サッカークラスタ、THE FIRST SLAMDANK大好き説
世界三大カップと言われているちばぎんカップの試合の後のことだ。
観戦していた友人たちと試合後に焼肉を食べに行った。
試合の内容やプレシーズンならではの今季の展望などサッカーの話をしつつ、肉を焼いていると、ある話題になった。
映画 THE FIRST SLAMDUNKの話だ。
この日いた8人のうち、私以外皆映画館で観ていた。8人中7人が視聴済み。視聴率87.5%。ものすごい数字だ。
漫画は読んでいたので話題に完全についていけないということはなかったが、映画の盛り上がるシーン、映画だけで描かれているストーリーについては全くついていけなかった。
ちょっと寂しい気持ちになりながらも、多分観に行かないからいいやと思ってふんわりちょっとしたネタバレの話も聞いた気がする。
私はあまり映画館へ行かない。
サッカーや旅を中心に私の生活が回っているということもあり、限られた可処分時間を映画に割くのが難しいからだ。
2月ヨーロッパに行ったときに、機内で見れるのではないか。ちょっとだけ期待をしていた。しかし、そんなにうまくは行かない。映画 THE FIRST SLAMDUNKももう1つ観たかった作品、インド映画のRRRもなかった。残念。
このまま公開が終わってしまうかもな、そう思った3月。
友人から熱心なお誘いを受けて、ついに観に行く機会が訪れた。
■何がこんなに惹きつけるのか?
サッカー好きの4人で観に行ったのだが、メンバーのうち2人がなんと2回目の映画館だった。
特に入場者特典を集めているというわけでもない。
リピーターのうちの1人は1度目の時は漫画もアニメも見ておらず、暴力をふるうロン毛の三井寿と3ポイントシューターの三井寿が一致しなかったらしい。
わからないところがありつつも、バスケットボールの試合のシーンはサッカーを彷彿とさせるようなスピード感があり、かついつもの通りプレーヤーを背番号で見分けるすべがあったのでめちゃよかった!とのこと。
そうか、サッカーを観る目はこういったところでも役に立つのか!
アニメが契約しているサブスクで見れたので、アニメを2周してから満を辞しての2回目の映画館だという。
2回目は答え合わせのようで、より内容を楽しめたと言っていた。もう1回観に行くとも言っている。
私ともう1人の初見の2人は、漫画を読んでいたので、置いてけぼりになることはなかった。懐かしさを感じながらここはこうだったな、と思うところと、新しく描かれているところのバランスの良さを感じた。
漫画を読んでいる層、アニメを見ている層、いずれも見ていない層。いずれも惹きつけるのは本当にすごい。
鬼滅の刃みたいなガチガチの映像の美しさはなく、どちらかといえば昭和・平成のアニメーションっぽい感じの画だった気がする。
むしろそれがよかったのだろうか?SLAMDUNKガチ世代にとっては懐かしさを、その世代より若い層にはレトロさを感じさせているのかもしれない。
今日まで学生は500円でこの作品を観れた。
お父さん・お母さんがSLAMDUNK世代で、作品を全く知らない彼ら、彼女らにとっても面白い作品になったんじゃないかな、と思う。
■映画 THE FIRST SLAMDUNKの魅力の1つ、それは音
オープニングのベース音。
ドルビーのスピーカーで聞くと身体に響く低音がとても心地いい。
テンションが上がる。
これぞ映画館の醍醐味だ。
エンディングの10-FEETの曲も流れてくるタイミングが最高だ。
劇中の音も10-FEETっぽい音作りだった。
私が行ったタイミングではIMAXシアターでの上映はなかったが、3/31から再上映されるらしい。よりいい音で観たい映画の一つだと思う。
鳴っている音だけがすごいのではない。
試合のシーンでの無音もいい。
「ここでくしゃみとか出たらどうしよう」花粉症の時期なのでそんな心配をするくらい緊張感のある無音シーンがある。
結果を知っていてもグッとくるのはきっとこの無音のおかげだと思う。
サッカーをスタジアムに観に行ってても、こんなには長くはないが、ものすごく印象的な展開になる時、大きな歓声が上がる前に一瞬の無音状態がある。
それを誇張しつつ、うまく描いたような印象だ。
観に行った後、こう思った。
「私はなんでもっと早く映画を観に行かなかったんだろう」
サッカーが好きな人は音楽が好きな人が多い。
そういった意味でも、映画スラムダンクに惹かれるのではないだろうか。
■このご時世に意外な現実、SLAMDUNKは〇〇がない
空前の断捨離ブームがあり、ものを持たない生活がスタンダードになりつつある。
私もミニマリストではないが、本の多くを電子書籍で買うようになった。
冊数の多い漫画は特に電子書籍で買うことが多い。
映画を観た後に、宮城リョータのある部分が漫画でどう描かれているのか気になって漫画を読みたくなった。
私のSLAMDUNKは実家にある。
もし電子書籍であるなら大人買いしよう。そう思って探したのだが、いくら探してもない。
通常版、完全版、新装改編版と3種類もあるのに、全て紙でしか発行されていないのだ。
これは実家に帰って読むしかない。嵩張るけど持って帰ってこようかな。
映画をきっかけにまたSLAM DUNKにはまってしまった。
いろんな層に、そして日本だけでなく世界中でヒットしている映画 THE FIRST SLAMDUNK。
私の中では特にサッカー好きにはよく響いている気がする。
今度サッカーを観に行ったら別の友人にも聞いてみよう。
「映画 THE FIRST SLAMDUNK観に行った?」
まだなら早く観に行くように強く薦める。
公開から3ヶ月以上経った今も多くの映画館で上映されているから十分に間に合う。
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