見出し画像

無職、負のスパイラル

その場から逃げる、に関しては簡単にできるような時代になったけど。
そこからどうするか、また新たな形で踏み出すとなると、その方法ってまだまだ難しそう。

これは無職経験者にとってはあるあるだと思うけど。
仕事など、これまでのサイクルがなくなってしまうと、負のスパイラルに入ってしまう。
そのスパイラルに入ってしまったら、上を向こうとしても難しかったりする。

負のスパイラルとは。

・日中にやるべきことがないから、朝に起きない
・朝に起きないから、昼夜逆転する
・(仕事がない場合)お金を節約しようとするから、買い物に罪悪感を感じる
・買い物だけでなく、何をするにも罪悪感
・引け目から、人に会いたくない
・することがないから、外に出ない
・することがないから、思考が働きすぎる
・思考が働きすぎると、生きてる意味を考え始める
・生きてる意味を考え始めると、たいてい死にたくなる
・死にたいから、何もしたくない
・そうして病んでく

この状態で、「何かしたいこと、見つけよう」と言われても(実際に言われたことがある)、
今したいこと?死にたいこと?
って感じになる気もする。

さすがに極論だけど、引け目を感じるようになると自然と人から遠ざかっていってしまうのは事実です。

20代の半ば頃、友人と旅行に行ったことがありまして。
夜、その子らは仕事の話、将来の話なんかをして盛り上がってて、
「なんだかんだ、ここまで頑張ってきたよね、うちら」
なんて話を延々とするわけですよ。

入っていけるわけないじゃないですか。
もうこっちは寝たフリするしかなかったわ。

それ以降、しばらく会わなかった。
次に会ったのは、3年くらい経過してから。

自分のことを話せないって、辛いものだよ。
今の状況を聞かれると、かわして、はぐらかして時に嘘をついて。
向こうも気付いてたと思うけどね、女ってそこらへん鋭いから。
でも詳しく突っ込んでこなかったのは、あの子らなりの優しさだったんだろう。

自分は止まってても、他の子は進んでる。
それがまた自分を責め、惨めさから絶望に陥る原因でもあるんですね。
だから、会いたくなくなる。

時に用事があって出かけでも、まともな衣服もなく、まともなメイクもできない。
自動ドアのガラスに映ったみすぼらしい自分自身に、ますます自分が嫌になって。
自信がないから、ますます他人と自分を比べてしまって。
(自信がない時ほど、周りと比べて判断してしまう厄介な人間心理)

本当に、ろくでもないスパイラルだよ。
進めず、でも「ここ」にいることも嫌。
どこにも動けない、この辛さ。

どうしたら、よかったんだろう。
どうしたら、これを避けられるの?

自信を喪失しなければよかったのでは?
と単純に考えついた。

自信・・・。
日本人にとって、これほど難しいものはないんじゃないでしょうか。

何をやってても、どんなに恵まれた状況にいても、なんか足りてない気がする「自信」・・・。

いや、でも仕事も役割も、お金も将来も何もないところで持てる自信ってのは、この上ない最強の自信になりうるのでは?
何かを持っているからこその自信は、それが取り上げられたら脆く崩れ去るもんです。

何もないところで己の自信を培っていければ、、、!

っていうのが、とりあえずの理想なんですけれども。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?