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読書の秋は森のカフェへ(自然花・芸術鑑賞)Part1


1.序章


「読書の秋」

秋の訪れとともに
一杯のコーヒー片手に
野外読書したい気分になる。

そこで参考にしたのが
「森のカフェ」を謳ったタイトルの本。
(地域版など含めると何冊か出版されている)

でも、「森のカフェ」といっても定義は様々。

・自然を目前にカフェをいただける店
・周辺環境(場所)が自然豊かな店
・自然を感じる花や植物でコーディネートされた店etc…

そのため、今回(Part1)は
「森のカフェ」の定義を整理してから、
それに相応しいと思う身近なカフェを厳選。
本には掲載されていないコーヒーチェーン店
(東京都内)
へ行ってきました。
(「森のカフェ」の本は、次回Part2でご紹介)

前半で、森のカフェに求める定義について、
後半で、森のカフェ+周辺散策の様子をお届けします。
(自然・花の写真と芸術鑑賞)
※季節の代わり目で花は控えめ

豊かな森から射しこむ木漏れ日

2.森のカフェに求めるもの(定義)

※あくまで個人的な基準をまとめたものです。
定義まで追求しないという方は、次の章へスキップください。

「森のカフェ」
一瞬で自然豊かなイメージが浮かんで
心地よくなるような造語、フレーズ。

そう、「森」とは文字通りの意味ではなく
「自然豊かな(場所)」と読み替えるのが一般的解釈だろう。

それなら、森(=そこから想像する「自然」)と聞いただけで
いい気分になるのはなぜ?

個人的には、その理由こそが
森のカフェに求めるもの(定義)に通じると考えた。
※自然(森)が好きでない人もいるから、感じ方も人それぞれ。

流行りの森のカフェを体験するのもいいけど、
自分好みの基準でお店を選ぶのもきっと楽しい。

そこで、少し気になり、wikipediaを検索!

「自然」の語義は?
1.人為が加わっていない、ありのままの状態、現象
2. 1の意味より、山、海など。人工物の少ない環境。自然環境
1の意味より、人間を除く自然物および生物全般。
1の意味より、ヒトも含めた天地・宇宙の万物。他
1. 人災に対置した天災、あるいは人工造成物に対置した天然造成物を考えた場合の、それらを引き起こす主体。
2. 意識(意図)しない行動。
3. 不思議さ、不可解さを含むと思われる可能性がない事。
しかし、文化によって自然の観念には相違がある。他

参照:wikipedia-自然 2022年9月26日
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%84%B6

「自然」という言葉には、様々な意味が含まれている。
人にとって良いことばかりでなく、脅威となることもある。
そんな多義的解釈の中で、日常よく使う好都合な意味に集約されて、
端的・汎用的に使われているのかもしれない。
個人的には、自然だから全てがいいのではなく、
自然に宿る「素敵」を感じ取ることに価値を感じる。

だから、自然とは、五感で感じ取る姿形・色・香りに留まらず、
万物のような広い意味を含むものと考えたい。
そして、「作為のない自然な姿~その移ろい」+その意図や行動・表現
にも心地よさを覚えることがある。

植物だけでなく、動物もしかり。

例えば「猿山」

「さる園」
動物園とまた違う開放的な眺めとゆったりした猿山
以前、高尾山に登った時の復路コースで立ち寄ったときに撮影

動物園には、必ずと言っていいほど「猿山」がある。
そして、お猿のショーを観ながら
その猿模様(猿どおしの関係)を観察。

ボスがいたり、取り巻きがいたり、いじめられっ子がいたり、
その群れのルールがあったり……。
それは、人間関係の縮図を見ているようで面白い。

なんだろう。
見た目がカワイイの先にある、ものすごく癒されるものは。

無防備(赤裸々、警戒はしても人目を気にしない姿)
無邪気(純粋でいて、欲望に正直)
行動・反応もシンプル(潔く、起きた結果を素直に受け入れる)

それは、むき出しで、潔く、ありのままの自然の姿に見える。

落ち込んでる?一人ぼっちの猿

人間はそうそう「自然に」なんていかない。
「自然」が人も含めた意味だと解釈できても
もっと複雑で二面性がある。
wikipediaで「自然」の語義と区別されている
「不可解さ」「意識意図した行動」にあてはまるような
上記とは正反対のことが起こる。

