見出し画像

スイス生活立ち上げ③(日本から送った荷物の受け取り)

こんにちは。11月末に数日間雪がどっと振りましたが、12月に入ってからまた気温が上がって雨続きになり、雪はすっかり溶けました。雪が降り出した時は「これがスイスの冬か…これから3か月くらいはずっと雪に囲まれて生活するのか…」と少し落ち込みましたが、全然そんなことはなかったです。ちなみにチューリッヒでこんなに雪が降るのはあっても年に2,3回くらいで、冬でも雪が積もることはめったにないそうです。

さて、今回は荷物の話です。

日本からEMSで荷物を送る

スイスは物価が高いので、なるべく新しく生活用品を買わないに越したことはありません。スーツケースに入りきらない服や靴に加え、日本でないと手に入りづらい調味料などはまとめて日本から送りました。
国際郵便には何種類かありますが、一番早く着くのはEMS(国際スピード郵便)です。航空便で荷物を送ってくれます。ちなみに国際郵便で船便などにすると、下手すると3か月来なかったりするそうです。

荷物は普通の宅急便で使うような段ボール箱に詰めるのでOKです。私はクロネコヤマトで箱を購入しました。瓶など割れ物は緩衝材で覆いました。
ちなみに、国際郵便だと送れないものがあるので、事前に送り先の国へ送れないものをチェックしておく必要があります。また、箱の大きさや重量にも制限があります。

荷物は税関でX線検査でチェックされます。何か不審なものがあったら容赦なく開封されて検査されるらしいです。「ばれないだろう」と言って禁制品を入れると少なくとも捨てられるでしょうし、下手したらなんらかのペナルティがあるかもしれません。送れないけれど持ち込めるもの(モバイルバッテリーなど)もあります。スーツケースに入る容量と相談して送る荷物を確認しましょう。
私の送った荷物は幸いにも中を開けられた様子はありませんでした。箱を開けられたかどうかはわかりません。送れるかよくわからないものは送らない方が無難です。
ちなみに、私の荷物は送ってから受け取りまでに2週間かかりました。到着してすぐに使うものは送らない方が賢明です。また、すぐに洗濯をできるかわからないので、下着とタオルは可能な限り多くスーツケースに入れて持っていくといいと思います。私は到着後最初の1週間洗濯できませんでした。

荷物を送る手順

以下の順番で送るのがスムーズでよろしいかと思われます。
1.箱に荷物を詰める
2.ラベルを作成する
3.集荷を依頼する
4.荷物を渡す

ラベルの作成

手書きのラベルは無効なので、以下のページを参考にして送り状のラベルを作成する必要があります。また、送る荷物の内容を詳細に記載する必要があり、これがなかなか面倒です。

私の場合、出国直前の時期にかなりバタバタしており、荷物を詰める余裕がありませんでした。出国は日曜日でしたが、荷物を詰めたのは前日の土曜日。土曜日に空いている郵便局は限られるため、金曜日に詰める荷物リストだけを作って郵便局へ行きました。
ラベルをスマートフォンで作成すると、QRコードを取得でき、それを郵便局にあるゆうプリタッチというところへ持っていくことで印刷できるようです。しかし、実際にやってみたところなぜか「この内容ではQRコードを表示できません」という文言とお問い合わせ番号が表示されました。それでも、郵便局へ持って行って局員の方に印刷をしていただくことができました。
ちなみに、送る荷物の内容は物品の種類と数量、価格を書く必要がありますが、詰める前にラベルを作らないといけなかったので、だいたいの予想で書きました。実際には数量などについてうるさく言われることはなかったので、だいたいで問題ないと思います。価格についても、よほど高価なものを送るわけでなければ適当な値を書いておけばよいと思います。
重量も予想でいいです。あとで集荷の際に測ってくれます。料金は重いほど高くなります。ラベルには何か所かサインするところがあるので、サインして提出します。

集荷を依頼して荷物を引き渡す

集荷については普通の荷物を送るとき同様に、郵便局の集荷サービスを使用します。私は先述したように土曜日に荷物を詰め、その日に引き取りに来ていただきました。土曜日でも働いてくださる方に感謝です…
荷物を引き渡す際に重量を測定してもらいます。服と靴がメインだったのですが全部で15kgありました。服って結構重いんですね。36,100円でした。高い…
キャッシュレスは何が使えますか、と聞いたところ「現金のみです」と言われました。手元にあまり現金がなかったので、泣く泣くもう一度来ていただくことになりました。
集荷には夕方の17時頃来ていただいたのですが、これから再集荷を手配して明日になってしまうと飛行機に間に合わなくなる可能性があったので、またすぐに来ていただくことはできないか頼んでみたところ、来てくださるとのことでした。急いでコンビニで現金を下ろして、無事に集荷を完了できました。

