旅はきまぐれ、世は定め？ー直前で変わったGWの旅程ー
旅は道連れ世は情け。
インターネットで検索すると次のように出てくる。
同行者がいると旅が心強く楽しいものになるように、世の中を渡るのにも、それぞれが互いに思いやりをもって助け合うことが大切であるという教え。
いい言葉だ。
ただ、今回の私の旅、この言葉と違った方向に進んできてしまった。
ほぼ一人旅だからこその変更だ。
▪️きっかけは偶然出会った2人の選手
詳しくは書けないが、前回のドーハでのアジアカップで渡辺剛選手と中村敬斗選手にお会いする機会があった。
2人とも神対応をしてくださったので、すっかりファンになってしまった。
ファンになるとどこであっても、応援に行きたくなる。
その前に中山雄太選手を観にハダースフィールドに行ったこともあり、「お二人の応援にも行きます」とつい言ってしまった。
言ったからには行かねばならない。(来てとは言われていないが）
ちょうどゴールデンウィークはU23アジアカップを観に行く予定にしていた。
ドーハまで行ってしまえば、ヨーロッパはすぐそこだ。
ドーハからヨーロッパ行きのフライトを調べていて、安価でいい感じのフライトを見つけた。ブリュッセル行きのフライトだ。
ブリュッセルならベルギーでプレーする渡辺選手のところはすぐだし、フランスでプレーする中村選手のところも電車で行ける。
後は試合がうまくはまればいい。
そう思っていた。
残念ながら、渡辺選手の方は観れなさそうだったが、中村選手の方は5月3日にホームで
試合がある。
伊東純也選手も観られるし、観たことがないリーグアンの試合を観るのも良い。
しかも、ランスはシャンパンの名産地だ。
シャンパンのカーヴ(生産拠点)めぐりもついでにできたら最高じゃないか。
お酒が大好きな私はサッカー以外のことでもテンションが上がっていた。
▪️なかなかチケットを発売しないのは〇〇のせい
スタッドランスのチケットを取るハードルはそんなに高くなさそうだ。
無料の会員登録をしてチケットの発売を待っていた。
……。
おかしい。待てど暮らせど5月3日のマルセイユ戦のチケットが発売にならない。
その先のホームの試合が発売になりそうなのに、この試合のチケットはシーズンチケットホルダーにしか開放されないのだ。
PSGなら人気が故に一般発売しないかもしれないが、マルセイユってそんなに人気があったっけ？
そう思っていると謎が解けた。
ELの結果を見ていた時のことだ。
ん？対戦相手のマルセイユが準々決勝に残っている！
これが理由だった。
準々決勝が終わり、マルセイユが勝ち進んだ後、5月3日の試合予定はあっさり15日に変更になっていた。
仕方がない。
こうして、私のリーグアン観戦デビューはお預けになった。
ちなみに、私のフランスでの観戦経験はEURO2016の決勝フランスvsポルトガルと、リールでの日本代表vsブラジル代表だけだ。
来季こそはリーグアンを観に行きたい。
▪️誤算はこれだけではない！
ヨーロッパ旅の最後はUKでプレミアリーグもしくはチャンピオンシップを観て帰ってこれればいいと思っていた。
中山雄太選手の最終節は、イプスウィッチタウンFC。
イプスウィッチはロンドンから程近い街だ。そしてミュージシャンのエド・シーランさんが2021年からユニフォームスポンサーをしていることでも有名なクラブ。
ユニフォームかっこいいし、ちょっと欲しい。
中山雄太選手もまた観たいと思っていたのでちょうどいいと思っていた。
中山選手は怪我をしてしまって、今季は絶望的だったのは残念だったけど。
チケット情報を見ていたけど、今年はかなり調子がよく、プレミアリーグ昇格もあり得る位置(調べていた時点ではレスターに次ぐ2位、現在は3位)にいることもあって、一般発売される様子がない。
早々に諦め、ロンドンのチームに目を向けてみた。
アーセナルの試合がある。
九州の星、冨安健洋選手が観たい。