例えば、
職場でよくある人間関係の軋轢。
表面上、人があるべき姿が常に求められる(評価される)ため
何が正しいか(どうすべきか)仕事上の正論を友好的に話しあいながら、
机の下でバチバチ、ジャンケン勝負をしているだけということもある。
野性的な本能と本能がぶつかりあうシーン。そこまではいい。

自分の正しさ、優れていることを、自分本位に楽に証明しようとして
手段を選ばない方法がとられることも。
(それができる or 得意な人がその展開へ相手、周囲を誘い舵をきる)
替え玉で勝負しようと、ルールをねじ曲げようと、
後出しを正当化しようと、自分の違反を相手のせいにしようと
そこにはルールがあるようでなく、その実態は見えないだけでは済まない。
1対1の問題~関係ない人が自然に巻き込まれる。
都合悪い事実に蓋を、人を犠牲にして、手段を上手く使って
(表面上)の勝ちを巧みに正当化し、支持を集める。
一方は損をするという不条理が生まれる。
それは本能ゆえに何度も繰り返され止めどない。

白か黒か。本能が結果と直結しているように見える猿山の猿たち。
一方で、白やグレーが黒とされたり、グレーや黒が白とされたりして、
その流れが複雑に絡み合う人の世界。

そんなときに、その複雑さを一掃してくれる歌がある。
私は、この歌にもどこか「自然」を感じる。

ボブ・ディランBob Dylan
「Blowin’ in the Wind」(和訳:風に吹かれて)

ボブ・ディランはロック殿堂入りを果たす等、数々の賞を受賞している。
(この曲は、2016年ノーベル文学賞を受賞)
歌詞の解釈は人によってさまざまですが、
この歌からは、そんな社会の複雑さに対する問いが聴こえてくる。
それは単なる問いではなく、希望を見出すための問い。

サビのフレーズが印象的。
(洋楽の歌詞は字数が多いものの、自然な口語の中に、
洒落た深い表現が含まれていたりするのがいい)

The answer my friend, is blowin' in the wind
友よ。答えは風に吹かれている(風の中にある)

率直で意味深いフレーズ。
ときに、都合のよい事なかれ主義的な解釈で
安易に(不自然に)引用されてしまいそうでもある。

それでも、

「my friend」友よ。

この呼びかけが
そんな解釈と一線を画した
歌としての大きな力を感じる。
現実に向きあいながら、
静かに人の心を癒す優しさを感じて。

人生ときに不自然な環境や状況に遭遇することもある。
そんなとき、免疫や耐性をつければいいという方法論だけで
終わりにしたくない。
(個人的には)
「友よ。答えは風に吹かれている」と歌って、
すべてを洗い流し、心をリフレッシュしたい。

そして、歌詞にある「風」は「自然」と大きく解釈して
この歌に自然を感じている。

自然に求めたいものは、
そんな矛盾のない豊かさなのだと思う。

だから、森のカフェも
不自然さに慣れてしまった心をリセットしてくれる効果まで期待したい。

「自然を感じる空間で心をリセット&自然体になれるカフェ」
と定義してみた。

心と体が整う森のカフェへ。
そして、自分にとって価値ある自然を味わいに行こう!

3.森のカフェへと誘われて

※あくまでチェーン店というテーマや
個人の好み(森カフェの定義)から選んでいるので、
他にも素敵な森のカフェがあるかもしれません。
※訪れた日が別々のため、時間の流れが前後する部分はご了承ください。

①スターバックスコーヒー~溢れる自然にリラックス~

まさに森のカフェ!と真っ先に思い浮かぶ場所

新宿御苑の公園内にある
「スターバックスコーヒー 新宿御苑店」

自然あふれるパノラマを目前にカフェをいただける。
チェーン店でこの光景はなかなかお目に掛かれない。
高層ビル(NTTドコモ代々木)がそびえる
都会の無機質と自然が融合した景色は趣があって、
とても贅沢な気分に。

右端の建物はスターバックス。屋根付きバルコニー付の素敵なデザイン。
ガラス張りの窓から見えるパノラマ風景
店内であまりパシャパシャ撮れず……手元のカフェをこっそりと

<ご参考>
2020年、国の有料公園内に初めて出店した
スターバックスコーヒージャパンのお店。

~以下、店内の掲示板に記載~
日本の各地域の象徴となる場所に建築デザイン、
地域の文化を世界に発信する
スターバックスリージョナルランドマークストアの一つ。
自然環境に配慮して、店内の内装は日本の木材を使用している。

