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バズるTikTokを生み出すクリエイティブディレクターの仕事の極意。平均再生回数100万回のアカウント設計の裏側

制作の現場を統括する責任者・クリエイティブディレクター。

クリエイティブ全体のクオリティ担保に欠かせない存在ですが、実際にどのような仕事をしているのか、ご存知の方は少ないのではないでしょうか?

今回は、Z世代に刺さるクリエイティブを生み出す僕と私と株式会社で、TikTokチームの統括とクリエイティブディレクションを担当するSHUZOさんにお話を聞きました!

ぼくわたのTikTok運用といえば、平均再生回数は100万回再生超えや、開設3ヶ月で総再生回数3,500万回を突破するアカウントなど、最短でバズり、多くの方にご覧いただいているものがほとんど!

そんなアカウントの設計から運用までを担う「ぼくわたTikTokの仕掛け人」であるSHUZOさんに、TikTokのクリエイティブディレクターとはどのような仕事なのか、クリエイティブディレクターとしてどのようなことを意識してTikTok運用を行っているのかを詳しくお聞きしました。

1人1人が何かのプロフェッショナルであり「全員が天才」なぼくわたならではの働き方も必見です!

SHUZO(しゅうぞう)(@shuzonotubuyaki)/ クリエイティブディレクター
福岡県出身。慶應義塾大学法学部政治学科中退。大学在学時にインターンでVCや不動産営業、出版社営業を経験する。2017年に当時交際していたパートナーとTikTokアカウントを立ち上げ、フォロワーは48万人まで増加。2018年に株式会社smart estate COOに就任し、SNSマーケティングやインフルエンサーマーケティングに携わる。現在は独立し、提携企業のSNSアカウント運用・コンサルに携わるほか、僕と私と株式会社でTikTokクリエイティブディレクターを務めている。

クオリティ高く、最短でバズる。ぼくわたTikTokのブレイン・クリエイティブディレクターの仕事

ーー現在、TikTokのクリエイティブディレクターとしてどんな仕事をしていますか?

主に企業のTikTokのアカウント設計から投稿までを一気通貫で担当しています。

クライアントから依頼を受ける際に、ある程度企画の方向性が決まっていることもあるのですが、基本的には営業やプロデューサーと相談をしつつ、ゼロからTikTokアカウントの設計を行っていますね。

どのような動画を作るのか考えるところから、脚本、テキスト配置などに指示を出すところまですべての工程に携わっており、クオリティの高い動画を作り、最速で成果を上げることが僕の任務です。

ーーちなみに、SHUZOさんはどのような経緯からクリエイティブディレクターになったのでしょうか?

初めて本格的にTikTokの運用をしたのは、2017年ごろです。当時交際していたパートナーとTikTokでカップルアカウントを立ち上げて、アカウントの設計や動画の企画・撮影・編集まですべてを手がけるようになりました。

その後ベンチャー企業を独立し、代表のKENTくんと何度か食事に行くような間柄になったことからぼくわたにもジョイン。TikTok運用に携わることになりました。

▼詳細はメンバーインタビューにて!

ーー現在携わられているプロジェクトとしては、どのようなものがありますか?

今はTikTokチームを統括するマネージャーも務めているため、ぼくわたが運用を任されているTikTokアカウントのすべてにかかわっています。

主にZ世代をターゲットにしたアカウント運用を行っていますが、自治体との取り組みから商品のPRまでジャンルはさまざまです。

代表的なものだと、マッチングアプリ「タップル」の公式TikTokアカウント「幼馴染と共同生活中【おさ活】」ですね。開設から約3ヶ月で総再生回数3,500万回を突破し、今でも多くの方に見ていただいています。

ーーいくつもの案件があるなかで、すべての工程に関わっているんですね...! TikTokチームとはどのように連携しているのでしょうか?

ぼくわたメンバーはそれぞれが強みを持ったプロフェッショナルなメンバー(天才)で構成されているので、得意なことをそれぞれ分担しています。

脚本が得意なメンバーには脚本を、細部にまで気が配れるメンバーには撮影の細かな調整を。そして、僕が思いついた企画をZ世代に刺さるようにするためには、プロデューサーの存在も欠かせません。

僕も作業したり、撮影現場に同行したりしていますが、大きな役割としては全体の完成度に責任を持ち、クオリティをあげるためにはどうすれば良いのか考えることですね。

“リサーチ”と“違和感のなさ”がカギ。クリエイティブディレクターの頭のなか

ーークリエイティブディレクターの仕事について、もう少し詳しくイメージを掴みたいです。「ゼロからSNSアカウントを運用して、TikTokをバズらせたい!」と依頼が来たら、SHUZOさんはどのようなことから始めるのでしょうか。

「どのような動画を投稿する、誰のためのアカウントなのか」を考えるところから始めます。

アカウント設計ではまず、リサーチを行いますね。リサーチは僕がもっとも多くの時間を割いている作業であり、リサーチこそがTikTokをバズらせるカギと言っても過言ではありません。

見つけたアカウントや投稿を部分的に参考にして、一捻りを加えることで自分たちのアカウントを設計してます。

ーーその“一捻り”の工程では、どのようなことを行っているんですか?

