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2024/03 ベトナム・タイ旅行[4] 3月26日 バンコク~カンチャナブリ

久々に良く寝、そしてバスターミナルへ。

2024-03-27 08:30
よく寝たが故に、ホテルの朝食を逃す。本当は1時間早く起きる予定だったが、在タイ邦人向けの薬局に行く予定を昨日のうちに現地向け薬局で済ますことができたのでそれは助かった。 Google mapによると、昨日降りたバス停から今日の経由地を通るバスがあるらしい。とりあえず待つ。
タイを含めて海外の都市のバス停は時刻表がないことが多い。 その代わり例えば「xx系統のバスは6:00〜22:00の運転 ラッシュ時は5分おき、それ以外は10分おき」と書いてある。そして道路相手だから渋滞などで均等に運転されていることは稀である。

などと御託を並べていたらバスが現れた。昨日とは違い、冷房付きのバスだ。快適な乗車が約束された代わりに、行き先によって値段が違うため、多少難易度が上がる。「サイタイマーイ」と言って20バーツ渡したら1バーツ返ってきた。うん。まあ、合ってるだろう。


「非冷房も風が通っていいよね」とか思っていたが、やっぱ冷房は最高と再認識した。

ラッシュが終わっているからか、道路は存外快適で、予想よりも早くサイタイマーイについた。降りますのボタンを押したら注目を浴びた。終点だったらしい。サイタイマーイ、英語だとsouth busterminal。そりゃそうかターミナルなんだから。

カンチャナブリ行のバスが…ない!?

バンコクの南西部にある南バスターミナル。ショッピングセンターと併設されいるので携帯ショップからレストランまで揃っている。が!私の乗りたいバスの窓口がどこに行ってもない。旅行情報ブログと窓口の構成がガラッと変わっている。こまってしまってわんわんわわーんした。

バスターミナルにいた犬。バンコクでその毛皮は暑かろう。

なんだか少し違う気がするが窓口のようなものを発見。ジロジロ見てたらスタッフが出てきた。次のバスは空いていますかと聞いたら「1PM」と。現時刻10時。悩んでいたら「ミニバスなら外から出てるよ」と助言をいただいた。致し方ない。そうするか。

24人乗り/36人乗りみたいな案内みたい。高級なバスなのか?

ミニバス(ロットゥ)に妥協?する

外に出て、ミニバスを見つけると、客引きっぽい掛け声で切符売り場に連れて行かれる。逆に怪しいんだよなと思ったが、定価の110バーツだったので購入。 切符が全てタイ語でさっぱり。これが出発時刻?座席の番号?ちがう?先着順?矢継ぎ早に質問してしまったが、全部笑顔で答えてくれた。優しさが沁みる

真ん中のマイクロバスがそれ。「ミニバスはほとんどハイエース」ときいていたが、新し目のコースターだった。

発車まで時間があったので朝食をいただく。フライドカオマンガイ。美味しいに決まっとる。タイ米は日本では評判が控えめだが、現地で食べるとこんなにも美味しい。調理方法の違いなんだろうな。 ちなみにバスターミナルは1階のトイレだけ有料で、他のフロアは無料。いずれも綺麗だった。


M階も普通なフロアだったので1st floorが実質3階
仏教関係?の個人売買が行われていた。実質デザフェスである。

20分前だがもうバスは到着し、何人か乗車していたので着座。マイクロバスだが1人席だし入り口の前で足元は無限の空間。冷房は効いてるしUSBの充電器もある。前評判に比べあまりにも快適である。 満席になったためか、5分前に発車した。なおまだこの段階では行き先が本当に合ってるか不安なままであった

ドアの前でベスポジ。足伸ばせるし、充電できるし、空調もバリバリで最高。

しばらくGoogle mapとにらめっこ。方角があっていることを確認。途中の路上で止まり、満席なのに一名乗車。ドライバーが慣れた手つきで座布団を出し床に座らせた。面白すぎる。 路上のテントを翻訳すると行き先が合っている確信が持てたので安心。あとそのマークちょっと怖くない?

ドライバーに声をかける乗客が数名。その数分後に停車して途中下車していた。そういうシステムなんだろう。知らんけど。 道中は幹線道路がメインで、一般道だったが時折90km/hをマークするが快適だった。

カンチャナブリに到達

2時間と少々経った頃、ミニバスは今日の目的地、カンチャナブリに到着した。 バスターミナルに降りた瞬間、タクシーおじさん達からの熱いコール。だったが、目線を逸らしただけで「あっ乗らないのね」という感じになった。しつこくなくて大変優れている。

ここから出発するのは結構難易度高そうだなって構造でした
カンチャナブリのバス、バンコクと比べて癖が強い

宿までそれなりの距離があるのでダメ元でgrabを開いたところ、10分ほどでバイクがやってきた。あまりこの街には慣れていないらしく、交差点ごとにナビを確認していた。少し悪い気もしたが、真面目に取り組んでいる姿はとても好感を持てた。
最終的には2回ほど道を間違えたが無事に到着、笑顔で握手。田舎街のほのぼのエピソードだ。 この日の宿は川沿い、というか川に浮かぶコテージ型のゲストハウス。見た目にクソほどビビりながら入ると、宿の子供が出迎えた。チェックインを告げると奥からパパっぽい人が出てきた。