~公園の案内パンフレットに記載~
新宿御苑は明治期に皇室庭園となり、
戦後に国民公園として一般公開。
風景式庭園、整形式庭園、日本庭園と3つの庭園がデザインされ
明治を代表する近代西洋庭園と言われている。

有料公園だけに、園内は広々と自然が広がるだけでなく、
美しく整っていて安心できる。
商業施設も温室の他は、レストランやカフェに限られているため
(案内版によると、今後ミュージアムが建設予定とのこと)
特別なイベント期間を除けば、広大な敷地に対して、
人気もそこまで多く感じない。

だから、カフェの中で寛ぐのもいいけど、
テイクアウトして自然の中で、
コーヒー片手に本を読むのも心地よい。

とにかく、ひたすら
リラックス×リラックスできる

寝そべりながら「無」になれる。
アイデアが煮詰まったときは、リフレッシュできる。
と同時に、パシャパシャと写真を撮りたくなるような
美景が広がり、散策も楽しい。

撮影した植物や花をご紹介します!

大木戸門近くの内藤家の庭園(玉藻池を望む)
静寂に包まれている
丸花壇に咲く花
外側が「ベゴニア・センパフローレンス」
中央寄りが「 ペンタス 'ギャラクシー’」
※その名のとおり、星形の小花を集めたような花
整形式庭園のバラ花壇とプラタナス並木
次の開花まで……辛抱強くその旬を待つ
わずかに咲くバラ一輪。どこか秋色をしている
日本庭園を背景に、まだ青い紅葉
緑あふれる池の周囲にしとやかに咲く百日紅
カラスも見惚れてる?
枯葉のカーペットにぽつんと咲くヒガンバナ
ヤブラン
枯葉とのハーモニーも素敵
紅葉前のもみじは案外
渋くてカッコイイ
池の水面に映るもみじの風情
こんなところで寝そべりたくなる

閉園時間が早いので黄昏、夜景が見れないのは残念ですが、
どこまでも広がる自然の中で、ゆるりとしたカフェを楽しむならここへ☘

②ブルーボトルコーヒー~華やぐ都心の隠れオアシス~

時間×空間を心豊かに過ごせる

東京ミッドタウン六本木~一歩奥の通りに佇む
自然の木々に囲まれた
「ブルーボトルコーヒー 六本木カフェ」

入り口の看板(ロゴ)がお洒落

米国サンフランコ発のお店
同じ米国のシアトル発スターバックスとは特徴が違う

店舗数が多いのはスターバックス。
先程のリージョナルランドマークストアのように、
店舗ごとにテーマがあって、
外観デザインがお洒落な店も各地で見かける。
目を引くし分かりやすい。wifiもあって利便性がある。
インテリア空間は統一感&親近感があってホッとできる。
スタッフの方がフレンドリーに話しかけてくれる、
というのもその理由かもしれない。

対して、ブルーボトルコーヒーは
少し隠れた場所に整然と構える。
インテリアは洗練されていてすっきり。
(wifi環境はない)
洒落たオープンキッチン
白(+ロゴの差し色ブルー)と木材を基調とした配色。
シンプル&ミニマムで心豊かになれる。
自然の景色が映りこむ隙があって、
自然と一体化したインテリアが心地よい。
店内には花も飾られ、空間への配慮が感じられる。

コーヒーの表面に緑の影が映りこむ

余計なものがなく無になれるから、本などの文字にも集中できる。
店内の色彩も明るいトーンなので、朝の時間に訪れたら
爽やかで心地よい一日を迎えられそう。

場所柄か?行くタイミングか?店内は比較的空いている
店外にも、テラス席や座れる高さの石垣等、寛げる場所がある

徒歩圏内にも緑豊かな場所が点在。

東京ミッドタウンの遊歩道~グリーン&パーク
東京タワーを望む六本木ヒルズ毛利庭園
新国立美術館周辺~青山霊園etc……

また、六本木の中心地なので
新しくて先駆的なイベントが集結している場所でもある。
ショッピング~美術館、芸術鑑賞まで施設も充実。
バラエティに富んだ企画展が常に開催されている印象も。
新鋭アーティスト作品が各所で無償で鑑賞できることも多く
気楽にアートに触れられる街でもある。

六本木アートナイト2022を鑑賞

「お花」を描いた高さ10mの「ドラえもん」バルーンが展示
「Session. (セッション)」
氷染色家Sayaka Asai×タップアーティストlily
夜空の下、野外ステージにて氷から滲む色彩と
波のような足音の掛け合い