アカウントのターゲット(ペルソナ)を明確にして、届けたい層により近い価値観を持った方に意見を聞くようにしています。ぼくわたは「Z世代の企画屋」としてZ世代向けのクリエイティブを制作していますが、ターゲティングはそれだけではまだ足りません。

TikTokではとにかく見てもらえる動画を作ることが重要なので、見てもらいたい年代や性別を明確にしたり、どのようなことに興味があるのか考えたりと、より具体的な人物像を思い浮かべる必要があります。

具体的なターゲットを絞ったら、この人たちはどのようなことが好きで、どのようなことに違和感を覚えるのかを深掘っていきます。その際、ターゲットの価値観と僕の価値観が違うと感じた場合は、ぼくわたのメンバーや友人などの当事者に話を聞いて、より正確な意見を探るようにしています。
ヒアリングした意見は、今後の動画作りにも大きく影響します。作った動画が本当にターゲットに刺さるのか、炎上しないかなど、脚本作りから最終チェックまで全ての工程で念頭に置いていますね。

ーーなるほど。ちなみに、ぼくわたではドラマ形式のTikTokアカウントを多く運用していますが、キャスティングはどのように行っているのでしょうか?

ターゲットに合わせて、TIkTokなどで活躍するインフルエンサーの方を中心にアサインしています。実は僕が企画するTikTokは、出演するキャストさんを決めてから動画の内容を決めていて。大まかな内容はあるのですが、セリフや動きなどは当日現場に行ってから考えるんです。

これは、よりインフルエンサーの魅力が惹き出される、違和感のないコンテンツを作るためです。インフルエンサーは演技のプロフェッショナルではないので、無理のある演技や本人のキャラクターに合わない行動をさせてしまうと、特にファンの方は興ざめしてしまうんですよね。

そのため、撮影の前には必ずキャストの方とオリエンテーションを兼ねた面談をしています。ファンの傾向やよく遊ぶ友だちの傾向なども聞いてもらい、その人の魅力や個性を撮影で最大限に惹き出せるようにしていますね。

1日2~3時間のインプットが欠かせない。クリエイティブディレクターに求められるもの

ーーTikTokでは台本などを細かく決めてからキャスティングを行うイメージがありましたが、出演者に合わせているのですね。他にも、TikTokを運用するうえで気をつけていることはありますか?

こちらの記事でも意識しているポイントはいろいろとお話したのですが、結局これらは1つ1つの動画をバズらせるために行っていることなんですよね。

そのため「すべての動画に対して本気で向き合うこと」こそがTikTokをバズらせる上で重要であり、意識していることだと思います。

TikTokは、アカウントのフォロワー数に関係なく再生数を稼ぎ、多くの人に認知してもらうことができるSNSです。

僕がこれまでに手がけたアカウントも、1本目の動画はすべて100万再生を超えていますし、正しいやり方で動画を作れば最初からバズを狙うことができます。

ーーすべてが100万再生超えですか…! TikTok運用には夢がありますね。最後にそんなSHUZOさんが思う、TikTokのクリエイティブディレクターに向いている方の特徴を教えてください。

徹底的にインプットをして、淡々とPDCAを回せる人だと思います。

TikTokで成功するクリエイターには、人としての魅力が強い「演者力タイプ」と、見せ方や企画づくりがうまい「企画力タイプ」がいます。

しかし、クリエイティブディレクターとなると自分自身が演者でないことがほとんどですし、複数のアカウントを運営するには再現性のある企画・運用ができないといけません。つまり「企画力タイプ」で攻めるのが近道なんですよね。

僕もこちらのタイプなのですが、企画力を鍛えるにはやっぱりインプットが1番です。僕自身、今でも1日2〜3時間はTikTokを見ています。直近で伸びているアカウントは保存して、動画の構成やテロップの入れ方、キャプションなども徹底的に分析します。

TikTokはトレンドの入れ替わりが激しいので、インプットを続けなければなりません。地道な作業も多いですが、そんな仕事を楽しめる人こそがTikTokのクリエイティブディレクターに向いているのではないでしょうか。


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