佇まいがやばすぎるが、内装はそこそこ良かった

「予約してる?」「はい」「じゃあこれ、鍵」
名前確認した?
まあいいや、即座に部屋に案内された。部屋の中はまあ許せる程度の衛生感で、エアコンもある。川に浮かんでいるので虫が心配だったが大丈夫そう。チルっぽい。

たぶんコテージ部分は浮かんでた。
この環境で虫が飛んでないのはもはや誤算。よかった。

泰緬鉄道の足跡をたどる

そして小休止の後、宿から数分歩く。
訪れたのは 「DEATH RAILWAY MUSEUM」 第二次世界大戦時、日本主導でタイとミャンマーを結ぶ泰緬鉄道を建設したが、環境と処遇の過酷さで多くの死者を出したことからそうまで呼ばれることとなった。カンチャナブリは建設における拠点だったため、これらにまつわる史跡等が点在する


日本人とわかるとすぐさま「私たちの”仲間”を連れてきた?5、6、7人はいるね」 受付の人からブラックジョークを受けた。 これが「アウェイ」か!という印象を受けた。 「彼らに入場料はいらないだろう」 と精一杯言い返して、1人分の入場料を払い中へ。

入りしな「動画はダメだけど写真は大丈夫。たくさん撮ってね」と説明を受けた。
この地を舞台にした名作映画「戦場にかける橋」の一部を流していたため、動画撮影を禁じているのだろうか。英語での説明をGoogle翻訳にかけながら中を進む。

中ではそもそもの鉄道の作り方から始まり、寝泊まりしていた施設、傷病者の扱い、現場合わせで作った医療器具の説明、犠牲者の内訳などが展示されていた。もともとWW2における日本軍は、雑な兵站管理をはじめ、各地で非常に過酷な状況となっていたことは知っていたため、内容に新たな驚きはなかった

しかし、「加害者としての日本」という視点は新鮮だった。もちろん連合国側のプロパガンダも含まれているとは思うものの、変え難い事実を展示していることは否定できない。 日本人として、カンチャナブリに訪れた際には足を運んでほしいと思う。

あと出口のところがカフェになっていて、入場者にはコーヒーが無料でもらえる。あとミニサンデーを注文したら全然ミニじゃなかったしアイスが「戦勝国側」のブランドだった。訪れた平和に感謝。

外に出るとTAXI〜?と声をかけられるが、すぐだからいらないと言うとそっか!で終わった。平和だ。ここから40分ほどの徒歩移動。全然すぐじゃない。幹線道路沿いをひたすら歩く。

「地方の風景」の世界的共通点

「うーん。どこも同じなんだな」

車やバイク主体の街なんだろう。片側2車線ずつの道路で、車のディーラー、モーテル、コンビニなどのチェーン店が並ぶ。つまり、日本の至る所で見られる風景と構成が同じである。「日本の田舎はどこに行っても同じ風景」と批判する層がいるが、タイにもいるのだろうか

下水のグレーチング、粗すぎてこわい。

途中、暇を持て余し配信アプリを開く。
「旅行中ですよね!どこにいるんですか?」
「カンチャナブリをクウェー川橋にむかって歩いてます!」
「どこぉ…」
とコメントを残す。 どこやねん。ツッコミ待ちコメントは反応を困らせるでやめよう。

走っていったバスが派手すぎ

道中、公園のような広場に碑があるのを見つけた。 連合国関係者など、泰緬鉄道建設で命を落とした人々のため、日本軍が建てたものだそう。 「お線香を上げていきませんか?」日本語で話しかけられ「いくらですか?」ってきいたところ箱に「お布施」と書いてあるのをみつけ、申し訳ない気持ちになった。

戦場に架けた橋

到着した。今日の目的地、クウェー川橋である。 「戦場にかける橋」の舞台で、原題は「The Bridge on The River Kwai」なのでまさにここである。 中央の三角形のトラスの部分は連合国軍側の爆撃を修繕した部分だが、丸型の部分は建設当時のままである。

壮絶な歴史を経て現在に至るが、平和な世ではしっかり有名観光地。線路の中を歩いたり写真を撮ったりなど、日本ではまず見られない光景である。立場的に抵抗はあったが、せっかくだし自分も参加してみる。写真撮るのを手伝いながら出身地を聞いてみたがスペイン、フランス、イギリスなど様々であった

16時30分、列車は時刻通りにクワイ川橋にやってきた

線路を歩いていた観光客の退避を確認しながら超低速で通過し、笑顔で写真に収める人々。
まさに平和なひとときが流れていた。


撮影も終わり、RiverKwaiBridge駅から徒歩でカンチャナブリ駅付近に戻ることにする。駅の近くには蒸気機関車が展示されていた。銘板にはC5623と書かれていることから分かる通り、日本のC56形蒸気機関車である。 暑さに耐えきれず青りんご味のお茶を頂く。イメージつかないかもしれないけど、美味しい。

