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三重県 雲出川(坂本川)解禁 フライフィッシング釣行(2024年3月)

 ホームリバーである雲出川が、ついに解禁しました。
 例年、3月の最終日曜日が解禁となっており、3月1日解禁の渓流が多い中、孵化したアマゴの稚魚が、産卵床ごと踏まれる危険性が少なく、良い設定日だと思います。
 むしろ、発眼卵放流を実施する者の目線で言わせてもらうと、岐阜県などの2月1日解禁は、早すぎです。
 雪深い地域で2月なんて、孵化した仔魚の多くは産卵床に留まっています。そんな場所に、釣り人がドカドカ入ったら、間違いなくダメージを受けるでしょう。釣れる魚も錆び錆びで元気はなく、食べてもおいしくないでしょう。
 本流のシラメ釣りなど、以前は2月解禁の意味もあったでしょうが、いまや天然のシラメはほぼいません。お祭り気分を味わうだけなら、本流域に限定し、成魚放流主体の管理釣り場方式の方が、理にかなっていると思います。

 右下の日付だけ変えて、毎年使われる看板。・・・と思わせ、実は禁漁期も含め、一年中設置されている看板(笑)
 欲を言えば、最終日曜日ではなく、土曜日にしてくれないかなー。翌日、お仕事なんだよなー。

 みんなが一度は覗き込むポイント。昔は、テントを張って場所取りをしている方もいました。

 そして、昔は釣り人の熱量も凄かった。
 一人しか釣ってないからポイントに入ろうとしたら、後ろで酒盛りしているじーさん達に怒鳴られたのは懐かしい思い出。
 上の写真で、人が集まっている場所では、ライズも見られますので、後で狙おうと思います。
 なお、以前は、細かく分散して放流されていましたが、放流する場所が少なくなって、数か所に大量放流されているようです。人員不足なのでしょうか。
 少し上のプールに移動するも無反応。全然釣れないとぼやくじーちゃんに「それ(※ゴープロ)、カメラなん?水の中撮れるの?ちょっと見てくれへん?」と頼まれ、水中撮影を開始。

全くいません

 以前は、ウヨウヨいたポイントでしたが、1匹もいません。
私:「全然いませんわ」
じーちゃん:「やっぱり!游漁証入れるケースも、ちゃっちくなったし、漁協、金ないんやな!組合長に文句言ったろ!」

老齢の釣り師あるある:釣れないとすぐに漁協の組合長に文句言おうとする
気持ちは分かるけどね。内水面漁協の方々は、地味に頑張っているというか、もはや存続の危機なんですけどね。文句じゃなくて、改善案を提案してほしいですね。

 ↓このポイントも、以前は有望ポイントでしたが、アマゴの姿はありません。上流のプールには数名が集まっていたので、そこに放流されたのでしょう。

 場所が空くまで待つのは意味ないので、多少は下に流されているのではないかと思い、プールの下流を狙うと案の定ヒット!
久しぶりの、雲出川アマゴとご対面。

毒キノコアマゴとか言われちゃう、派手な朱点が特徴です

さらにもう1匹追加。フライは#16のパラシュート。アブドメンはブラウン系の色だけど、多分、メイフライっぽければ何でも食うと思う。

目の白目部分にまで朱点が入ってるのはヤバイ

あと30年ぐらいで、錦鯉か金魚に進化しそうな色合い。
以前、こういった画像を使ってアンケートを実施(今も投票可)したけど、養魚場の方々の苦労もよく知っており、選抜する親魚を見直した方がいいとか言い辛いんですよね。

 雲出川は、非常に釣りやすい川です。川のすぐ横を道路が通っているので、安全に釣りが楽しめます。
 さらに、餌とルアー釣りの方が多いので、状況によってはフライだと無双できます。
 メイフライのハッチも増えてきたようです。足元で羽化したダンが蠢いています。

マエグロヒメフタオカゲロウ(多分)


ちょっと休憩。
坂本川には、ワサビが自生している場所があります。他県でも、ワサビ畑の栽培品以外では、見たことがありません。大切にしたい環境です。

が、抜かれて放置されている株が、何本か転がっていました。

ふざけんな

 野生のワサビの根茎なんて、小指の先ほどの大きさしかありません。
 期待外れだったのでしょうが、抜いて放置するその心は?
 最近、タラの芽を収穫するのために、木をぶった切るアホが増えているが、野生の植物は無限に再生すると考えているのか。
 こういった行為が増えると、間違いなく立ち入り禁止、駐車禁止とかになります。絶対にやめましょう。
スーパーハッチ。すごい量が飛んでいます。
解禁から半日、釣り人の数が少なくなりましたが、さすがにスレてきたようです。
ポツポツと、年越しの野生魚のようなアマゴも釣れてきます。


釣り人がいないプールには、アマゴが全くいません・・・・と、思いきや。

 活性も高そうだし、釣られなかったというよりは、50匹とか100匹とか、乱獲する人が減ったのでしょうか? 

いまだに仕掛け丸ごと捨てる人がいるとは・・・。

 木の枝に引っ掛かったとかなら仕方ないですが、手が届く範囲のゴミは拾ってほしいですね。
 上記の、昔の釣行記でもゴミ拾ってますが、控えめに見ても餌釣り師のゴミマナーは(海も含め)悪いと言わざるを得ません。
 ゴミを拾ったすぐ近くで、アマゴが釣れました。

 この時点で20匹オーバー。早朝に来ていたら、物凄く釣れたと思います。

ハードウッドか、人工木で作った方がよかったかもね

 一時ブームになった、森林セラピーとかいう事業で設置されたデッキ。
 休憩用のベンチとかもその辺に設置されてますが、使われているのを見たことがありません。というか、普通の杉材(間伐材?)なので、腐ってカビ生えてボロボロです。

 朝方、人が沢山いたプールに戻ってきました。誰もいません。ライズもポツポツ見られます。
 1匹ヒットさせ、バラした後は、すっぽ抜けの連発。

 何かおかしいとフライをチェックすると、針先が折れていました。
 ドライフライで場を荒らしたんで、沈めて1匹追加。

ストマックポンプは自作だよ
ビーズヘッドニンフが効果的でした

 餌とルアーで攻められたあとは、小さいフライを使うのが鉄則ですね。
 トータル、20人ぐらいが狙っているはずですが、フライは終始、効果的でした。

 朝方キープしていた5匹を、帰宅後に調理。
 断っておきますが、私は原理主義的C&R推進派ではありませんので悪しからず。

アマゴの塩焼き

時々釣って食べることは、釣りを長く続けるために必要なことだと思います。おいしかった!

今回、沈めて使ったビーズヘッドニンフには、真鍮製ブラスビーズを使いました。
グラス(ガラス)ビーズは安くてよいのですが、岩にぶつけるとすぐ割れるのが難点。
タングステンまたは真鍮製ビーズの使用をおすすめします。


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