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7月11日(火):Jリーグの観客数確保には新たな顧客創造を

昨日はサッカーJリーグに所属する静岡県の4クラブ(ジュビロ磐田、清水エスパルス、藤枝MYFC、アスルクラロ沼津)における昨シーズンの収益や観客数のことに触れましたが、本日もその続きをもう少しばかり。

Jリーグではクラブライセンス制度を導入して経営の透明性を高めていることもあって、各クラブの経営情報がオープンにされています。

5月末には2022シーズンのJ1、J2 、J3の全58クラブのうち、3月決算である2クラブ(柏、湘南)を除いた56クラブ分が先行して経営情報(2022年度決算情報)を開示しています。(残り2クラブ分を含めた最終的なものは今月末に開示)

全体感でいえばクラブの収入がコロナ前の状況にまで回復してきており、売上高は56クラブ合計で1,304億円、コロナ前の2019年度対比では103%です。

なお2019年の数字は53クラブ分で3クラブ少ないので、厳密にいえば1クラブあたりの収入はコロナ前に届いていない、ともいえます。

収入である1,304億円の内訳をみると、スポンサー収入が約608億円で47.4%と最も多くを占め、その他収入が約520億円で39.9%、入場料収入が約166億円で12.7%と続きます。

これらそれぞれをコロナ前の2019年と比較をすると、スポンサー収入は100.4%でほぼ同額、その他収入が117.4%、入場料収入が80.0%となっています。

観客数は前年比だと順調に回復しているものの、コロナ前と比べるといまだ80%止まりになっていて、そこでのマイナス分をJリーグ配分金や物販収入といったその他収入で補っている構図です。

現在の2023年シーズンはこれよりも、もっと入場者数は伸びているはずですが、どこでコロナ前の来場者数をキャッチアップできるか、ですね。

観客動員に対する制限がなくなったものの、コロナ禍で様々なものがオンラインに置き換わった面はあります。

かくいう私もスタジアムへ行こう、行こうと思いながらもこの3シーズンはDAZNどまりで終わっていた一人ですからね。(反省・・・)

リアルへの回帰が進みつつも観客数が完全に戻り切っていない現状を鑑みると、ここから先の上積みをつくっていくには改めて顧客創造をするつもりでの新しいチャレンジが必要なんだと思います。

こうした点はコロナ禍で大きなマイナス影響を受けた私たちフィットネス業界にも同様なことが言えるでしょう。

コロナ禍から一定の回復はしたものの、コロナ前の水準をキャッチアップしたり、それを超えていくには現状のマーケットを踏まえた新たな顧客創造が要るのは間違いありません。

そのことを頭に入れたクラブ運営をしていきたいと思います。

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