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【夏の房総旅行】鋸南町の人々と自然に出会った日


月曜日の朝

土日の疲れが抜けきっていないのを感じながら

パソコンに向かっている。


予定をサッと確認して

やるべきことをぼんやり考えて

ふーっと力を抜く。


たぶん、だいたいの予定は午後からでいい

先のことを考えるのは、いったん止める。


少し、周りの話し声が気になったから

イヤホンの音量を上げる。


今、やりたいことをやろう。

今、書きたいことに集中しよう。


思い出すだけで

涙が出そうなくらい感動して

微笑んでしまうくらい幸せだった

房総半島での出来事を

忘れないように、言葉にしておきたいから。


✏️__________


7月最初の土曜日


朝一で都内を出発し

海ほたるを経由して、房総半島に渡った。


正午過ぎには木更津を通過し

穏やかな自然を感じながら、1時間ほど車を走らせた。


チェックイン時刻、15時の少し前

わたしたち夫婦は今回の旅の目的地

安房温泉 ビーチサイド温泉リゾート【ゆうみ】

に到着した。


海沿いの駐車場にゆっくり入ると

スタッフさんが笑顔で近づいてきた。


所定の位置に車を停めて

あらためて房総の海を眺める。



「ビュー!!!」

と、二人で小さく叫んだ。



わたしたち夫婦の、絶景を見たときのノリ

ナイスビューのビュー


「生憎」という言葉がピッタリの梅雨空で

ピカイチのナイスビューではなかったけれど

小さく叫ぶには値する「ビュー」


異様にテンションの高い二人を横目に

「明日は晴れるはずなんで、もっと綺麗ですよ」

と、スタッフさんが少し悔しそうに言っていた。


✏️__________


館内に入り、案内を待つ。


アジア味が溢れる編み込みのソファはとてもお洒落で

座るとキシキシと音を立て、心地よく沈んだ。


エントランスホールには、統一感のあるインテリアがさりげなく置かれ

息を吸い込むと、上品なリゾートの香りがした。


「やばいね」

二人で、つぶやいた


そこへ、スタッフさんがやってきて

無駄のないインフォメーションを受ける。


予定していた貸切風呂と

予定していなかったエステの予約が完了した。


わくわくが、止まらない



そして、いよいよ、わたしたちの泊まる部屋へ。


少し緊張しながら、307号室のドアを開く。





広がる、房総の海




海、海、山、海




ベルボーイさんの丁寧な説明が、驚くほど頭に入らない。



わくわくが、溢れ始めている



ほどなく、ベルボーイさんは去り

大撮影会が始まった。



そこからしばらくの間

わたしたちは「やばい!」と叫び続けていた。


入口
ファーストビュー
海をバックに
生憎ウェザー
鍵置き
ベストショット
テンションが上がり過ぎた人々の末路


✏️__________


夜ごはんの前に、お風呂に入る。

その前に、カフェテラスを堪能する。

それがわたしたちのプランだ。


大興奮の撮影会を終え、2階のテラス席に向かうと

すでに何組かの先客がいた。


駆け回ってはしゃぐ子どもたち

コーヒーを片手に談笑している大人たち

海を眺めるカップル


どの宿泊客も皆、幸せそうな雰囲気に満ちていた。



わたしたちも、思い思いのドリンクをトレーに乗せ

海が見える席に座った。





ナイスビュー





ではなかった。

相変わらず、見事な、曇り空だった。


「さすが雨女だな」

「午前中と比べたらマシか」

「明日は晴れるよ」


雨が上がったばかりの不気味な空と、大荒れの海を目の前に、無責任なことを言い合い

わたしたちは少しだけ、興奮を落ち着かせた。


カフェテラス
ウェルカムドリンク
マンゴーのロールケーキと一緒に
分厚い雨雲から覗く、小さな晴れ間

✏️__________


夕方のお風呂は、予約をした貸切風呂だ。


【ゆうみ】にはたくさんのお風呂があり

無料の貸切風呂

有料の貸切風呂

共同浴場

それぞれの違いを楽しめる。


16時20分

屋上へ向かうと、そこには4つのタイプの貸切風呂があり

わたしたちは「渚」に入った。


洗面スペースで汗を流したあと

2人でちょうどいい大きさの浴槽に、体を沈める。


「やばい、最高だわ。」


目の前に、海が広がる


ナトリウム質の温泉はほどよく温かく

顔に当たる海風が心地よい


「すごいわ、これ。」

「すごすぎるね」


人は心の底から感動したとき、言葉が出ないというが

わたしたち夫婦の場合、語彙力が小学生になる。




少し汗を流すつもりで入った、一発目のお風呂

わたしたちは貸出時間のギリギリまで、浴槽から海を眺めていた。


貸切風呂「渚」
滑らかなナトリウム温泉
風が最高に気持ちいい


✏️__________


いよいよ、メインイベント

夜ごはんが始まる。


お昼ごはんを11時過ぎに済ませていたわたしたちは

ベストコンディションでその時を迎えた。


そして、ここから、わくわくの嵐「第二弾」が幕を開ける。



つづく

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