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Jリーグ×サブスク型選手補強=ワクワク!〜スポーツにおけるサブスクについて考えてみた〜

朝、Spotifyで音楽を聞きながら出勤して、会社のデスクではOffice365を使用して仕事。

ランチはPotluckでテイクアウト。仕事が終わったら、即帰宅。

家でまったりしながらNETFRIXで海外ドラマ三昧。愛の不時着の続きが気になりすぎる!!ドラマの相棒には家で楽しむ生ビール

休日になるとタイムズのカーシェアでドライブで気分転換しよう。

こんな日常、普通にありそうですよね。

ここであげたサービスは全てサブスクリプションサービス(以下、サブスク)です。

全国展開をしていないサービスも一部ありますが、これらのサービスについて全く知らないという人はほぼいないでしょう。ほとんどの人がなんらかのサブスクを利用していると思います。

そう、現代はサブスクの時代です。

断捨離ブームによるミニマリストの増加や新型コロナウイルスによるStay Home施策も一部のサブスクの追い風になりました。

私もいくつかサブスクを使っていますが、ついにその波がスポーツ界にもやってきました。

■ラグビーは選手獲得もサブスク!

記事を要約するとこんな感じです。

・NTTコミュニケーションズはフランスリーグのリヨンに定額の費用を支払い、同クラブの若手を自由に補強できる契約を結んだ。
・若手=20歳〜22歳程度
・同時期の選手補強は1名のみだが、自由に入れ替えができる。
・メリットは支出を抑えながら、柔軟な選手補強ができるところ。
・リヨンの若手選手にとっても、近年レベルの上がってきている日本でのプレーは良い経験となる。

NTTコミュニケーションズは、2010年からラグビートップリーグ(TL)で戦い続けています。

マツコ・デラックスさんもお気に入りの双子のラガーマン、鶴谷兄弟や代表選手だと、羽野一志選手アマナキ・レレィ・マフィ選手、記事中にも出てくる山田章仁選手が所属しています。

一方、提携先のフランスリーグは、世界最大級の観客動員数、収益を誇るプロリーグです。16−17年シーズンは五郎丸選手が「ラグビー界のレアル・マドリード」と言われるトゥーロンでプレーしていましたし、20−21年シーズンからは松島幸太郎選手がASMクレルモンでプレーします。

これからプロ化を目指す日本のTLにとって、プレー経験だけではなく、フランスリーグの文化も含めて肌で感じることができるというのは大きいと思います。

NTTコミュニケーションズは2018年4月にアークス浦安パークという天然芝のグラウンド2面、3階建のクラブハウスという立派な練習施設をオープンしました。

充実した設備を持っているクラブに移籍するとなると、フランスのリーグの選手たちのモチベーションもきっと上がるでしょう。

そういうところも、提携のきっかけになったのかもしれません。

この日経新聞の記事をTwitterのタイムラインで見たときに、真っ先に思いました!

Jリーグでもやってほしい。

記事冒頭にもあるとおり、スポーツ界では珍しい試みです。英語でも検索してみましたが、私が検索した限りでは、サッカー界の事例は見当たりませんでした。

それでは、サブスク型選手補強について、掘り下げていきましょう。

■ラグビートップリーグの外国人選手事情

なぜラグビーではサブスク型の選手補強ができたのでしょうか?

鍵はTLの外国人選手事情が握っています。TLは外国人選手の登録枠に制限がなく、登録がほぼいつでも可能です。

外国籍を持つ選手のうち、日本以外の国の代表歴のある選手のことを外国人選手と呼ぶのですが、そもそも、見た目が外国人っぽくても、外国人選手としてカウントされないパターンも多いです。

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ちなみにラグビーの国家代表選手は、他の国の代表歴がなければ、下記のうちどれか1つでも条件を満たせば、代表資格を得ることができます。

・自分の出生国
・両親、祖父母の誰かが生まれた国
・3年継続して居住した国

余談ですが、私の祖父はアメリカ合衆国(ハワイ州)生まれなので、ラグビー界で言えば、私はアメリカ代表も目指せるわけです。もちろん目指せませんけど。

TLは、同時にグラウンドに出られる外国人選手は2人までと決まっているので、無限に外国人選手が出られるわけではありませんが、所属する分と期間に制限がないので、フレキシブルに移籍ができます。

怪我人が続出して、層が薄くなっているあのポジションに選手が欲しい!

