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エシカルにオシャレに花束を包む・贈る(ふろしき編)


1.序文

「花の贈り物もエシカルに……」
最近は、エコロジカル、エシカル消費に向けた
地球環境に配慮した商品・サービスが増えてきました

お金を出してモノを買うとなると
価格や表面的な魅力ばかりに捉われがち
でも、そんな隠れた工夫、配慮も
見逃さないようにしたいものですね

そして、ふと思う

「花束を贈るときはどうだろう?」

包装・包みをリサイクルしたり
そのままプレゼントできる方法があったら……

そして、ふいに
~「ふろしき」を使ったら面白そう~
と思い立ち、色々と試してみることに

実は、しばらく引き出しに眠っていた
風呂敷を久しぶりに使ってみたら……
さまざまな用途、方法があって面白い!
それに、花束を風呂敷で包んでみたら
とってもオシャレ!

ということで、この記事では
風呂敷で花束を包む・贈るアイデアを
写真とともに、ご紹介させていただきます

2.花の贈り物をエシカルに包む(風呂敷に注目!)

【花屋さんでは?】
スーパーやデパートで買い物するとき
エコバックを利用することが一般的になりました
最近は、花屋さんでも
花を入れる専用布バック(その他素材)を
販売するケースが増えてきています

また、社会的にも
Sdgsやエシカル消費など
廃棄物を出さない消費行動が推奨されています

✦参考✦【エシカル(ethical)】
倫理的な、道徳上のという意味
その1つとしてエシカル消費とは
環境や社会問題の解決に貢献できる商品を購入し
そうでない商品は購入しないという消費活動のこと

でも、贈り物なら、相手に喜んでもらえるように
見た目(パッケージ)も、オシャレに贈りたいですね

そこで、「風呂敷」というアレンジ自在な素材に
注目してみました

【風呂敷について】
風呂敷の歴史は古く、奈良時代の「包む」という風習が
時代とともに形を変え、今に引き継がれている

最近は、袋・バッグの利便性に押されつつも
環境への配慮の意識が高まってきて
再び、風呂敷が注目されつつあるようです
(唐草屋さんHPより引用)

また、風呂敷というと、「和」のイメージが強く
洋服を着て小物やバックとして持ち歩く場合
チグハグな印象にならないか、気になるかもしれません

でも最近は、素材のバリュエーションも豊富
格式高い古風な和柄、文様~今風のお洒落なかわいいデザイン
汎用的な無地のデザインまでさまざま

布地は質の良いものが多く、風合いに品もある
例えば、木綿は丈夫で、繊維の強度しっかりしているため
何度も洗う、清潔に使うことができて
普段使いにとても便利です
※他に、ナイロン、ポリエステル、再生繊維
ドライクリーニング推奨のレーヨン、絹素材などもあります

そのため、風呂敷専門店では
その魅力を発信するために
さまざまな活動をされています

✦風呂敷専門店サイト✦
実際に行ったことがあるお店(2軒)をご紹介します
モノを包む(お菓子箱、果物、瓶……)
バック型にアレンジする方法など、
素適な写真が掲載されています

京都ふろしき専門店 むす美
(本店は京都、東京渋谷に店舗あり)
東京のお店に行ったことがあります
店内は、ギャラリーのようなお洒落な空間
古風~モダンまで様々なデザインの風呂敷が
ディスプレイされています
*単発のワークショップ(風呂敷の使い方の体験)に参加
そのときは、海外の方も参加していました

風呂敷専門店 唐草屋 
(本店は京都、東京、名古屋、他全国のデパート)
京都のお店に行ったことがあります
伝統的~モダン、新しい流行を取り入れたデザインまで幅広く
展示されていて、見ているだけでも楽しめます

実際、お店に行くと、美術館のように
さまざまな絵柄の商品に圧倒されます

3.花束をふろしきで包む(実践!)

