタイムの話題ツイートとして取り上げていただいていて、今の

理系研究員がデザイン思考を始めた理由

ついにnoteを始めてしまいました。Twitterでお世話になってる方々、いつもありがとうございます。私はとある食品企業で研究開発に携わっている理系人間です。 このnoteの場では、普段私がどんなことを考えて研究に取り組んでいるかという混沌とした頭の中身を吐き散らかして、それが積み重ねればおそらく整理されてる感が醸し出されてくるだろう、という一縷の望みにかけてみたいと思っています。 なかでもデザイン思考について書き記していきたいのですが、なぜ理系がデザイン思考なのか。その

デザイン思考の型その0 〜基本編〜

前回は私がなぜデザイン思考を始めたのかについて投稿して、たくさんの方に読んでいただけ嬉しい限りです! 今回はデザイン思考の基本ということで、もっとも有名はフレームワーク(型)を紹介します。スタンフォード大やハーバード大のデザインスクールでも用いられており(この二つの名前を聞くと最近うさんくさいことこの上ないですが)、非常にシンプルにまとまっています。 この話はググればいくらでも出てくるので、今回は「研究者だったらどう使う?」という観点で簡単にまとめてみました。ご自身の研究

デザイン思考と研究プロセスの比較

以前Twitterでこんな発言をした時に、多くの研究者の方から共感してもらえました で、もうちょっと頭の中を整理したくて、FoodClip様の場所をお借りして「仮説思考」についてもう少し詳しく書いたのがこちら。 研究というより実験一つ一つの話ですけどね。 ということで、前回書いたデザイン思考の基本の型とこの研究プロセスは何が違うのか、何が近いのかを比較してみた。 研究プロセスの振り返り 1.目的設定 まずは何故実験をするのか、何をするのか。ここがブレるとこれ以降の作業

デザイン思考の型その1 〜ダブルダイヤモンド〜

今回の話は、こんな経験のある人にオススメです ●今日の会議、結局何が目的だったんだっけ? ●発言しても否定的ばかりされるorしてしまう デザイン思考といえば、ペルソナとかカスタマージャーニーマップとかビジネスモデルキャンバスとかが有名。 でも、これって本気で新規事業を考えるとかじゃないと正直意味ないんですよね。お客さんとの共感フェーズはまさにゼロから腰を据えての始まりなので、それなりの覚悟が必要。 実際研修とかでペルソナを作ってみようとかやるけど、たのしかったですまる

デザイン思考の型その2 〜KPT〜

さて今回もフレームワークのお話。 KPT(Keep, Problem, Try) プロジェクトマネジメントの手法なので、もはやデザイン思考なのか微妙だけど、KPTで調べるとデザイン会社が結構出てくるので良しとしよう。 これもある意味前回のダブルダイヤモンドが如く「発散と収束」にも似てます。 このフレームワークを使うメリットはかなりたくさんあるよ! KPTとはプロジェクトとは回していくもの。そして、管理が必要なもの。 プロジェクトを研究活動と置き換えてもいいし、デザ

デザイン思考の型その3 〜ブレスト〜

ブレインストーミング、略してブレスト。ブレイン(脳)のストーミング(嵐)。 これは知ってる人、使っている人も多いでしょうが、基本の基本なのでまとめておきます!知らない人はぜひ読んでみてください! 私はマーケッターやデザイナーの方々など違う職種の方とブレストをする機会が多いのですが、その時の自分自身の反省も踏まえて理系の研究開発職の人間が陥りやすい落とし穴についても考えてみました。 ちなみに、今回はイラストなしの文章一本勝負! ブレストとは?ブレインストーミング(英: