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365日色の話 「ローマの休日」生き方も素晴らしいオードリーヘップバーンを追いかけて。

ここ、コロンナ宮殿は、「ローマの休日」の有名な最後のシーン。
白黒映画「ローマの休日」とフルカラーの実物の美の違いは?

オードリーヘップバーンが演じたアン王女の記者会見の舞台です。

映画が白黒映画なので、
実際に足を運んで、その明るさと美しさに魅了されてしまいました。
心は「ローマの休日」のあのシーンに!

4月2日のnoteに
スペイン広場の階段を上ったところにある、
オードリーヘップバーンのお気に入りの
ホテル「ハスラーローマ」の美しい夕暮れ景色。
そして、映画「ローマの休日」
オードリーヘップバーンについて書きました。

5月11日に「ハラカド」で、
あのオードリーヘップバーンが「ローマの休日」の
スペイン広場で食べたと言われる
ジェラートを食べてきました!
気持ちは「ローマの休日」です。

オードリーヘップバーンは愛らしく、美しく、
何もかもが、輝き、魅了する、
唯一無二の存在。
生き方が凛としていて、

誰もが憧れてしまいます。

2016年7月

「コロンナ宮殿」 
とても暑い中、
わくわく、ドキドキしながら、予約をして訪ねました。

コロンナ宮殿は、
ローマの中心部にある宮殿のような建築群で、
クイリナーレの丘のふもとにあります。
サンティアポストリ教会に隣接し、
この建物の一部は、
古代ローマのセラぺウスの遺跡の上に建てられており、
20世代以上にわたって、
著名なコロンナ家に属しているそうです。

さまざまな変遷を経て、
この建物はコロンナ家に戻り、
コロンナ家とハプスブルク家は、
1527年ローマ略奪の際に、
宮殿を略奪から守ったとされています。

豪華で存在感があり、ディテールが立体的なので、
モノクロの映画に最適だったのだと思いました。

1953年「ローマの休日」
当時は、まだ白黒映画ばかりでしたが、
1939年の「風と共に去りぬ」は、
奴隷制度の問題を取り上げた話題作であったため、
膨大な予算を費やしてカラー映画を作ったそうです。

「ローマの休日」は低予算で、
オードリーヘップバーンも無名の俳優だったことから、
白黒映画となりました。

黒澤明監督映画だけでなく、
小津安二郎監督
巨匠たちは、
白黒映画の光と影にこだわり
美を創造しました。


白黒映画は
フルカラー映画にはない美的な世界に誘ってくれます。
素晴らしい出来映え!
重厚で美しい!

光を100%反射する白と光を100%吸収する黒、
そして、さまざまなグレーの色。

色の情報がシンプルに整理されることで、

制作者の意図や俳優の表現だけに、
集中できるのです。

階段を上ると、
オードリーヘップバーン演じるアン王女が、
座って、今回の各国訪問を締めくくっての会見をされた
その場所にいることに。

コツコツとグレゴリーペックが
記者会見が終わって去っていくシーンの足音が聞こえてくるようでした。

光がきらめき、美しい!
見事なコロンナ美術コレクションです
ここが「ローマの休日」のアン王女の会見の場所です
美術コレクション
古代ローマの柱がある宮殿の中庭です
美術コレクション
窓からの景色

「真実の口」
「ローマの休日」のもう一つの印象的なシーン。
「真実の口」にも行ってきました。

オードリーヘップバーンは
俳優としての初めての役に必死の時に、
新聞記者役のグレゴリーペックが、
「真実の口」に手を吸い込まれたように、
アドリブで演じたことで、
あの名シーンが生まれました。

ここも、観光客の方々がたくさん並んでいて、
やっと番になり、写真を撮るとすぐに交代です。
そのあと、隣接している教会に行ってきました。

吸い込まれませんでした
サンティアポストリ教会です

コロンナ宮殿の見学の予約がスケジュールの中でなかなかとれず、
ローマを立つ日に、訪ねることができたのは、
わたしにとって、この上ない素晴らしい贈り物でした。

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