一方で、花束を包むという事例は
ディスプレイ、本・雑誌などで見たことがなく
この記事でご紹介する作品は、ネットの写真をみながら
自己流でアレンジしたものです
そのため、包み方はざっくりした説明に留めました
あくまでアイデアとして、ご参考になれば幸いです
(もっと良い方法があるかもしれません。ご了承ください)

ここで、予行演習……

シンプルなカラーの花束を
バック風に包んでみます
(花束:丈が長めで細身のクラッチスタイル)
(風呂敷サイズ:90㎝×90㎝)

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風呂敷の片方の両端を結んで取っ手部分をつくります

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もう片方の両端で花の根元を包み、束をひと巻してから結びます

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いかがでしょうか?
取っ手があるので、持ち歩いたり
そのまま吊るして飾ることもできます
(花をしっかりカバー(保護)するなら
もう少し大きめの風呂敷の方がいいかもしれません)

実際に花束を包んでみると
2つのポイントに気づきました

①花束の形状・サイズによって
ちょうどよい風呂敷のサイズがある

花束は、持ち歩くだけなら
花を十分に覆える大きめの風呂敷が安心ですが
花が揺れて倒れない、つぶれないような配慮も必要
特に、贈り物として包む場合
ピッタリサイズの方が綺麗に見えます

先程と同じ風呂敷で、花の丈を短くして包み直してみました
このぐらい花をカバーできた方が安心ですね

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②風呂敷と花束の組み合わせ
(色・デザイン・素材など)によって
イメージが変わる

紫の色あいは、和の印象が強いですね
でも、無地の風呂敷を使っているので
どんな花束の色・デザインにも柔軟にあわせやすく
着る服を選ばずに持ち歩けます
(和洋両用、特に和装コーディネートには万能)

ここまで、風呂敷で花束を包む大まかな流れを
イメージいただけましたか?

本番に入る前に……
風呂敷の素敵なところ、気になるところ
個人的な感想をまとめてみました

【素敵なところ】
・包装のゴミがでない
(贈り物の場合、風呂敷ごとプレゼントできる
風呂敷を開けて、中身(花束)だけ渡しても失礼にならない)
・洗えるので清潔に、何度でも使える
・自然な風合いで品がいい
・贈り物にオリジナリティが出せる

(風呂敷のデザインや包み方
花との組みあわせをアレンジできる)
・アレンジ次第で用途が幅広い(包む以外にも、敷く、飾るなど)
(手提げにして持ち歩くこともできる
花瓶のまま包めば、そのまま吊るして飾ることも可)

【気になるところ】
・エコバックより包むひと手間がある(引き出しに眠りがち)
・洗濯やアイロンがけの手間がある
(形状記憶・撥水加工の風呂敷もあるようです)
・ラッピング包装と比べて、サイズの調節が難しい
(包むモノにあわせた風呂敷サイズを選ぶ必要がある
花束はピッタリサイズが素敵)
・贈り物で風呂敷ごとプレゼントする場合、値段が嵩む
・贈り物の場合、コーディネートの難しさがある

(風呂敷が素敵でも、花束が素敵でも
素材(ハリ感)・デザイン・包み方、くみあわせ次第で
華やかにも、やぼったくにも、印象が変わる)

以上、素適なところを最大限に活かせるように……

さっそく
花束を風呂敷で包んで
贈り物にアレンジ☘

ここでは、和洋どちらにもあうデザイン
白、赤、ピンク三色の花束
包み方をご紹介します

【花束スタイル】
縦長タイプ
【使用した風呂敷】
紫(サイズ:90㎝×90㎝)*むす美
ピンク(サイズ:45㎝×45㎝)*唐草屋

花束と風呂敷のバリュエーションを
お楽しみください♪

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

①純白のカラーの花束で爽やかに

~心が浄化されるような白系の花束を贈る~ 
春の訪れを感じさせる
優しい色合いの花やグリーンとあわせて
紫と差し色のピンクのふろしきで、スマートに持ち歩く

持ち手を結んで、バックのように持ち歩けるスタイルに
和風の花器に花束を入れて包めば
包みを解いてすぐに飾れます
また、持ち手をフックにかけて飾ってもオシャレ!
※花束(花器)だけ渡して、風呂敷持ち帰りも可

