記事一覧
『白くないからこその美しさ』 #シロクマ文芸部あとがき
先日『白い靴』というお題で書いたこちら
最初は『冬の運動会』というドラマ(のタイトル)から広げて書いていたのですが、黒柳徹子さんが半生をテレビで語っていたものを見て『窓ぎわのトットちゃん』を思い出し、オマージュ作品として仕上げました。(名字は、やなせたかしさんからお借りしたのですが、柳がついていることに後から気づきました👀ほんまに偶然!)
初めて読んだのは中学生前後で、「パカパカ開く机って
駄洒落小説 『悲願の奇岩シューズ』 #毎週ショートショートnote
「その靴すげぇよな」
「そう?」
すっとぼけるも心の中で歓喜していた。
進学とともに上京した僕は外野スキップロードという商店街で一目惚れし、仕送りとGWに帰省して両祖父母からもらったお小遣いを注ぎ込んで買った悲願の靴だからだ。
そしてこの靴を履けば新学期早々に失敗した僕が改めて大学デビューできると思ったからでもある。
「手入れとかも大変じゃねぇの?」
「そうでもないよ」
もちろん嘘だ。使
わたしの愛読書 #私のコレクション
今日は朝から全く声が出ず、食事もあまり摂れていないのですが……その分メルのカリに勤しんでいました😂
そんな私でも一生大事にするぞ!
という愛読書をご覧あれ!
実は寺村輝夫さんはわかったさんシリーズだけではなくこまったさんシリーズも書いてらっしゃるんですよね。
それ以外にも誰もが一度は読んだか、読み聞かせてもらったであろう作品を書いている寺村輝夫さんの著作はこちらをご参照下さい🙇
も
54字の物語 『祈願上手と言われましても……』 #毎週ショートショートnote
今は売り手市場で、ある程度のテンプレはあるとしても、お祈りメールや電話を送る側もつらいだろうなあ……と。そのうちそういった電話もAIになったりするんですかね🤔?
面接で好感触だったのに、お祈りされた時には理由を企業に問い合わせるのもひとつの手だったりします。ハロワ経由だと、担当者にもよると思いますが、応募者数や落とされた人の年齢等も実はこっそり教えて下さったりします。あまり落としてばかりだ
読んでくれた方に感謝の意を込めて。【4月と5月のコングラボードまとめ集】
ここ最近はコングラボードをまとめる暇もないほど心身ともにグロッキー状態だったので、つぶやきや画像として載せていたものを改めてまとめてみようかと♪
4月編↓
こちらは正式には3月に書いたシロクマ文芸部のお題を基にした作品ですね。やや似ているため最近書いた作品のオチを変えようか悩んだのですが……この作品を読んでいた方ならきっと見破れるだろう、という私なりの挑戦状としてどちらもそのままにしていま
詩小説 『金魚鉢の中』 #シロクマ文芸部
金魚鉢
覗いてみたら何がある?
パタパタ ヒレを動かして
スイスイ泳ぐ金魚かな?
ほらほら見てよ、金魚にも
いろいろ種類があるんだぞ。
あれあれ違うわ、この魚
よくよく見ると金魚じゃない。
金魚鉢に入っているからって
誤解しちゃあダメなのさ。
そもそも中にいる魚
本当の生き物なのかもわからない。
ひたひた浸ったその鉢の
中身が水とも限らない。
つんつん触
140字駄洒落小説 『山岳カルマ』 #毎週ショートショートnote【反省の色編】
「悪い行いをした者も山頂で懺悔すればチャラになる」という言葉にほだされた俺は新歓で既に後悔していた。
『そばにいるね』をしっとりと歌う部長に合わせて間奏を歌う部員達…これじゃ山岳カルマ部じゃなくて青山テルマfeat.部員じゃん…
そこは『CHA-LA HEAD-CHA-LA』だろ!
単純に響きが似ていたもので……🙈
(ネタにしてすみません🙏💦)
後半の『CHA-LA HEAD-CH
54字の物語 『文学トリマー』 #毎週ショートショートnote【副業編】
今週は忙しすぎて参加出来ないかも……と思いながら、パパッと書いてみました。嘘か信か、オホホホホ🤭
(トイプーといえばこちらもよかったら>🙋
オマージュ詩小説 『白くない靴』 #シロクマ文芸部
白い靴を履いているぼくは
運動場を走り回るみんなの靴が
少しずつ汚れていくのを
なんとはなしにながめていた。
ぼくの靴は
いつまで経っても白いままだから
ちょっとだけうらやましいんだ
きっとね。
「いっしょにあそぼ!」
「うん!」
でもだれもそんなことは気にしない。
ぼくが車椅子に座っていようと関係なく
ぼくも楽しめるあそびにさそってくれる。
それは担任の小林先生
『二億斉藤』 #毎週ショートショートnote【葛飾北斎もおったまげ編】
「二億斉藤テスト、マジ無理!」
「私も。てかサイトウだけで二億種類あるとか謎すぎ」
「日本の人口超えてきたよ」
「イナバの物置、二百台分だよ」
「会社的には大丈夫!っぽいけど」
「郷ひろみには負けてるけどね」
「いや勝ってるよ、二億人のサイトウ×二つの目だよ?」
「キモ!四億ってこと?三億円事件が霞むじゃん」
「アレも正確には二億九千四百三十万七千五百円らしいけどね」
「何だよ、四捨五入で盛りやが
駄洒落54字の物語 『記憶冷凍』 #毎週ショートショートnote【とけない編】
意識したわけじゃないけれど、書き終わってから道尾秀介さんの『いけない』シリーズを思い出しました。小説としても怖いかもしれませんが各章の写真がなかなか手が込んでいて。私は二作目を読んだ後に一作目を読んだんですが、あ、もしかしてあの人って……となりました。(ジャンルとしてはホラー系ミステリになるのかな🤔?)
イヤミス好きな私はこういう作品が大好物なんですが(他にも推してるイヤミス作家さんがたくさ