そう思った時に、すぐに補強ができるわけです。

サッカー界は、FIFAによって移籍期限が明確に定められています。リーグの均衡と秩序を維持するためです。

年に2回開く、移籍ウインドウ。

ヨーロッパ5大リーグについては、そのDeadline dayが近づくとソワソワするサッカーファンが結構いると思います。駆け込みで大型移籍があるからです。

私もその一人で、会社の先輩と夏の終わりが近づくとそわそわしながら、移籍情報の話をします。

新型コロナウイルスの影響を受けて、ドイツの移籍期限は異例の2段階制を採用したというニュースを見ました。

今年は、いろんな意味でイレギュラーが続発しています。

移籍ウインドウについても、今年は一時的に全世界で開けたままにしておく。

そういったことがもし起こるとしたら、ラグビー界で実施されたサブスク型の選手補強というのがサッカー界でもできるようになるかもしれません。

■Jリーグで実施するにあたっての障壁とは?

前述した、移籍ウインドウはまず大きな壁です。これが撤廃されない限りは国を渡って自由な移籍はできません。

Jリーグの中で実施するとしたら、どうでしょうか?

同カテゴリーだと、勝敗を争っている間柄なので問題外として、別カテゴリー(J1⇔J2、J2⇔J3など)ならいけるかもしれません。

あれ?なんかJリーグで既にそんな制度があったような気がしてきました。

そう、育成型期限付き移籍です。

①23歳以下の日本国籍を有する選手の期限付き移籍であること
②期限付き移籍契約の途中解約に関して、移籍元チーム、移籍先チーム、当該選手の三者が予め合意していること
③移籍元チームのリーグより下位のリーグのチームへの期限付き移籍であること

この制度によって、けが人が発生したときには戻ってきてもらうことができるので、チームとしては若手選手を修行に出しやすくなります。

契約によって異なるものの、給与は基本的に移籍先クラブが出すことが多いので、所属クラブは育成をしつつ、費用の節約になります。また、下位リーグのチームにとっても、上位リーグの期待の若手選手を格安で獲得できます。両者にとって、WinーWinとなる制度です。

とは言え、サブスク型移籍のようにクラブ同士が提携をしてという形に比べるとフレキシブル感は少なめのように感じます。

■もしJリーグにサブスク型選手補強が導入されたなら?

どこのチームとどこのチームが契約すると面白そうでしょうか。

私は、①ACLを戦っていない、②J3にUー23のチームを持っていない、③出場機会が少ない有力な若手がいそう(イメージ)、この3つの条件からJ1からは川崎フロンターレを選びます。

そして、どこと組んだら面白いかな、という視点でリカルド・ロドリゲス監督の徳島ヴォルティス。

この考え方だと、どちらかというと、川崎フロンターレの若手に刺激を与えるという視点が大きいかもしれません。

智将の元で一皮、二皮剥ける選手がいたらいい。そして、徳島ヴォルティスにとっても、2度目のJ1の舞台へ良い刺激になるというなという意図の妄想です。

私は、ただ面白いかな?という視点だけで想像しましたが、戦術面で似ているチームに移籍すると、育成型期限付き移籍から帰ってきた選手はチームにフィットしやすくなるメリットがあります。

自分がサポートしているチームに足りないもの、伸ばしたいものそこをキーに考えていくとどことどこのクラブと組めたらいいな、という視点があればもっと有益な組み合わせが思い付くかもしれません。

コロナ禍によって、スタジアム観戦がまだ私たちの日常に完全には戻ってきていない状況です。

スタジアムで観ない分、ザッピングもしやすいので、いつもと違うカテゴリーだったり、違うチームを見る機会も増えていると思います。

そんな時に、想像力の翼を広げて、どこがサブスク型移籍で手を組んだら面白いか?と考えながらJリーグを見るとより一層楽しい世界が広がるのではないでしょうか?

OWL Magazineには、いろんなチームのサポーターの執筆陣がいます。オムニバスで各サポーター目線で書いてくれたら面白いかもしれないな、なんて思います。

Jリーグ×サブスク型移籍、人々をワクワクさせる色々な可能性を秘めた施策です!

以上が本編です。

あ、ちなみに私が寄稿しているOWL Magazineもサブスクサービスの一つなんですよ。700円で15本程度の記事を読むことができます。

良かったらあなたのサブスクライフの一つに加えてみませんか?

お後がよろしいようで!

おまけでは、私が気になっているサブスクサービスをご紹介したいと思います。

押すな、押すなよ、でこの原稿がUPされる頃にはもう課金しているかもしれません。

打倒、コロナ禍!私が日本経済を(ちょっとだけ)回します宣言!


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