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FLUXが媒体社様に提供できる価値とは【FLUXイベントレポートvol.4】

みなさん、こんにちは!

FLUXは「テクノロジーをカンタンに。経済価値を最大化する。」というミッションを掲げ、現在はオンライン売上最大化サービス「FLUX AutoStream」と、ノーコードウェブサイト作成サービス「FLUX siteflow」を提供している会社です。

今回も先日実施した媒体社様向けイベントのレポートをお届けいたします。媒体社様とFLUX社員の座談会の様子や、FLUXが提供するプロダクトについてご紹介しますので、是非ご一読ください!

「海外トレンド」や「サイト作成に活用できるツール」などをご紹介した前回までのイベントレポートの記事はこちらです!

パブリッシャー × FLUX座談会

イベントの後半では、FLUX社員との座談会を通し、媒体社様が感じている課題や注力するお取り組みについて伺いました。

【登壇者】
株式会社東京スポーツ新聞社 荒川幸則氏
同社マーケティング室/室長。マーケティング、広告収益化、データ分析、営業支援、DX支援、EC運営を担当。

株式会社Creative2 西村心氏
報知新聞社を経て、現在はCreative2 デジタル戦略本部/本部長。運営するバーティカルメディアにて、マネタイズ・システム・アライアンス領域など、コンテンツ制作以外を担当。

株式会社FLUX 上田圭輔
アドネットワーク事業者やライフスタイルメディアを経て、現在はFLUX アカウントエグゼクティブ部/マネージャーを務める。サービスの導入から実装後のサポートまでを担当。

株式会社FLUX 下田艦二
複数のアドネットワーク事業者や広告代理店を経て、現在はFLUX アカウントエグゼクティブ部/マネージャーを務める。サービスの導入から実装後のサポートまでを担当。

媒体社様が感じている課題とそれらへの取り組み

ーー下田:早速ですが、現在媒体社として一番課題に感じていることはなんでしょうか?

荒川氏:弊社メディアは、リファラル・オーガニック・ディスカバー経由の流入が三本柱です。PVによる収益モデルを今後どう変えていくのか、どう広げていくかが重要な課題となっています。

上田:PVを伸ばす施策に関しては各社から提案を受けている状況かと思いますが、外部ベンダーなどのご提案はいかがでしょうか?

荒川氏:レコメンド事業者からのご提案や、SEOコンサルを入れていることもありその辺りのご提案をよく受けています。

下田:レコメンド事業者というと、Creative2もさまざま導入や検討をしていると思います。西村さんへのご質問となるのですが、現在導入している事業者はどういった経緯で導入しましたでしょうか?

西村氏:レコメンドやインフィードは3~4年前の全盛期と比べると、収益性に対して審査や配信比率の調整など、そこにかける労力が合わなくなってきている印象です。そういう意味では、単純な売上という観点だけでなく、日々の工数も含めて適切な事業者を選定しています。

下田:ありがとうございます。そのほか、課題について貴社としてはいかがでしょうか?

西村氏:RPM(インプレッション収益)が下がっているなか、『収益構造の偏り』をどう解消するかが最大の課題です。対策としては、PPID(パブリッシャーがユーザーに割り当てる識別子)の活用などが考えられます。先行している同業の話を聞く限りは、効果的な施策だと感じていますが、実際の成果に関してはまだ検証中です。

ーー上田:やはり収益改善は各社共通の課題となりそうですね。それでは、荒川さん・西村さんが仕事をする上で、個人として課題に感じられていることはなんでしょうか?

荒川氏:人材育成が一番の課題です。広告運用に関してはマニュアル化が進んでいますが、データ分析・施策立案などができるようになるにはどうしても時間がかかります。担当者によって成果にバラツキがでてしまいがちです。

上田:媒体社として必要な人材は広い範囲で求められるところではありますが、東スポとして特に必要としている人材はどのような方でしょうか?

荒川氏:やはりデータ分析ができる、数値に強い人材がほしいなと思っています。

下田:Creative2西村さんとしてはいかがでしょうか?

西村氏:3rd Party Cookieの規制が進む中、DMP(データマネジメントプラットフォーム)の構築が注力点のひとつとしてあり、ベンダーと組んで商品設計をしている状況ですが、この自社データを『誰が売ってくれるのか?』が最大の課題だと感じています。

ーー下田:そういった課題感を抱える状況で、現在注力している取り組みや、今後取り組みたいと考えている領域はなんでしょうか?

西村氏:DMP以外には、ログイン機能の実装やコンテンツ課金の拡大があります。まずはIDを取得したり、ニュースレターの購読を促すことで、主力メディアから派生した収益源を生み出そうとしています。実際、直近ではソフトバンクホークスに特化したサブスクサイトを作成したところです。

上田:コンテンツ課金の文脈でいえば東スポも一日の長があるかなと見ておりますが、実際にその辺りで苦心した部分など東スポさんのご意見も伺えればと思います。

荒川氏:たしかに会員登録への誘導や有料課金といった領域には、私たちも注力しています。投稿から時間が経った有料記事を無料公開し、ニュースレターに流すことで『有料会員』の魅力を伝えたりしています。また、ライブ配信記事の広告配信にも取り組んでおり、こちらも大きな成果をあげています。

FLUXが提供できる価値とは

ーー上田:課題に取り組むなかで、様々なソリューションの導入を検討するかと思います。Wrapperやプロダクトを決める基準はなんでしょうか?

