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4月11日(月):クラブ外でのサポートに

先月末の日経MJには認知症予防のアプリに関した記事がありました。

脳トレ関連のアプリは山のようにありますが、そのなかで同記事で取り上げられていた「ベスプラ」は非常に面白いなと思いましたね。

同アプリについて良いなと感じた私なりの観点は4つあります。

1つ目は認知症予防や脳科学研究に関連する国内外の研究や報告書など、約1千本の内容を分析していて基本設計がしっかりしており、脳トレにありがちな単なるゲームや計算などに留まらない点です。

次いで2つ目は利用者に応じて個別最適がされる点です。

アプリの主たる領域は歩行、食事管理、脳トレの3つに絞られていますが、例えば歩行なら利用者の歩行ペースをGPSで把握し、AIで個別に目標設定をするほか、体調不良などでペースが落ちるとAIが体調に応じたペースに目標を下げるといった具合になっています。

一律で1日5,000歩といった目標設定ではなく、あくまでも利用者が起点になっての運用になっており、この点は脳トレでも同様で計算やパズルなどの成績をもとに、AIが段階的に難易度を引き上げて予防効果を高めるなど、個別最適化が図られる設計です。

続く3つ目は費用面に関して利用者から料金をとらない点です。

ベスプラでは他者の認知症予防アプリのOEM生産を主な収入源にしているため、エンドユーザーからは利用料をとらずにサービスの提供ができています。

最後の4つ目は自治体との連携を進めるなかでの信頼感の確保とあわせ、各自治体の施策と組み合わせたポイントなどを取り入れることで、通常のアプリ利用者よりもアプリの積極活用、行動変容に変化が見られるなど、その活用の幅が広がっている状況です。

私たちフィットネスクラブにとっても認知症はケアすべき対象のひとつで、クラブで提供しているレッスン内にも一部、それが反映されています。

ただ、お客様が来館されるのは週に1~2回であることを考えれば、クラブ外の日常でもそうしたケアができるのが理想でしょう。

一方で私たちのような小さな会社、クラブが一から自前でそうしたアプリをつくるのは費用面でも労力的にも現実的ではありません。

そうしたなかでの現実的な解は「クラブとして推奨できるアプリを決めておく」といったことであり、そのような考えのもとに立った際に今回のアプリは選択肢になり得るものだなと感じます。

クラブ内で提供することは自前で掘り下げていけば良いですが、クラブ外でのアプローチは上手く流用できるものを最大限に活用していくのが得策ですね。

先のような点はこれからひとつ具体的に考えてみようと思います。


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