荷物の追跡

集荷後の荷物は郵便局のwebページから追跡できます。ラベルにお問い合わせ番号が記載されているのでそれを入力すると見ることができます。
11/11に集荷後から、11/14に関西空港を出発するまでは、状況が逐一更新されました。しかし、それ以降は音沙汰がなくなってしまいました。郵便局のホームページに4日で着くって書いてあったのに全然来ないぞ…。アクセスしては更新されていないのを見て不安になる、というのを何度繰り返したかわかりません。この間は自分の荷物がどうなっているかわからないので不安です。意外とメンタルがやられます。
スイスに着いてから、スイスの郵便局Swiss postのホームページからも追跡をできることがわかりました。しかし、そちらでもなかなか更新される気配はありませんでした。

スイス到着(11/13)から1週間経ち、11/20に突然追跡情報が更新されました。どうやらスイスの空港へ到着したとのことでした。そこからは、税関審査等もスムーズに進みました。
ところが一つ問題がありました。私は入国してすぐに学生寮に入ることとなっていたため、荷物の宛先を学生寮の住所にしていました。しかし、1週間で引っ越しに成功したため、新たに住むことになったアパートへ荷物を送らなければなりません。荷物は15kgあるので、学生寮で受け取ってそれを自分で運ぶというのはあまりに非現実的です。
どうすればいいのかわからなかったので、ひとまず大学から最寄りの郵便局へ行って宛先を変えられるか聞いたところ、「なぜ宛先を間違えたのか。宛先は変えられない。荷物は届かず日本へ送り返されるだろう」などと謎に冷たくあしらわれました。
そんなばかな話はなかろうと思い、秘書さんに相談してみました。どうやら届かなかった荷物は近くの郵便局で保管され、自分でそれを受け取りに来てもらうというのが一般的なようです。
それなら郵便局へ行って、そこから再び郵送手続きをすれば問題ないだろうと考えました。実際その通りになりました。なぜ「日本に送り返される」と言われたのかいまだによくわかっていません。後にも先にもスイスに来てからひどい対応をされたのはこの時だけですが、日本でぬるま湯につかってきた自分としてはこれだけでも結構へこみました。

郵便局で再郵送手続き、自宅で受け取り

さて、荷物がスイスの空港に到着してからは、毎日のようにswiss postの追跡情報が更新されました。これには大変助けられました。あるタイミングで、「荷物が~の郵便局で保管されている」という情報を得たため、その郵便局へ向かいました。窓口で荷物の追跡番号を伝えたところ、ちゃんと届いていて、それを新しい住所の宛先へ送ることができました。
郵送は23フラン(4,000円くらい)だったと思います。荷物の大きさを考えると妥当な金額だと思います。キャッシュレス(apple pay)で支払いました。
ちなみに、アパートの表札には大家さんの名前しかなかったため、宛先シールの一行目に自分の名前を書き、二行目にはc/oと書いてから大家さんの名前を書きました。こうすることで、郵便局の人がアパートのどの部屋に届ければいいか知ることができます。日本のアパートには部屋番号があるので自分の名前が表札になくても届きますが、私が現在住むアパートには番号がないので、このような書き方にする必要がありました。郵便ポストに自分の名前をなるべく早くつけた方がいいのも同じ理由で、自分の名前がないと届けに来た人がどこのポストに入れればいいかわからなくなってしまいます。
手続きをした二日後、大学へ行かずにアパートで待機して、14時頃に受け取ることができました。特に時間指定などできないですが、基本的には日中届けに来てくれます。結局、日本で集荷してからスイスで受け取るまでちょうど二週間かかったことになります。
荷物の中身は特に開けられた様子などもなくきれいでした。イタリアやスペインなどの税関では食品の中身を調べる大義名分で食品を開封してそのままにすることもあるようで、そのせいで衣服が食品で汚れたしまった、という話をネットで見かけました。そのため、衣服はビニール袋で覆っていたのですが、すべて杞憂ですみました。
こうして無事に冬物が揃い、スイスの寒い冬を乗り越えるための準備ができました(欲を言えばダウンジャケットはもっと早く届いてほしかった…)。日本から送った調味料も毎日活躍しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?