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関東サンマとは一体何なのか?

”関東サンマ”というのがブームらしい。

ここ最近、三人打ちのフリー雀荘が続々オープンしています。YouTubeでは多くの実践動画があがっているし、三麻の戦術書も増えていますね。数年前と比べれば間違いなく三麻ブームが来ていると言っていいでしょう。2021年はまさに「関東サンマ元年」…

いやちょっと待ってくれ!関東サンマって何だ!

関東サンマ…いつからかしれっと使われるようになったワードですが、実際のところしっかり定義されているのを見たことがありません。ネットで調べると一局精算の東天紅とか出てくるし、Twitterではみんな”何となく”で使っていそうだし!

関東サンマとは一体なんなのか。その正体を探るため9月は三麻フリーの店を巡ることにしました。

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三麻デビューへの道

僕は普段は三人打ちはほとんど打ちません。正直言うと苦手です。押し引きよくわからないし、リーチ判断難しいし。このままフリーに突撃してもカモにされてしまうのでザッと勉強しました。

おすすめはこちら。


色々勉強しましたが、四麻と比べて以下の点に気をつければ良さそうです。

・ 序盤は真っ直ぐ手を作る
・ベタオリはせず、極力押し返す

詳細は戦術書とか参考リンクをご覧ください。僕も三麻はシロートなのであんまりよくわかりません。

三麻特有のルール(※ツモ損/沈みウマ/花牌など)は調べておいた方がいいです。特殊役は大車輪と四連刻くらいは知っておきましょう。あとは雰囲気で何とかなります。


関東サンマ見聞録

この一ヶ月で訪れた雀荘はこちら。

・麻雀ウェルカム(秋葉原)
・まぁじゃんMAP(秋葉原)
・麻雀GENTEN(錦糸町)
・北斗の雀(平井)
・麻雀PON(新宿)
・ネコジャン(新宿)
・麻雀WIN`S(水道橋)
・3人麻雀ぱぱ(御徒町)
・リーチ麻雀ホワイト(新橋)
・龍馬くん(新橋)
・GREEN(神田)
・麻雀倶楽部まぁいいじゃん(五反田)
・三人打ちザビエール(千葉)
・3人麻雀クイーン(池袋)
・かめきたざわ(三軒茶屋)
・まぁじゃんMAP(川崎)
・マーチャオτ(川崎)
・MARU3(横浜)

Special Thanks !!

合計18店舗!20は行きたかったんだけどなー!

打ったゲーム数は113ゲームで成績は45-33-35でした。歌舞伎ピンサンマ、割れ少、鳥撃ち…いろんなルールで打ちましたね…。結果的にはゲーム代含めても諭吉1枚くらい浮きでした。いやぁビギナーズラック。

全体的な所感としては、基本的にはYouTubeで紹介されている店はハズレなし!という感じでした。スタッフも常連のお客さんも楽しそうに打っているし、定着に向けてイベント還元にも力を入れていて良かったです。

他にも行ってみたい雀荘がたくさんあったのですが、また機会があれば行ってみようと思います。

関東サンマとは一体何なのか?

この一ヶ月で何となく関東サンマというものがわかってきました。その特徴を軽くまとめてみましょう。

■喰いタンアリ・後付けアリ

これは絶対です。関西三麻は完全先付けなのに対して、関東のサンマはほぼ間違いなくアリアリルールです。ここが関西サンマの対義語として一番大きなポイントでしょう。

■抜きドラは花牌/北は共通役牌

抜きドラは大きく三パターンありました。

・北
・花牌
・五萬

個人的には五萬が好きですが、全体的には北と花牌で半々くらいでした。最近出店している三麻フリーの店は花牌が採用されていることが多かったです。理由は以下のように色々考えられます。

・北が抜きドラだと(役満取り決めなどの)ルール説明が面倒くさい。

・北を共通役牌にしたほうが全員にアガリチャンスが来やすい。

・花牌に店オリジナルのデザインなどを差し込める。

花牌で一番いいなぁと思った雀荘は「北斗の雀」です。この雀荘の花牌にはそれぞれ「北・斗・の・雀」という文字が彫られているのですが、彫りが深くて気持ちいいんですよねぇ。抜くときに「ホワタァ」と言いたくなります。あとは全部集めると謎の達成感がありました。ジグソーパズルのような、封印されしエグゾディアのような。集めても特に何の役もなかったはずですが.…全部集めると”北斗神拳”で祝儀一枚とかにしてくれないかなぁ。