行きたいと思って調べていたが、そもそもアーセナルのチケットは会員になっていても、低い確率でしかチケットが当選しない超プレミアチケットだった。
しかも、今年は優勝争いをしている。
最低でも8万円以上払わないとチケットは取れなさそうだ。
さすがにそんなには払えない。
早々に諦めて、別の試合を観ることにした。
プレミアリーグには橋岡大樹選手もいるじゃない！
しかし、橋岡選手が所属しているルートンの試合もチケットが取れそうな気配はない。
スタジアムが小さいからか、BIG6はもちろんそれ以外のチケットも争奪戦のようだった。
結局、ブライトンであれば対戦相手がアストン・ヴィラということもあってチケットが取れそうだったので、今季2回目(前回は年末のトッテナムホットスパー戦)のブライトンを観に行くことに決める。
(チケット確保手伝ってくれたHくんに感謝)
三笘薫選手は今回も出てこない可能性が高い。
それでもいい。私はサッカーが観たい。
▪️FJ(Football Junky)が故の決断
ELの影響でスタッドランスの試合が観られなくなった。
でも、EL準決勝1stレグはヨーロッパ滞在期間中に観られるということだ。
勝ち進んでいるチームのうち、ASローマはスタジアムが大きくチケット入手がそんなに難しそうではなかった。
かつて中田英寿さんが活躍していたチーム。観てみたかった。
イタリアは何度も行っているが、ローマには行ったことがない。
旅慣れている友人と話をしていたら、アルバニア乗り換えで安い便があるよ
、トランジットで観光もできるよ、と教えてくれた。
今まで行ったことのない国をトランジット観光できて、行ったことのない都市に行って、ELが観られる。
なんて素敵なオファーなんだ。
ブリュッセルから、これまた行ったことのないルクセンブルクにでも行こうかな、と思っていたが、気まぐれで旅の予定を大きく予定を変更することになった。
ローマからロンドンへ移動するのも、追加でお金がかかってくるが、ここまで来たら腹を括ろう。
【今回の旅の予定】
4月28日深夜 羽田発ータイトランジットースリランカトランジット(イマココ)ードーハ着
4月29日 ドーハでU-23日本代表vsU-23 イラク代表観戦
4月30日 ドーハ発トルコ経由ブリュッセル着 元気があれば少しベルギーで遊んでアルバニアへ
5月1日 アルバニア発ローマへ
5月2日 EL準決勝 ローマvsレバークーゼン
5月3日 ローマ発パリ着
5月4日 パリ発ロンドン着 ブライトンへ移動し、ブライトンvsミドルズブラ
5月5日 ロンドン発エチオピア経由成田着
毎日移動している。
楽しいことがいっぱいだけど詰め込みすぎかもしれない。
でも、それがいい。身体が悲鳴をあげないうちは、それでいい。
私の場合は旅は気まぐれ、世は定め。
まるでパズルのピースがはまるように、綺麗に収まった。
▪️番外編：ドーハにもう少し長くいたら……。
出発直前にドーハ在住の友人から連絡があった。
谷口彰悟選手のチームの試合が、4月28日と5月1日に決まったらしい。
カタールリーグはよく試合日程が変更になる。
アジアカップの後、谷口ファンの友人がカタールリーグを観にいく予定にしていたが、カタール代表の快進撃もあったからか、その後のリーグの予定が大きく変わっていた。
友人は変更がきく航空券を購入いていた上、仕事もうまく調整できたのでことなきを得ていたが、普通だったら、試合が観られずにただのカタール旅行になる恐れだってある。
直前まで決まらないので、当てにしていなかったが、もし、5月1日までドーハにいて、翌日ダイレクトにローマまで飛べば、谷口選手の試合もELの準決勝も両方観れていたはずだ。
うーん。
旅の予定を組むのは難しい。
谷口選手の試合も来季は観に行こう。
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