幻想的な世界に魅了される
Sayakaさんは、このショーを最後にフランスへ。この後ご挨拶

心躍るアートを堪能した後
静寂なカフェでその余韻に浸るのもいいかもしれない☘

③上島珈琲店~歴史&自然と珈琲で優しさに包まれる~

珈琲で心と体が蘇る

上野公園の東京国立博物館近く
黒田記念館の別館にある
「上島珈琲店 黒田記念館店」

<ご参考>
ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社(神戸市中央区)
呼称UCC "Ueshima Coffee Co.,Ltd.
欧米発の「カフェ文化」に対抗する形で、かつて存在していた
「日本独自の喫茶文化」を見直すという意味合いを込め、
レトロモダンを基調にした珈琲店「上島珈琲店」を関東・関西圏で店舗展開

参照:wikipedia-上島珈琲店 2022年9月25日
https://ja.wikipedia.org/wiki/UCC%E4%B8%8A%E5%B3%B6%E7%8F%88%E7%90%B2

森のカフェだと思った理由は2つ。

①味に癒される
(+お店(スタッフ)のコーヒー愛に感動)

「自然の景色とともに、珈琲にも癒されたい」

そんな願いを叶える豊富なメニューのバリュエーション。

沖縄産「黒糖入り」「練乳入り」
ウィンナー珈琲、有機豆乳ミルク珈琲、生キャラメルミルク珈琲
ダブルネルドリップ抽出コーヒー、カフェインレスコーヒーetc……
様々な嗜好にあわせたメニュー。

コーヒーを深く味わうための多彩なアレンジ
+ネーミングもどこかレトロ。エモさを感じる。
珈琲の味は日本人の舌に馴染む?優しい味わい。
歩き疲れた体と脳が癒される。

有機豆乳ミルク珈琲
ほどよい甘み×珈琲のコクが絶妙なバランス

実は以前、このお店の単発(平日夜・数時間)
珈琲レッスンに参加したことがある。
当時は御茶ノ水ワテラス店の片隅で開催されていた。
講師は、お店の称号バッチをいくつも胸につけたスタッフの男性。
流暢なうんちくに、多大なコーヒー愛を感じて感銘を受ける。
コーヒーの淹れ方実技とあわせて、テキストでの雑学もあり、
とても分かりやすく楽しいレッスンだった。
(補足ですが、その回はたまたま男女3人ずつ参加、
街コン(行ったことはない)のような雰囲気?で新鮮でした)

② レトロで落ち着いたエリアにある

上野公園は、広大な敷地の中に様々な歴史的建築物
商業施設(美術館やコンサートホール)
寺社、野球場、動物園etc…様々な施設が点在。
和と洋(レトロ)が融合した絵になる写真スポットも多い。

平日でも人が多く、園内のカフェも常に人で賑わっている印象。
(スターバックスなどテラス席を設けた森のカフェが点在)

上島珈琲店は公園から少し外れた場所にあり、比較的落ち着いている。

お店周辺エリアは明治期の洋風建築が点在
レトロな雰囲気が残る
店のコンセプトに相応しいレトロなエリアに
アイコンのように建つレンガ調の建物
(店内はコンパクトで座席数は少ない)
車道沿いのテラスから。目の前は東京芸術大学
自然豊かな公園や趣ある洋館を眺めながら一息できる

むしろ、テイクアウトして、周辺で本を読みたくなる。
例えば、花壇に囲まれた噴水前。

緑の木陰やベンチが点在
噴水を木陰から見ることができる
噴水と花のコラボレーション
勢いよく噴き出す水しぶき
その自然音にも癒される
森林浴が心地よい

実は公園内に、緑地以外でも「自然」を感じる場面があった。
そのため、以下の情報を追加することに。

東京国立博物館
2022年で創立150周年を迎える

風格ある東京国立博物館の建物

日中国交正常化50周年記念 特別デジタル展「故宮の世界」
※ミュージアムシアター「故宮 紫禁城・天子の宮殿」は
10/16(日)まで開催

スタンダードな展示に留まらない新たな可能性に挑戦した
最先端のデジタル技術を活用した文化財展示ということで、
個人的にも初のデジタル鑑賞です。

①天文学との関連性をテーマにしたインスタレーション
~中国を代表する首都北京の故宮博物院~

かつては中国明・清両王朝で歴代皇帝が国を治める拠点として造営
壮麗な宮殿は「紫禁城」と呼ばれていたとのこと
北極星を宇宙を統治する天帝、その周囲の北斗七星を天帝が住む紫宮と信じられ
皇帝が住む宮殿は、地上の紫宮=「紫禁城」と名付けられたとのこと
夜空の輝きはプラネタリウムのよう