花材:カラー(白)、スイトピー(淡ピンク)
ププレリウム(グリーン)

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取っ手の根元(後ろ側)をピンクの風呂敷でしっかり補強します

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ピンク風呂敷は差し色としてデザインの一部に

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花を保護するよりも、魅せるスタイル
花瓶に入れてあるので、花がぐらつきにくいです

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②赤バラの花束で個性的に

~個性的で粋な赤系の花束を贈る~ 
ビビットな赤と、意外性のある
個性的な花をくみあわせて
紫のふろしきでラッピング

風呂敷をラッピングがわりに包めば
オシャレな花束の贈り物に
※ハリ感ある素材の方が、包みやすいです
※花束だけ渡して、風呂敷持ち帰りも可

花材:バラ(赤)、ハボタン(淡ピンク)
レースフラワー(白)

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布を△にたたみ、その両端で(着物の前あわせのように)花束を包みます

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両端の布で、束をひと巻してから結びます

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➂ピンクバラの花束で優雅に

~柔らかで優雅なピンク系の花束を贈る~ 
落ち着いたピンクと
柔らかな小花とグリーンをあわせて
紫と花柄ピンクのふろしきで二色でラッピング

色やデザインが違う2枚の風呂敷を
ラッピングがわりに包めば、華やかな花束の贈り物に
1枚は、花束の色にあわせると調和しやすいです
※大判の風呂敷に横置きして肩にかけて持ち歩くことも
(布の対角線の角を結び取っ手にしたラフな三角バック型)
※花束だけ渡して、風呂敷持ち帰りも可

花材:バラ(ピンク)、スカビオサ(淡紫)
カーネーション(濃紫)、ユーカリ(グリーン)

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紫の風呂敷の結び目は、ポケットチーフのように右上に出して
デザインの一部に

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花柄のピンクの風呂敷で花束を結びます

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~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

4. まとめ

風呂敷の布地の風あいと
生花のナチュラルな組みあわせは
どこか温もりが感じられる
優しいイメージになりますね

花束を贈るときの
風呂敷の使い方はいろいろ……

花を持ち運ぶバックに
花を包むオシャレなラッピングに
花をそのまま飾るデザインの一部に

使うシーンもいろいろ……

ライフスタイルにあわせて
季節やシーンにあわせて
贈る相手の好みにあわせて

バリュエーションはさまざまなので
ぜひ、自由な発想で、お楽しみください

と言っても、花束を包むことは手間がかかる
花にあわせた風呂敷を選ぶ
見た目も綺麗に包む、と
少々ハードルが高い部分もありますね
(生花仕様の風呂敷、エシカルの部分でも
風呂敷の更なる可能性に期待)

風呂敷専門のお店にご相談いただくことで
自分なりの便利な使い方が見つかるかもしれません

一般的な使い方なら

和の装い、着物を着る機会に……
冠婚葬祭・おもてなしのときに……
日本文化を伝える贈り物として……
コーディネートを楽しむ

例えば
海外の日本酒ブームに乗って
「日本酒を風呂敷で包んで贈る」
というのも喜ばれそうですね

日本らしい贈り物×風呂敷
の組み合わせは気が利いてて「粋」
とりわけ、海外の方には意外性も演出できて
日本文化を発信するときに
相乗効果につながりそうです

「花束と風呂敷のくみあせ」
斬新な発想だったかもしれませんが
風呂敷を引き出しの中に眠らせておくのは
もったいない!……(-_-;)
その機能性、風合い、デザイン
日常のステージで役立たせて
活用していきたいですね

花を贈るときも
エシカル&オシャレなひと手間をプラス
自然の温もりを☘

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