行きで歩いた幹線道路をそのまま戻る。TAXIに乗っておけばよかったなと思う反面、この街のTAXIは「トラックの荷台」なので冷房を享受することもできない。足元の悪さとインディーズな犬に気をつけながら進む。歩きながら色々考えていた矢先、ふと不安がよぎった。

ギリ飼い犬だと思う

「残金、いくらだ?」
空港で1000バーツ、昨日のMBKセンターで2300バーツ。日本円にすると合計12000円ほど用意したが、先述のとおり、買い物や外食を頻繁にしていたため、残金が少なくなっていた。この時点で残り400バーツ。全然足りないじゃん。

アムウェイってタイにもあるんだね

バンコクならいざ知らず、ここカンチャナブリでは両替店はなく、あとはセブンイレブンのATMを頼りにするほかなかった。そもそもATMが海外クレジットカード対応なのか、そうじゃなかった場合バンコクに引き返すかなど考えていたらカンチャナブリ駅に到着した。

杞憂だった。セブンイレブンの前に1台、道路を挟んで3台。いずれも異なる銀行同士のもので、仮に1台がダメでも他のATMを試すこともできそうだ。1台目のATMで無事に2000バーツを確保。1000バーツ札2枚。どこかで崩さないと。

カンチャナブリの夜市で夕食調達

宿の付近にもレストランがあったみたいだが、カンチャナブリ駅前のナイトマーケットが非常に賑やかで良いとされていたので、今日はここで夕食を確保することとなった。 時間は18時の少し前、まだ開店していない屋台もあったようだが、すでに大変賑やかなムードとなっていた。


色々なタイ料理をはじめ、服、おもちゃ、スマホグッズ、果てはマッサージ(!)の屋台もあり噂以上のラインナップ。見てるだけでも楽しい感じだったが、ひとつ気づきがあった。

「アルファベット、英語がない!」

それもそのはず。バンコクと違い、ここは地元の人向けのナイトマーケット。わかるのは数字だけで、他は全てタイ語表記。さてどうしたものか。

背景もあってか、翻訳アプリを通してもうまくいかず

「聞けばいいだろう」と自分の中の自分が呼応したので、とりあえず美味しそうなお好み焼き状の何かを注文。20バーツ。野菜が多く入っていて、見た目もリッチで期待大であった。

実際はもやし含めて野菜が全て火が通ってなく、色々なリスクを考えて申し訳ないが半分ほど残してしまった。

その後、ガパオを購入。35バーツ。バンコクで100バーツだったものが半額以下である。観光地だったのもあるとは思うが、首都とそうでない場所の物価の違いに驚くものである。
地元向けのナイトマーケットであるため、食事できるスペースが少なく右往左往してしまったが、併設している団地の中庭っぽいところにテーブルがあったため着座。観光客っぽい人もやってきたので多分大丈夫だろう。ガパオと揚げ物の何か(本当にわからない)を一緒に楽しんでいたら突然銃撃を喰らうことに

その銃弾は水だった。犯人は未就学児の数名。現行犯である。あいにくヘッドショットを喰らってしまい絶命。両手をあげて「help!」と叫んだものの、犯人グループは大笑いして去っていった。将来有望だ。元気に育てよ(最期のひとこと)

また、中にはなんと寿司の屋台もあった。
寿司...のような何かではあるが...。
珍しいなと写真を撮っていると周りから「(ジャパン...ジャパン...)」とひそひそ声が。

ワタシがスシ=ポリス=デス。ナムサン! とはならず。
ニヤニヤしながら写真だけ撮らせていただいた。

腹も満たされたので宿に戻ることに。明日はかなり早朝からの移動なので、セブンイレブンでパンと飲み物を購入。1000バーツ札を崩す。ごめん、これでいいですか?と聞いたところ笑顔でOKをいただいた。ありがたい。

タイの田舎町で、インフラなどどうだろうと思っていたが、街灯も歩道もあったのでさしたる不安はなかった。 夕飯時で帰宅途上の渋滞や、通りからは料理の音や香りが漂っていた。

「コインランドリーあるじゃん...」 無理してバンコクで洗濯しなくてもここでよかったじゃんと思って撮った一枚。乾燥機はないみたいだが、宿が広いバルコニー付きだったので問題ないだろうし、なんなら近隣には乾燥機付きのそれがあった。

宿に近づくと街灯は減ってきた。犬が怖い

宿に着くと逢魔時であった。 クウェー川も対岸のネオンを反射していて、夜の訪れを感じた。 とりあえずSNS用の写真を撮り、買ってきたコーラを飲み干して部屋に戻る。

シンプルに美しかった。隣の宿からなぞのEDMがめっちゃ流れていた。

この宿、ゲストハウスと名乗っているので設備は簡素だ。ドライヤーやタオルや歯ブラシなどのアメニティはない。 あと部屋の照明が壊れていてシャワールームの照明だけでやり過ごした。明日も早いし、一番過酷な日になるのは確定していたので、覚悟を決めて就寝。

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