②VR(バーチャルリアリティ)で再現した紫禁城
~中華思想の華やかな建築群と宮廷文化~

視線を動かさずとも、映像で誘導してくれる。
時空間を超えたお城のリアル感。

この感覚は遊園地のアトラクションでも経験している。
芸術鑑賞だからドキドキではないというのが初。
映像(光や色彩)と音楽の美しさにうっとり。
中国の煌びやかな色彩も、3Dになるとより迫力を感じる。

※映像美に圧倒されて
すっかり、写真を撮り忘れてしまう。

➂工芸品の三次元コンピューターグラフィックス

様々な角度から映像が浮き出てくる
実物でない代わりに色彩や文様が鮮明で綺麗

④精緻で美しい山水世界を大画面シアターで観賞
~画家王希孟が残した青緑山水の「千里江山図巻」の旅行体験~

長い図巻は、ヒーリングミュージックとともに左から右へとゆっくり動いている
細かい描写は、ズームインとズームアウトで誘導してくれる

芸術鑑賞も、解説パネルを目で追いながら、
自分のペースで作品を観て回るのとはまた違う。
「自然」の流れに身を委ねるようにリラックス。
美しい映像が体に染み込んでくるような感覚に、
いつの間にか癒されていた。

東京国立博物館の表慶館
緑青の丸屋根が特徴的な西洋建築
この日の空
雲に映る夕陽のグラデーションが綺麗だった

歴史あるレトロな景色と森に包まれて
優しい味の珈琲で贅沢に癒されるのもいい☘

~番外編~「インペリアルラウンジ アクア」

煌びやかさを超えた上質な空間で心潤す

日比谷公園を見下ろす由緒あるホテル
「帝国ホテル東京」本館最上階17階
「インペリアルラウンジ アクア」

実は以前、このホテルの花屋で働いていたことがある。
各レストランや客室をまわって、花を届けるときに
色々なインテリアに触れることができた。

このお店にも花を定期納品したことがあり、
いつも目を奪われ、見惚れていた。

森のカフェだと思った理由は2つ。

①    自然が感じられる格調高い空間

以前、午後の時間帯に、窓際の席で
アフタヌーンティーセットを頂いたことがある。
入口のレセプションから格調高い雰囲気で気分が高まるお店。
店名にラウンジとあるように、夜はバーになるため
ゆったりしたソファー席もあって、インテリアにも重厚感がある。

敷居が高くて、緊張するのかと思えば、
窓から日比谷公園の豊かな緑が見渡せて
景色を見ているだけでもリラックス。
また、ホスピタリティ溢れるおもてなしに、
心地よく自然体でいられる。

②    国際色豊か、長い軌跡~築きあげられた風格

明治23年に日本の迎賓館として誕生した帝国ホテル。
国内・海外から、多くの各国の要人、著名人を迎え入れ
もてなしてきたことでも知られる。
国際色豊かで歴史を感じるホテル。

花屋にも海外からの賓客(VIP)が
付人なしで個人的に訪れることも。

そんな長い軌跡から必然的に築き上げられたもの
多彩な賓客に対して、地道にもてなしてきたその包容力に
(それは、趣ある建築、調度品、サービスで表現されて)
自然と風格を感じる。

お祝いや記念日に花束を渡すシーンにも。
優雅で心安らぐ非日常の空間で、
贅沢なティーセットをいただく至福の時を過ごせる。

1階のロビーが素敵!
ホテルに一歩足を踏み入れた瞬間から、自然を感じることができる。

フロント中央のエレガントな花装飾
花は月毎に新しく飾られる

ホテルの建築も一流。
世界三大建築家のフランク・ロイド・ライトによって
新築された新館「ライト館」が有名。現在の建物は3代目。
これから2024年から2036年にかけて
本館タワーの建て替えが実施される予定。
どんな姿にリニューアルされるのか楽しみでもある。

4.まとめ

帝国ホテルの目の前にある日比谷公園。

噴水前はマイナスイオンがいっぱい

湧き出る水しぶきのように
とめどなく溢れるサラリーマンや憩いの人々に出会う。

きっと、心の中で自然を求めている……。

以上、
「森のカフェ」の本に掲載されていない
コーヒーチェーン店と番外編のお店をご紹介しました。

次回は、「森のカフェ」の本に掲載のお店を
レポートしてきます!

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