花牌で店の特色を出すという手法は今後も増えていきそうですね。

■祝儀牌が多い

関西三麻は5が全赤とのことですが、最近の関東の三麻フリーでは赤ドラに加えて金ドラや青ドラを導入している店が多かったです。

この系統で特に過激だったのが「麻雀ホワイト」。この雀荘では19にピンクや水色などのパステルカラーの祝儀牌が入っています。どんだけ悪い配牌でも何やかんやでドラ3くらいには育つんですよね。19牌だと不要になることも多いのですが、逆にそこで待たれることも多いというカオスな麻雀でした。白ぽっちの扱いも独特で本当にカオスだったなぁ。

■オープンリーチあり

関東の三麻フリーではオープンリーチを採用しているケースが多かったような気がします。関西三麻ではどうなのかわかりませんが、ネットでチラッと調べた感じオープンリーチ採用の店はそこまで多くはないみたいでした。

多面張テンパイやオープンの1翻でまくるor飛ばせるなど使い所が多いので、プンリーはぜひ取り入れてほしいルールですね。

ちなみにフリテンリーチに関しては関東でも関西でも「フリテンリーチ/見逃しは禁止」のところが多数派っぽいですが、フリテンOKのところもチラホラありました。中でも「麻雀GENTEN」の”フリテンリーチはオープンすれば可”というルールは独特で面白いなと思いました。


まとめると「アリアリで祝儀牌が多いのが関東サンマ」ということでした。


知っておくとウマぶれる三麻フリーしぐさ

メンバーや上級者から学んだ三麻うまぶり所作をメモっときます。

その1】リーチ後の役申告は裏ドラを捲る前に一旦区切る

三麻では「リーヅモタンヤオドラ6、倍満4枚」と言われてもそれが裏なのか赤なのか金なのか暗カンなのか、パッと見では全然わかりません。「リーヅモタンヤオドラ4…裏2。倍満の4枚です」と、こう申告すればチップの内訳がわかりやすいというわけです。

その2】点数申告では「満貫、ハネマン、倍満…」を使う

三麻では「ニセン!ヨンセン!」ではなく「マンガン!」形式の申告を推奨している雀荘が多かった気がします。理由は四人打ちの点数申告と重複するものが多く紛らわしいから(?)なのかなと思います。三麻の子の七対子ツモドラ1は「2000-4000」、親のマンツモは「6000オール」。ヨンマ慣れしている人が聞くと「えっ!6000オール!?ハネマンないっしょ…あ、これ三麻だった。」となって誤解を招きやすいみたいです。

【その3】精算時の支払額は暗算できるようにしておく

三麻のフリー雀荘では大抵の場合、半荘終了時に雀卓に支払金額が表示されません。(アルティマには三麻用の計算機能はないんですかね?)支払額をまとめた表があって、それを見ていくら支払うのか確認するところがほとんどでした。うーん、正直めんどくさい!

三麻上級者にそんなものは不要です。

例えば「35000持ち40000返し/テンゴ/30-△10-△20/ゲーム代300円」という条件で32000点持ち2着であれば

(32000-40000)*(50/1000)+(-500)-300 = -1200
 点棒     * レート  +  ウマ  - ゲーム代

これくらいは余裕で暗算できます。ゲーム終了時にサッとお金を出せるようになるとスマートでいいですね。四麻でも日頃から計算するクセをつけておくと三麻で困らないので頑張りましょう。

関東サンマ七対子最強説


打点という観点から言えばオバケ性能を誇る七対子。これが三人麻雀だとさらに殺傷力を増すことになります。

・抜きドラ

・全赤ルール

・裏ドラの乗りやすさ

・ツモ回数の多さ

・特殊祝儀ハイ(金1-9や赤3pなど)

関東サンマでは全ての条件が七対子の追い風となっています。ただでさえ字牌がゴミのように捨てられるうえ、萬子1・9、祝儀ハイなど待ち頃になる牌が四麻よりも多いです。他家にも手が入りやすいので自ずと手がぶつかり合うことになります。

打点の上昇の仕方もエグいです。抜きドラ含めれば8種類なので裏も乗りやすく、リーチ後に抜きドラを何個も持ってきたりして、リーチツモ七対子赤赤オモオモ抜き抜きウラウラの三倍満も割と現実的なラインに乗ってきます。この1ヶ月七対子には何度も助けられました。

何もしなくても勝手に倍満に育つ。それが関東サンマの七対子です。


参考記事

三麻デビューしたいぜっていう人におすすめのリンクまとめです。

うーん三麻は奥が深い!まだまだ勉強不足です!

今回はここまで。

いつの日か関西サンマを巡る旅にも出てみたいですね。それではまた。

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