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チームTRITON南伊勢 海の未来を考えるワークショップ第一回を実施しました

先日行われた知事との円卓会議のあと、円卓会議に登壇した海のプレイヤーたちだけでなく、ほかの漁業者や漁協職員、役場職員、漁師の奥さん、新人漁師、地元の大学生、そしてフィッシャーマン・ジャパンのメンバーで海の未来について語り合うワークショップを実施しました。

3テーブルに別れ、まずは「感じている海の課題は?」というテーマで、それぞれの立場から日々感じている海にまつわる課題や疑問などを話し合いました。

漁業者からは日々獲れる魚の減少や魚種の変化、潮の流れの変化、藻場の減少などが挙がり、他にも、小規模な養殖事業者が今後生き残るためには?といった不安や、南伊勢で南伊勢の魚が食べられる場所が少なかったり、情報が行き届いていなかったりといった課題も指摘されました。さらに海に捨てられるゴミ問題や、未利用魚の活用、原料の高騰などについても議論されました。水産業で働く人が減っている、という問題もある中、南伊勢育ちの大学生は「海=キケンという認識の広がりが、海から人を遠ざけている」という点について、今後の担い手を育てる上での重要な課題を指摘。多様な参加者から、多様な視点で今の南伊勢の海を見つめることができました。

さらに、実は南伊勢の漁業者の保険加入率がすごく高いということも明らかになりました。南海トラフ地震が近い将来くるかもしれない、そんな中防災により力を入れられる機運があるかもしれません。

そして後半は美味しいご飯が!地産地消にこだわったイタリア料理をケータリングで提供しているイタリア料理 il Vivoさんが、「普段美味しい魚介を食べていらっしゃると思うので、美味しいお肉料理を食べてもらおうかな?」と、今回のワークショップの場がより素敵な時間になるよう、工夫をこらしたご飯を提供してくださいました。

ケータリングを依頼した場所によってはピザ窯を持ってきて、その場でピザを焼いてくれることもあるそう。

松坂極豚の自家製生ハムと南伊勢ハッピー農園のポンカンサラダ。意外な組み合わせですが爽やかで、甘味酸味うまみに、微かな苦味が味を豊かにしてくれていて、箸が止まりませんでした。
みえ豚カシラ肉と伊賀産さつま芋の香草ロースト。豚のまろやかな脂と、芋の甘味がバッチリ合います!

ご飯を食べながら「課題に対してのアイデア」を話し合いました。前半で話し合った課題に対して、こんなことしたら良いのでは?といったアイデアや、もっとこういう取り組みが必要なのでは、といった事を自由に提案していただきました。

資源管理や、マダイ・マグロの販売の成功事例を知りたい。一度止まってしまった輸出のプロジェクトをもう一度動かしたい。ふるさと学級をもっと充実させたい。マリンアクティビティとの連携をしたら面白そう。各事業者が集まって連携できる場が欲しい。30年後の町の人口規模ではどれだけ漁業が成り立っているのか?そのために今のうちにやっておくべきことは。。。

みなさんからいろんなアイデアや意見が出ましたが、自社だけの利益ではなく、町全体として向かっていくべき未来を考えている印象でした。この人たちが引っ張っていく水産業はきっと明るいはず!

ワークショップで対話を重ねていく中で、横の繋がりがこれまで多くはなかったというのも浮き彫りになりました。決して対立構造にあったわけではなく、単に関わるきっかけがあまりなかったようで、漁師同士でも、養殖事業者が漁船漁業の課題を知らなかったり、逆もしかり。このワークショップが、人と人をつなぎ、よいきっかけになるよう運営も働きかけ続けたいと思いました。

次回のワークショップは2月中旬に実施予定。今回でた疑問についてリサーチし、みなさんに共有し、さらに話し合いを深めていきます。
南伊勢の水産業を一緒に考えたい、何かアクションしたいという方はいつでもお問い合わせください!


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