西村氏:Bidderとの契約を一任できるという導入までのスピード感と、FLUXに在籍しているメンバーの知見の深さです。その点で、FLUXさんへの信頼度は非常に高かったですね。

荒川氏:弊社としてはサポートの手厚さも重要な指標です。FLUXさんとは今でも隔週で定例ミーティングを行い、毎回中身の濃いデータや資料を共有してもらっています。

ーー下田:嬉しいお言葉をいただき、ありがとうございます。宣伝感が強くて恐縮ですが、FLUXのプロダクトを導入して感じたメリットを教えていただけますか?

西村氏:各担当者の対応スピード感などは期待通りでした。そのほかにも定例ミーティングで深い知見、情報が得られることもやはり大きなメリットに感じています。

荒川氏:収益面での成果を強く感じています。弊社は去年の薬機法改定に伴い、収益が大きく低下しました。その際にFLUXの担当者より的確なソリューションをご提案いただいたことにより、収益改善につながりました。

ーー上田:引き続き価値を感じていただけるよう精進して参ります。最後に、今後のFLUXに期待することはズバリなんでしょうか?

西村氏:Wrapperの最適化は引き続き行っていただきたいです。また、先日のFLUX単独イベントでは、海外のアドテクイベントの内容を『日本国内に置き換えるとどう捉えるべきか?』というところまで落とし込んで共有いただきわかりやすかったので、その辺りは引き続きお願いしたいです。

荒川氏:今後も新しいプロダクトの開発をしていただきたいです。特にID関連の技術に関して、一緒に良いものをつくっていけたら嬉しいです。

ーー上田・下田:お二人とも、お忙しい中本日は貴重なお話をいただきありがとうございました。

FLUX Product Roadmap

イベントの最後に、FLUXのプロダクト企画部のシニアマネージャーを務める田中朗より、FLUXの展開するプロダクトのロードマップをご紹介いたしました。

【登壇者】
株式会社FLUX 田中朗
龍谷大学文学部史学科卒。デイリースポーツにて広告営業、その後神戸新聞に出向、デジタル広告を担当しprebidや共通IDを導入。朝日新聞に転職後、広告メニューの開発や新規事業に従事。2022年2月にFLUXに入社。

FLUX ID Manager

田中:FLUXはPost Cookie時代を見据え、「ID」領域に注力をしています。その一つが『FLUX ID Manager』です。

PrebidのModuleに様々なIDソリューションを接続することで、IDを最大限活用できるというものです。

具体的には、LiveRampやID5といった各IDソリューションごとに、Cookieやカスタマーデータを取得し、これらをFLUX ID Manager経由でFLUX Biddingと繋ぐことで、入札の最適化を行います。

FLUX Engagement

『FLUX Engagement』はユーザーの行動データを踏まえ、Viewabilityの高い広告配信を実現するソリューションです。滞在時間や直前のアクション、エンゲージ時間などを通し、ユーザーの特性を把握します。

例えば、アクティブなユーザーに対してのみ広告をリロードすることで、効果的に収益化を図ることができます。広告を求めていないユーザーには広告を非表示にすることで、より快適なユーザー体験にも繋がります。

広告主様向けのプロダクトも拡充

FLUXは広告主様向けのプロダクトの拡充も進めております。媒体社様・広告主様の両者にソリューションを提供することで、最終的に両者の収益向上につながると考えております。

FLUX Market Place

その一つが、FLUX idを軸にした独自の広告マーケットプレイス『FLUX Market Place』です。

ユーザーの行動データを元に、広告主様はより購入につながる広告出稿、媒体社様はViewabilityが高まるような広告配置・配信などが可能になります。

将来的には、FLUXが営業するだけでなく、Google AdMangerと連携し、各媒体社様の営業部隊が販売できるよう開発を進めております。

Cookieの制限に伴いRTB(Real Time Bidding)の収益が低下するなか、自社で高単価案件を販売するために活用していただけるソリューションとなります。

FLUX Targeting

ユーザーセグメントの構築には、『FLUX Targeting』を根幹技術として活用しています。サイト内にタグを実装するだけで、広告配信におけるオーディエンスを最適化するソリューションです。

無駄な配信を最小限に抑え、担当者の広告運用スキルに依存することなくCPA改善が期待できる技術となります。

このように、FLUXでは媒体社様・広告主様の両者にソリューションを展開し、広告ビジネスのエコシステムを完結できるような仕組みを構想しています。

もしFLUXのプロダクトに少しでもご興味を抱いていただけましたら、是非お気軽にお問合せください。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。イベントレポートは今回の第4弾で終了となります。

これからも本noteではアドテク業界などに関する様々な情報を発信していきますので、今後もお見逃しなく!


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