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リーディング・マラソン#8

本を読む→一定時間が来たら他の人に読んで感じたことを語る、というのを繰り返すリーディングマラソンも今日で8回目。なんだかもっと回数を重ねてきた気もするけれど、毎月この時間が楽しみになっている。

今日読んだ本は写真の3冊。

1冊目の「子どもたちに民主主義を教えよう」(あさま社、工藤勇一・苫野一徳著)を選んだのは、探究コースのゲストとしてお世話になっている苫野さんの本だからというのももちろんあるのだけれど、今お仕事でお手伝いしている高校の探究の授業に関わる上でも、自分自身が市民活動の一環として哲学プラクティスをしている上でも、深く理解する必要があると思ったので。

まだ序章と1章の途中までしか読めていないけれど、お二人の情熱が本を通して伝わってきて、自分自身も着火されるというか、もう1回最上位の目的はなんなのか?そのために何ができるか?何をするか?ということを考えさせられる時間でした。

2冊目の「<責任>の生成 中動態と当事者研究」(新曜社、國分功一郎・熊谷晉一郎著)を選んだのは、来月「責任」というテーマでいくつかの哲学対話をするので、それにかこつけて。

とはいえ、当事者研究は10年くらい前から興味があって、オープンダイアローグと比較をしながら学んでいたので、そのことと中動態とがどのように関連してくるのかということを知りたくて手にとった。

こちらも前書きと序章の途中までしか読めていないけれど、当事者研究がどのような時代背景のもとに生まれてきたのか、そして目に見えやすい障害と目に見えにくい障害によって、どのような環境的な違いがもたらされるかなど、考えさせられることが多かった。

3冊目の「バカロレアの哲学 「思考の型」で自ら考え、書く」(日本実業出版社、坂本 尚志 著)は、前に読みかけてそのままになっていたので、参考になりそうなことがあるかと思い続きを読んだが、これが一番付箋を貼りまくってしまった。

今日読んだのが具体的なノウハウが書かれている章だったということが大きいが、今高校の探究の授業のサポートをしていて自分がちょっと迷っていたことなどに対して、かなり明確に方向性を与えてくれていたり、自主的にディベートの練習会をしている理由などがこの本によって裏打ちされていたりで、思考の型の重要性をこれまで以上に実感できたと思う。


そして今日も、この形でやるからこそのメリットを享受できた。
・自分がもやもやしていることのヒントが、他の人の共有から得られた
・他の人の関心がある語りをきいて、自分にも新たな関心が芽生えた
・それぞれバラバラな場所でバラバラな本を読んでいるはずなのに、そこにつながりや共時性が生まれてきた

この豊かさは、体感してこそ、そして積み重ねてこそ、より実感できるものだと思うので、引き続きこの時間を楽しんでいきたいと思う。




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