駄洒落小説 『記憶冷凍』 #毎週ショートショートnote【瞬間冷凍編】
「そんなにビビんなくたってお前なら大丈夫だって」
友人は気安く応援するけど、好きな人への告白に気後れしない方が無理だ。しかも相手は高嶺の花のような存在なのだから。
そんな俺の態度に
「当たって砕けろともよく言うじゃん」
と告白前のテンプレワードとわかっていてもフラれる前提なのも癪に触る。
それでも
「好きです」
と伝えた後の彼女からの返事と恥ずかしそうに笑う表情は記憶冷凍したいほど嬉しくもあり、すぐに解凍されてしまいそうなほど胸が熱くなった。
「応援してくれた